前営業日トピックス
東京市場が休場となる中、中国株が堅調な動きとなったことを受けて、ドル円クロス円は底固い動きとなった。その後、欧米の株価上昇や、米長期金利の上昇もあり、ドルは堅調な動きとなった。ただ、ポンドは英国GDPの悪化を受けて、主要通貨に対して下落した。その後は、米政府機関の再閉鎖に対する懸念があるものの、米中閣僚級通商協議に対する期待感もあり、ドルは小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場が休場となる中、春節明けの中国株が堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は底固い動きが続いた。
(2)欧州主要株価が堅調な動きとなったことや、米長期金利が上昇したことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。英国の経済指標が悪化したことが影響し、ポンドは主要通貨に対して軟調な動きが続き、ユーロもイタリア予算の見通しに対する懸念などを背景に、上値の重い動きが続いた。
(3)米経済指標の発表なく、新規材料に乏しい中、ダウ平均株価はマイナス圏に下落するなど、米株が伸び悩んだことや、上昇していた米長期金利が一服したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、米中閣僚級通商協議に対する期待感や、トランプ米大統領のアドバイザーらが中国国家主席との首脳会談を3月に開催することについて非公式に協議したとの報道もあり、ドル/円は年初来高値を更新する場面もあった。ただ、米政府機関の再閉鎖に対する警戒感も燻っており、やや上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
米中の通商問題に対する期待感を背景に、ドルは底固い動きが続いている。しかし、メキシコとの国境壁建設問題をめぐる超党派の委員会が2/15までに結論を出せない場合、トランプ大統領が再び連邦政府機関の再閉鎖に踏み切るか、または議会の予算承認なしに非常事態を宣言する可能性が指摘されており、上値も限定的と考えられる。それまでは、関連する要人発言や報道などが注目される。米国市場では、本日FRB議長や地区連銀総裁の講演が予定されており、発言の内容にも注目したい。
2/12の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
12月JOLT労働調査[求人件数]
JOLTS 労働調査(求人件数)は、米労働統計局が求人状況を測定するために実施する調査で、小売業や製造業など各業種の雇用データをもとに算出する統計。
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684.6万件 | 688.8万件 |
前回は市場予想を下回り、昨年6月以来の低水準となった。ただ、依然として歴史的な高水準域で推移している(過去最高は729万件)。今回は、さらに低下が予想されているが、予想通り低下した場合でも、ドル相場に提供を及ぼすには至らないだろう。 |