前営業日トピックス
東京時間は、日経平均株価が上昇して始まったことや原油価格が上昇したことで、投資家の積極姿勢が強まったことから、円売り・ドル買いの動きとなり、ドル/円は111.43円まで上昇した。その後は材料難の中、ドルは売られ、欧州株式市場が軟調となったことから111.16円まで下落した。
NY時間序盤ではドル/円は買い戻され、111.17円から111.34円まで小幅に上昇した。23時発表の米新築住宅販売件数が市場予想を上回る結果となったことで、株式市場がプラス圏となったが、ドル/円の反応は限定的だった。
その後、メスター・クリーブランド連銀総裁や、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言があったが、週末ということもあり値動きは乏しく、狭いレンジでもみ合う展開となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が上昇して始まったことや原油価格が上昇したことで、投資家の積極姿勢が強まったことから、円売り・ドル買いの動きとなり、ドル/円は111.43円まで上昇した。
(2)欧州株式市場は最近の上昇に伴う利益確定の売りが優勢となったことで、材料難のドルが売られ、111.16円までじりじりと下落した。
(3)ドル/円はNY時間序盤に買い戻され、111.17円から111.34円まで小幅に上昇した。23時発表の米新築住宅販売件数が市場予想を上回る結果で、住宅価格は過去最高水準となったことを受けて、株式市場がプラス圏に上昇したが、ドル/円の反応は限定的だった。その後、メスター・クリーブランド連銀総裁や、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言があったが、値動きは乏しく、111.20円台でもみ合う展開となった。
本日のトピックス
本日は四半期末が近づき、実需のドル需要に変化が生じる可能性があるため、仲値公示前後では注意が必要。また、ロンドン時間には、好調な欧州経済を牽引するドイツのIFO企業景況感指数の発表が注目されている。NY時間に発表予定の米国の5月耐久財受注は、前回5ヵ月ぶりのマイナスとなり、市場では、今回も引き続きマイナス予想となっている。予想通りマイナスとなるようなら、米国経済の先行き不透明感が高まる可能性も考えられるため注目されている。
6/26の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
5月耐久財受注(前月比)
耐久財受注(Durable Goods Manufacture's Orders)は、米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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-0.7% | -0.8% |
前回は市場予想を下回る低下となり、5ヵ月ぶりのマイナスとなった。自動車・同部品はプラスとなったが、輸送機器が全体でマイナスとなったこと、また輸送機器を除いた受注でも昨年8月以来のマイナスに落ち込んだことが影響した。今回も引き続きマイナスが予想されており、最近の米経済指標がさえない結果が続いていることから、予想通りマイナスとなるようなら、結果を受けて改めて米国経済の先行き不透明感が高まる可能性も考えられる。 |