前営業日トピックス
東京市場では、海外市場の流れを受けて、111.53円から堅調な展開で始まった。日経平均株価が堅調な動きとなり、今年の取引時間中の最高値を更新したことなどを受けて、ドル/円は111.78円まで上昇し、5月26日以来の高値を付けた。
その後日経平均株価が上げ幅を縮小する動きとなったことから、一旦値を下げたが、欧州主要株価が堅調な動きとなったことを受けて、111.79円まで上昇した。
NY時間の序盤には、米10年国債利回りが下げに転じたことを背景に、ドルは111.31円まで下落したものの、米経済指標が予想より良好な結果だったことや、ポンド/ドルが一時、1%を超えて下落したことも相対的なドル買い要因となり、ドル/円は111.73円まで上昇した。その後、低調な米株式市場、米国債利回りにつられて、111.40円近辺まで下落した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)海外市場の流れを受けて、ドル/円は上昇基調となった。日経平均株価が堅調な動きとなり、今年の取引時間中の最高値を更新したことなどを受けて、ドル/円は5月26日以来の高値となる111.78円まで上昇した。
(2)東京市場の大引けにかけて日経平均が上げ幅を縮小し、ドル/円も111.54円まで値を下げたが、欧州主要株価が堅調な動きとなったことを受けて111.79円まで上昇した。
(3)米10年債利回りが下げに転じたことを背景にドル/円は111.31円まで下落したが、ムニューシン米財務長官のドル高に肯定的な発言や、ロンドン時間にBOE総裁が早期利上げの可能性を否定、さらにS&PがEU離脱交渉終了前に英国の格下げを示唆したことを受けて、ボンド/ドルは下落した。ポンド売り・ドル買いの流れがドル買いの支援材料となり、ドル円は111.73円まで上昇した。
(4)ロンドン取引終了後、原油価格の下落により米株式市場、米国債利回りが下落し、ドル円もつられて値を下げ、111.38円まで下落した。その後は111.40円台でもみ合う展開となった。
本日のトピックス
東京市場は、日銀金融政策決定会合の議事要旨の発表と黒田日銀総裁の発言が控えている。東京株式市場の開始前後の値動きには注意が必要となる。またNY市場では米中古住宅販売、住宅ローン・借換え申請指数などの発表が注目されている。
6/21の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
5月中古住宅販売件数
中古住宅販売件数は、所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標の一つである。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い。
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555万件 | 557万件 |
前回は市場予想を下回る結果となった。基準となる550万件は維持できたものの、住宅在庫が逼迫していることが示唆された。今回も550万件は維持される予想となっているが、前回減少した最大市場の南部が回復するか、また在庫逼迫が解消されるかが注目されている。 |