前営業日トピックス
アジア市場では、日本が祝日で主要市場が休場となったことを受けて、小動きの展開が続いた。アジア市場終盤に中国株が上昇したことや、欧州市場序盤に主要株価が堅調な動きとなったことを受けて、円が売られる場面もあったが、米雇用統計の発表を控えていることもあり、値動きは限定的となった。
米国市場では、米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回ったことなどから、ドル売り・円買いが優勢となる場面もあった。その後に発表されたISM非製造業景況指数が良好な結果となったことを受けて、米国の年内の追加利上げ期待が高まり、ドル買い・円売りが優勢となった。ただ、上げ一服後は週末のポジション調整などもあり、上値の重い動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)アジア市場では、日本が祝日で主要市場が休場となり、新規材料に乏しいことや、米国の雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まる中、レンジ内のもみ合いの動きが続いた。また、中国株が堅調な動きとなったことが影響し、堅調な動きとなる場面もあった。
(2)米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回ったことや、賃金の伸びが低下したことを受けて、ドルは軟調な動きとなった。ただ、前月の結果が上方修正され、実質的な伸びがほぼ予想通りとなったことや、失業率が2000年12月以来、約17年ぶりの低水準となったことで、大型ハリケーンによる落ち込みは10月の伸びでほぼ相殺されたとの見方から買い戻しも入った。
(3)ISM非製造業景況指数が、予想外の上昇となり、2005年8月以来12年2ヵ月ぶりの高水準となったことを受けて、年内の利上げ期待が再び高まったことから、堅調な動きとなった。ただ、引けにかけては上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、週明けで新規材料に乏しい中、先週末の米雇用統計の結果が意識され、やや上値の重い動きも考えられる。ただ、トランプ米大統領がアジア歴訪で来日することから、日米首脳会談の内容などが注目されている。また、トランプ米大統領の来日に合わせて、北朝鮮の挑発行動の可能性も一部では懸念されており、マーケットの反応に注意したい。
米国市場では、主要な経済指標の発表もなく、新規材料に乏しいことから限定的な動きも考えられる。ただ、米税制改革案に関する報道や、最高値更新が続く米株価、米国債利回りの動きには注目したい。