前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から前日比180円超の上昇となったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は一時110.29まで上昇した。ただ、その後は上値の重い動きとなった。
米国市場では、序盤に発表された12月の住宅着工件数が13年ぶりの高水準となったことが好感され、ドルは底固い動きとなった。さらに、米国債利回りが上昇したことも加わり、ドル/円は110.21まで上昇した。その後は、12月の鉱工業生産、1月のミシガン大学消費者信頼感指数が冴えない結果となり、ドルやや上値の重い動きとなった。一方、ユーロやポンドは対ドルで軟調な動きとなったことが影響し、対円でも軟調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が序盤から上昇して始まり、前日比182円高となったことが好感され、ドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は一時110.29まで上昇し、昨年5/23以来8ヵ月ぶりの高値を更新した。ただ、仲値公示通過後は上値の重い動きとなったものの、新規材料に乏しく狭いレンジ内の動きが続いた。
(2)米国債利回りが低下したことから、ドル/円はやや上値の重い動きとなった。一方、英国の小売売上高が予想外の悪化となり、3ヵ月連続のマイナスとなったことで英中銀の利下げの可能性が意識されたことから、ポンドは主要通貨に対して軟調な動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に発表された12月の米住宅着工件数が市場予想を大幅に上回り、2006年12月以来13年ぶりの高水準となったことが好感され、主要3指数がいずれも史上最高値を更新したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、米10年債利回りが1.811%から1.847%まで上昇したことも加わり、ドル/円は110.21まで上昇した。その後、12月の鉱工業生産が2ヵ月ぶりのマイナスとなったことや、1月のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったことから、ドルは対円で上値の重い動きとなり、110.05まで下落した。一方、ユーロやポンドは対ドルで軟調な動きが続いたことが影響し、対円でも軟調な動きが続いた。ユーロ/円は欧州時間序盤の122.83から122.12まで下落、ポンド/円は144.52から143.30まで下落した。
本日のトピックス
週明けで新規材料に乏しいことや、米国市場が先週末から3連休となることから、全般的にやや限定的な動きが予想される。特に、本日から日銀の金融政策決定会合(結果発表は21日)が予定されていることや、22日にカナダの政策金利発表、さらに23日にはECB理事会を控えていることから、積極的な売買が手控えられる可能性も考えられる。
米国市場は、キング牧師の記念日(Martin Luther King Day)のため主要市場が休場となることから、米国の経済指標の発表もないことから、海外市場でも小動きの展開が予想される。ただ、市場参加者が少ないことから、一時的に値動きの荒い展開となる可能性もあり、注意が必要だろう。