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2024-03-29 01:00:39

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2020年1月30日

マーケットトピックス 2020年1月30日

前営業日トピックス

東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、序盤からドル円・クロス円は底固い動きとなった。ただ、上昇して始まった日経平均株価がマイナス圏まで下落したことなどもあり、上値の重い動きとなったものの、FOMCの結果発表とパウエル議長の記者会見を控えてドルは小動きの展開が続いた。その後、欧州時間序盤には欧州勢の円買いなどもあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きが続いた。

米国市場では、序盤から底固い動となったものの、新型コロナウイルスの拡大懸念が根強いことや、12月中古住宅販売仮契約が前月比ベースで2010年5月以来の大きなマイナスとなったこと、さらに上昇して始まった米主要株価指数が上げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円軟調な動きとなった。その後は、米主要株価指数が再び堅調な動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。FOMCの結果発表では、予想通りFF金利の誘導目標が据え置かれ、ドル/円は109.25まで上昇したものの、パウエルFRB議長が会見で、ウイルスは中国や世界で経済活動の阻害要因になると、経済への影響に言及したことから、主要株価指数が上げ幅を縮小し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、米国債利回りが低下したことも影響し、ドル/円は109.00まで下落した。

米株式市場では、ダウ平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前日比221ドル高まで上昇した。終盤には上げ幅を縮小し、11ドル高で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは5ポイント高で終了、S&P500指数はマイナス圏まで下落して小幅安で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)前日の海外市場で主要国株価が軒並み反発したことを材料に、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。WHO(世界保健機関)の事務局長と習近平中国国家主席が会談し、中国は新型コロナウイルスの感染を抑制できる力があるとした一方、習主席も封じ込めに自信を示したことも下支え要因となった。ドル/円は一時109.26まで上昇し、週明けに開けた窓を埋めた。

(2)窓埋め完了後はやや一服となり、上値の重い動きとなった。さらに、上昇して始まった日経平均株価がマイナス圏まで下落したことも影響した。その後、日経平均株価が再び堅調な動きとなり、前日比170円超の上昇となると、ドル円・クロス円も底固い動きとなった。ただ、FOMCの結果発表を控えてやや様子見ムードもあり、上値は限定的な動きだった。欧州時間には欧州勢の円買いなどもあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなり、ドル/円は109.01まで下落したものの底固い動きとなり、109円台を維持した。

(3)欧州主要株価指数が堅調な動きとなったことや、米国債利回りが上昇したこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドルは序盤から底固い動となった。ただ、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の会見を控えた様子見ムードや、新型コロナウイルスの拡大懸念も根強いことから、上値は限定的だった。

(4)12月中古住宅販売仮契約が前月比ベースで市場予想を大きく下回り、2010年5月以来の大きなマイナスとなったことに加え、上昇して始まった米主要株価指数が上げ幅を縮小したことも加わり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は一時108.98まで下落したものの、値頃感の買い戻しもあり、底固い動きとなった。その後は、米主要株価指数が再び堅調な動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は値を戻した。注目のFOMCの結果発表では、予想通りFF金利の誘導目標が据え置かれたことから、ドル/円は109.25まで上昇したものの、アジア時間序盤の高値である109.26までは届かなった。

(5)パウエルFRB議長は会見で、ウイルスの感染拡大は中国や世界で経済活動の阻害要因になると、新型コロナウイルスの感染拡大よる中国や世界経済の影響に言及したことから、主要株価指数が徐々に上げ幅を縮小し、ドル円・クロス円も軟調な動きとなった。さらに、米10年債利回りが1.577%まで低下し、昨年10月以来約3ヵ月半ぶりの低水準となったことも影響し、ドル/円は109.00まで下落した。ただ、この近辺では底固い動きとなり、109円台を維持して終了した。

本日のトピックス

新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が高まる中、WHO(世界保健機関)が本日(日本時間21時30分)ジュネーブで緊急委員会の会合をあらためて開き、感染拡大が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に当たるかどうかを話し合う予定と発表されている。委員会で緊急事態が宣言される場合には、実体経済への影響が一段と深刻化する可能性も考えられ、リスク回避の動きが強まることも予想されることから、発表には注意したい。

欧州時間には、英中銀の金融政策委員会が予定されており、市場予想では政策金利の据え置きが予想されている。先週までは、利下げ予想確率は70%を超えていたものの、直近では利下げ予想確率は50%とまで低下している。今回利下げが見送られた場合でも、6:3や5:4での決定となる場合には、次回の利下げの可能性が意識され、ポンドは軟調な動きとなる可能性も考えられることから注目したい。

米国市場では、GDP、個人消費の速報値の発表が予定されており、昨日の耐久財受注でGDPの算出に関連するコア資本財の出荷が2ヵ月連続のマイナスとなったことで、第4四半期のGDPが抑制されるとの思惑が広がったことから、こちらの結果も注目される。

1/30の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:00 英国

英中銀 政策金利

金融政策委員会(MPC 〜Monetary Policy Committee)は、イングランド銀行に設置されている委員会であり、総裁、副総裁(2名)、チーフ・エコノミスト、エグゼクティブ・ディレクター、4名の外部委員からなる9名の委員で構成されている。毎月上旬に開催され、政策は木曜日の会合後に発表を行う。
0.75% 0.75%
前回は、11会合連続で政策金利の据え置きを決定した。ただ、2会合連続で7対2での決定であり、メンバー2人が利下げを主張した。今回は、金利据え置きが予想されているが、一部では利下げを予想する向きもある。据え置きが決定される場合でも、利下げを主張するメンバーが増えるのかどうかに注目したい。
22:30 米国

4Q GDP(前期比年率)

GDPは、一定期間内に米国内で生み出された財とサービスの付加価値の額を合計したもので、国内の経済規模を測るための指標の一つ。GDPの伸び率は、経済成長率を表す指標として重要視されている。そして、個人消費はGDPのおよそ7割を占めることから、構成指数の中では特に重要視されている。
2.1% 2.1%
前回の確報値は、改定値と変わらずとなり、2%台を維持した。GDPの約7割を占める個人消費に加え、サービスが上方修正されたことが影響した。第4四半期では、前期の確定値から変わらない伸びが予想されているが、個人消費は前期から伸び幅の低下が予想されており、結果が注目される。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 

日足ベースのドル/円は、一目均衡表の雲の中に入り込み、基準線を下抜けており、目先雲下限ラインを下抜けるのかどうかが注目されています。

雲下限ラインは108.809(6日まで横ばい)に位置しており、ここを下抜ける場合には一段の下げとなる可能性も考えられます。一方、オシレーターのMACDでは、両線の下向きが継続しており、先行するラインはゼロポイントに達しています。両線の乖離幅の拡大が続き、先行するラインが失速せず、遅行するラインがゼロポイントを下抜ける場合には、下げ継続を示す形状となることから注目です。

下値のポイントは雲下限ラインの108.809、ここを下抜ける場合には、直近安値の107.651を目指す展開も。一方、上値のポイントは一目均衡表の108.968、次いで雲上限の109.175(31日は109.217に上昇)となります。

気まぐれ投資コラム

英中銀の利下げ予想確率は50%、利下げ?据え置き?

本日英中銀のMPC(金融政策委員会)が予定されています。前回のMPCでは、11会合連続で政策金利の据え置きを決定しました。ただ、直近の2会合では、いずれも7対2での決定であり、メンバー2人が利下げを主張していました。

前回の据え置き決定(12/19)後の12/31の金利先物市場では、1/30のMPCでの利下げ予想確率は8%でした。その後、1/10には経済指標の悪化もあり23%に、さらに金利据え置きを主張していた委員のハト派的な発言が相次いだこともあり、1/17には70%利下げ予想確率が上昇しました。ただ、その後は経済指標の改善もあり、現在は50%まで低下しています。

今回も据え置きとなり、利下げが回避された場合には、利下げ予想の強かったことからポンドの支援材料となる可能性も考えられます。ただ、前回利下げを主張したソーンダース、ハスケル委員は、今回も引き続き利下げを主張するとみられています。そして、今月に入りカーニー英中銀総裁が景気の弱さが続く場合には利下げの可能性を示唆したことや、テンレイロ委員は経済成長が加速しなければ金融緩和を支持する可能性を示唆、さらにブリハ委員も経済データが大幅に改善しなければ利下げを支持すると発言したこともあり、据え置き決定の場合でも6:3や5:4での決定となる場合には、次回の利下げの可能性が意識され、ポンドは軟調な動きとなる可能性が考えらます。
ちなみに、利下げ主張が出た11月の発表時にポンド/円は140.34から139.90まで下落、12月の発表時には143.77から141.99まで下落しています。

特に、政策の変更の前には徐々にメンバーの表が割れる傾向があることから、今回据え置きだったとしても票が割れる場合には、近く政策変更の可能性が高まると考えられます。

※出所:データを基にSBILMが作成

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