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2024-03-28 20:04:42

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2019年7月3日

マーケットトピックス 2019年7月3日

前営業日トピックス

東京市場では、米国とEUとの貿易摩擦への警戒感から、序盤はリスク回避の動きとなったものの、日経平均株価が底固い動きとなったことや、実需のドル買い・円売り観測などもあり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。その後は上値の重い動きとなり、米国債利回りの低下や、米株価先物の下落などが影響し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場では、米国の主要な経済指標の発表がなく、積極的な売買がやや手控えられる中、貿易問題の長期化で経済成長見通しが悪化するとの懸念に加え、米国の利下げ観測を背景に、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。さらに、ペンス米副大統領が緊急事態のためにイベントをキャンセルしてホワイトハウスに戻ったとの報道を受けてリスク回避の思惑が強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、緊急事態ではなかったとされ、下げは一服した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)米通商代表部(USTR)が欧州航空機大手エアバスに対するEUの補助金により被った損害に対して40億ドル相当の報復関税の対象品目を公表したとの報道を受けて、ドル円・クロス円は下落した。

(2)米国の報復関税はそれほど規模が大きくないことから下げは一時的となり、その後は値を戻した。さらに、下落して始まった日経平均株が堅調な動きとなったことに加え、仲値公示にかけて本邦輸入企業のドル買い観測もあり、ドルは値を戻した。

(3)李克強中国首相が、世界経済フォーラムで金融部門の外資出資規制緩和を1年前倒しすると表明したが、市場反応は限定的だった。一方、豪中銀が0.25%の利下げを発表したことを受けて、豪ドルは下落する場面もあったが、今後の政策運営に関する声明の一部を変更したことを受けて、目先の利下げ観測が後退するとの思惑から、値を戻した。その後、米国債利回りが2.0204%から2.0049%まで低下したことに合わせて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。

(4)米国では7/3にADP民間雇用者数、7/5に雇用統計の発表が予定されていることや、7/4は独立記念日で休場となることから、積極的な売買がやや手控えられる中、貿易問題の長期化で経済成長見通しが悪化するとの懸念に加え、米国の利下げ観測を背景に、ドルは主要通貨に対してやや上値の重い動きとなった。一方、英建設業PMIが2009年4月以来約10年ぶりの低水準に落ち込んだことや、カーニー英中銀総裁が「世界的な貿易緊張はダウンサイドリスクを高めた」「8月にブレグジットと貿易リスクを再評価する」と発言したことを受けて、ポンドは軟調な動きが続いた。

(5)ペンス米副大統領が緊急事態のためにイベントをキャンセルしてホワイトハウスに戻ったとの報道や、プーチン・ロシア大統領が国防相と緊急会談をしたとの報道を受けて、リスク回避の思惑が強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。リスク回避の動きが強まり、安全資産とされる米国債や金が買われ、米10年債利回りは2.0204%から1.9723%まで低下した。しかし、ともに、リスクを意識する問題ではなかったことから、下げも一服となった。

本日のトピックス

米国の通商問題や利下げ観測が燻っており、ドルはやや上値の重い動きが続いているが、本日は米ADP雇用統計、7/5に雇用統計の発表が予定されていることや、7/4は独立記念日で休場となることから積極的な売買が手控えられる可能性も考えられる。特に、7/4の米独立記念日を前にして、本日の米国市場は短縮取引となることも影響するだろう。ただ、ADP雇用統計は、前回大幅な低下となり、その週末の米雇用統計でも雇用者数の伸びが大きく低下したことから、今回の結果が注目されている。さらに、貿易収支やISM非製造業景況指数、休場のため前倒しで新規失業保険申請件数の発表も予定されており、指標発表前後に動き出る可能性が考えられることから注意したい。

7/3の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:15 米国

6月ADP雇用統計

ADP雇用統計は、民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、通常米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
14.0万人 2.7万人
前回は、市場予想を大幅に下回り、2010年3月以来の低い伸びとなった。小規模、中規模企業がともに2010年3月以降で最大の減少となったことが影響した。今回は、伸び幅の改善が予想されているが、過去1年間の平均の20.2万人には届かないと見られている。ただ、前回の大幅低下が一時的だったのかどうかが判断されることになるだろう。
21:30 米国

5月貿易収支

貿易収支は、米国から輸出された金額と米国へ輸入された金額の差額。米国では、輸出、輸入ともモノだけではなくサービス(運賃や保険、観光など)も含まれる。
-540億USD -508億USD
前回は、ほぼ市場予想と一致となり3月からは改善したが、対日赤字は増加となり、2008年4月以来11年ぶりの高水準となった。今回は、再び赤字額の増加が予想されており、予想通りなら昨年12月以来の大幅な赤字額となる。また、11年ぶりの高水準となった対日赤字や、対中赤字の結果にも注目したい。
23:00 米国

6月ISM非製造業景況指数

ISM非製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の非製造業(サービス業)の景況感を示す指数。管理責任者に対するアンケートを集計した指数であり、50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
56.0 56.9
前回は、市場予想に反して上昇となり、4月に付けた2017年8月以来の低水準から上昇となった。雇用がここ2年間で最大の伸びとなったことが影響した。昨年1年間の平均が58.2、今年の平均が57.0であり、今回は前回から若干の低下が予想されており、引き続き低水準が続くのか注目。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 日足

ドル/円は、上値のポイントであった107.817とトレンドラインを上抜けて堅調な動きとなりましたが、基準線近辺で上値が抑えられて失速しています。ここからトレンドラインや一目均衡表の転換線を再び下抜けて軟調な動きとなるのか、底固い動きとなり再び基準線の上抜けを試す動きとなるのか注目です。

基準線を上抜ける動きとなる場合には、次のポイントはレジスタンスの108.797となります。一方、トレンドラインを下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられます。そして、相場の方向性を示すとされる一目均衡表の基準線は、本日まで横ばいですが、4日、5日と低下となることから、基準線に合わせて軟調な動きとなるのか注目されます。

一方、オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅の拡大が続いており、ここからさらに拡大が続くのか、先行するラインが失速するのかどうかにも注目です。

気まぐれ投資コラム

チャートツール その1 フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ数列は、12〜13世紀に実在した数学者のレオナルド・フィリオ・ボナッチ氏が「兎の出生率に関する解法」として発表した数列です。1ペアの兎が1か月目に1ペアの兎を産み、2か月目には2ペアになり、3か月目には3ペアになり、1年後には233ペアに増えると解いたもで、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、・・・と続きます。この数列から導き出される0.382(38.2%)、0.618(61.8%)などが相場のポイントとなることが比較的多いです。

総合分析チャートでは、フィボナッチリトレースメントで、フィボナッチ数列から導き出されるポイントが表示できます。まず、総合分析チャートの右側欄外にある「フィボナッチリトレースメント」をクリックします。次に、安値①、高値②の順にクリック(押し目を計測する場合、戻りを計測する場合には、高値、安値の順)すると①から②までの上昇に対する下押しのポイントが、23.6%、38.2%、50%、61.8%、76.4%と表示されます。特に、38.2%、61.8%と半値の50%が相場のポイントとしてよく参考にされます。

「チャート2」は、現在のドル/円の日足チャートです。チャート上の高値①から安値②までの下げに対して、どこまで戻りがあるのかを「フィボナッチリトレースメント」を使って予測します。「フィボナッチリトレースメント」を①、②の順にあてると、38.2%戻しが108.93、50%戻しが109.593、61.8%戻しが100.257と表示され、戻りのポイントとして参考にされます。

※出所:FX総合分析チャート

※出所:データを基にSBILMが作成

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