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2024-03-30 00:55:48

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2020年6月3日

マーケットトピックス 2020年6月3日

前営業日トピックス

朝方、全米で激化している黒人暴行死事件に対する抗議デモに関してトランプ米大統領がホワイトハウスで演説を行い、州知事に州兵を動員するよう勧告したことや、軍を動員する可能性に言及したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。その後は、日経平均株価が堅調な動きとなるなど、アジア株全般が上昇したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。その中で、対ドルで上昇が続いていたユーロが上昇一服となったこともドルの押し上げ要因となり、ドル/円は107.70台まで上昇した。しかし、欧州市場では再びユーロ買いが優勢となり、ユーロはドルや円などに対して上昇となり、ドルは対ユーロで下落したことから、対円でも上値の重い動きとなった。

米国市場では、中国が前日の米国産大豆の輸入停止報道を否定したとの報道を受けて、対中対立激化懸念が後退したことや、世界的な経済活動の再開に伴う景気回復期待の高まりを背景に、欧米の主要株価指数が上昇するなど、投資家のリスク志向の改善から安全資産とされる円を売る動きが強まり、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル/円は、一時108.77まで上昇し、4/9以来の高値を付けた。

米株式市場では、ダウ平均株価が序盤から堅調な動きとなり、引け間際に前日比268ドル高まで上昇した。結局267ドル高(+1.05%)で終了し、終値ベースで3/6以来の高値となった。一方、ハイテク株中心のナスダックは、56ポイント高(+0.59%)で終了し、2/21以来の高値となった。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル/円はやや上値の重い展開で始まった。一方、ユーロ/円や豪ドル/円などのクロス円は海外市場の堅調な動きが一服し、上値の重い展開で始まった。トランプ米大統領が全米で激化している黒人暴行死事件に対する抗議デモに関する演説が予定されており、演説を控えて序盤からやや上値の重い動きとなった。演説では自治体、州政府が治安維持に失敗したと批判し、より強硬な姿勢で臨むべきとの考えを示し、行動しないなら私が軍を動員するとした。トランプ米大統領の発言を受けてドル円・クロス円はやや軟調な動きとなったが、下値は限定的だった。

(2)日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時330円超の上昇となったことや、米10年債利回りが0.646%から0.665%まで上昇したことも加わり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、ユーロが対ドルでやや軟調な動きとなったことも加わり、ドル/円は序盤の107.52から107.75まで上昇した。豪中銀の金融政策発表では、予想通り政策金利が据え置きとなり、声明で景気の下振れが従来予想より緩やかになる可能性があると指摘されたものの、全般的に目新しさに欠けたことから、マーケットの反応は限定的だった。

(3)米国市場では、黒人男性暴行死事件を巡る抗議デモが全米で激化しているものの、中国が前日の米国産大豆の輸入停止報道を否定、実際に中国国有企業が米国産大豆を購入しているとの報道に加え、世界的な経済活動再開に伴う景気回復期待が高まっていることを背景に、欧米の主要株価指数が上昇するなど、投資家のリスク志向の改善から安全資産とされる円を売る動きが強まり、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル/円は、これまで上値の重かった108円台前半を上抜けたことでストップを巻き込んで108.77まで上昇、4/9以来約2ヵ月ぶりの高値を付けた。一方、ユーロは対ドルでの上昇も加わり、対円で1円以上の上昇となり、1/23以来の高値を付けた。さらに、ポンド/円は3/11以来、豪ドル/円も1/24以来の高値を付けた。

本日のトピックス

日本や米国に加え、欧州が景気下支え策を講じる中、英国の財政出動期待も加わり、世界経済の回復期待が高まっており、投資家のリスク志向の改善から世界的な株価の上昇、安全資産とされる円を売る動きが強まったことから、ドル円・クロス円は軒並み上昇した。ドル/円は、ここまで横ばいが続いていたが、上抜けしたことで買いが優勢となり、ストップを巻き込んで上昇となった。方向性が出ていよいよ本格的な上昇への期待感も高まる状況であるが、一部では上昇が一服するとの慎重な見方もある。

ここからの動きを見極める上でも、週末までの米経済指標の結果が相場動向を左右する可能性もあり、注目が集まっている。本日はADP雇用統計とISM非製造業景況指数、明日が新規失業保険申請件数、週末が雇用統計の発表が予定されている。これらに結果がドルの押し上げ要因となるのか、上値を抑える要因となるのか注目されている。マーケットでは、経済活動の再開が進んでいることに加え、5月の米経済指標の改善が見られたこともあり、経済の悪化傾向は5月には脱したとの見方も広がっており、改善の兆候が示されるのかどうかが注目されている。

6/3の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:15 米国

5月ADP雇用統計

ADP雇用統計は、民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、通常米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
-950.0万人 -2023.6万人
前回は市場予想を上回ったものの、2002年の統計開始以来最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大抑制のため、企業活動が停止に陥ったことが影響した。今回は、マイナス幅の縮小が予想されており、どこまで改善の兆しが示されるのか注目されている。
23:00 米国

5月ISM非製造業景況指数

ISM非製造業景況指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の非製造業(サービス業)の景況感を示す指数。管理責任者に対するアンケートを集計した指数であり、50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
44.5 41.8
前回は、市場予想ほど悪化しなかったものの、2009年3月以来の11年ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスの影響で、第2四半期の米国経済が縮小に向かう兆候が示されたとの見方が広がった。今回は、前回からの改善が予想されているが、依然として景気の判断基準の50を下回ると予想されていることから、楽観的な見方にはなり難いと考えられる。さらに、雇用指数も注目されている。
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