前営業日トピックス
東京市場では、序盤に実需のドル買いなどが観測され、仲値公示近辺まではやや動きが出たものの、香港やオーストラリア、NZ市場が休場となったこともあり、全般的に限定的な動きとなった。欧州市場でも、ドイツや英国など主要市場が休場となったことが影響し、ドル円・クロス円は小動きの展開が続いた。
米国市場でも、ドル円・クロス円は序盤から小動きとなった。そして、米中古住宅販売件数が市場予想を下回る結果となったものの、マーケットの反応は限定的だった。米株式市場では、利益を確定の売りが先行したものの、本格化する米主要企業の決算を見極めたいとの様子ムードもあり、値動きは限定的だった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)復活祭後のイースターマンデーで香港、オーストラリア、NZ市場が休場となったことで、序盤から小動きの展開が続いた。そして、実需のドル買い観測もあり、仲値公示にかけてドル/円は111.99まで上昇した。
(2)今週末から日本の大型連休を控えて本邦実需勢のドル売り需要も根強いとされていたこともあり、上昇一服後はやや上値の重い動きとなった。仲値通過後は、調整的な売りに押され、上昇していた日経株価が再びマイナス圏まで下落した。しかし、日経平均株価が底固い動きが続いたことも下支え要因となった。
(3)独、仏、英国など欧州の主要市場がイースターマンデーで休場となり、市場参加者が少ない中、ドル円・クロス円は小動きとなった。序盤に発表された米中古住宅販売件数が市場予想を下回る結果となったものの、マーケットの反応は限定的だった。一方、米政府が日本を含む一部の国や地域に対して、イラン産原油の禁輸からの適用除外措置を延長しないと発表したことで、NY原油が約半年ぶりの高値を更新した。これを受けて資源国通貨のカナダ・ドルはドルや円に対して上昇した。ただ、同じ資源国通貨である豪ドルは、中国政府が追加刺激策でなく、構造改革を実施するとの中国紙の報道したことが影響し、上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
休場明けの欧州市場の動きが注目されるが、ユーロ圏の主要な経済指標の発表がないことから、やや限定的な動きも考えられる。特に、日本の大型連休を控えて、円高警戒感が根強いことや、麻生財務相とムシューシン米財務長官、茂木経済再生相とライトハイザー米通商代表部代表の協議、26日の日米首脳会談を控えており、積極的には動き難い状況である。一方、英国議会の再開が予定されており、EU離脱に関連した要人発言や報道には注目したい。米国市場では、新築住宅販売やリッチモンド連銀指数の発表が予定されているが、市場と乖離する結果とならなければ、反応は限定的だろう。
4/23の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
3月新築住宅販売件数
新築住宅販売件数は、米国内で販売された新築住宅件数(売買契約締結時点)を集計した経済指標であり、地域別の販売件数や販売価格、一戸建やコンドミニアム、集合住宅を含めた数字も発表されている。そして、景気動向の先行を見る上で注目されている指標の一つである。
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64.9万件 | 66.7万件 |
前回は、市場予想を上回り、2018年3月以来の高水準となった。住宅ローン金利の低下が住宅購入の下支え要因となった。さらに、西部は前月から横ばいだったが、そのほかに地域では、前月から増加となったことも影響した。今回は、前月からの減少が予想(64.9万件)されているが、昨年1年間の平均が62.0万件であることから、反応は限定的だろう。 |