前営業日トピックス
週明けの東京市場では、新規材料に乏しいことや、英国、米国市場が休場となることから、全般的に限定的な動きとなった。その中で、日経平均株価が下落したことから、ドル円・クロス円はやや軟調な動きとなった。さらに、人民元が対ドルで上昇したことから、ドルは対円でも軟調な動きとなった。その後は狭いレンジ内の動きが続いた。
米国市場では、メモリアルデーのため主要市場が休場だったことから市場参加者も少なく、主要通貨は序盤から限定的な動きとなった。その後、月末のポジション調整のドル売りが観測されたことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、対円でも109.35まで下落した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、下落して始まった日経平均株価が前週末比240円超下落したことから、円が買われる動きとなった。さらに、人民元が対ドルで2018年5/23以来の高値を更新したことから、ドルは円に対しても軟調な動きとなった。ただ、英国市場、米国市場が休場のため、アジア時間ではやや薄商いとなり、全般的に限定的な動きとなった。
(2)午後には日経平均株価が下げ幅を拡大し、一時前週末比350円超下落したものの、引けにかけてやや下げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、欧州通貨や資源国通貨が対ドルで下落したことから、ドルは対円でも堅調な動きとなった。欧州時間では、英国市場がSpring Bank Holiday(スプリング・バンク・ホリデー)で休場だったことから、やや限定的な動きとなった。
(3)米国市場では、Memorial Day(メモリアルデー)のため、株式市場など主要市場が休場となったことから、市場参加者も少なく、主要通貨は序盤から限定的な動きとなった。その後、ロンドンフィキシングに向けた月末のポジション調整のドル売りが観測されたことから、ユーロやポンドはドルに対して堅調な動きとなり、対円でも小幅ながら堅調な動きとなった。一方、ドルは対円でも109.35まで下落した。
本日のトピックス
欧州市場では、欧州やドイツの5月製造業PMIと5月ドイツ失業率の発表が予定されている。ただ、前者は確報値であることから、速報値から大きく修正がなければ、反応は限定的との見方もある。一方、米国市場では3連休明けとなることから、株式市場や債券市場の動きが注目される。経済指標では、5月の米ISM製造業景況指数の発表が予定されており、前回は約37年ぶりの高水準から低下しているが、引き続き高水準を維持している。今回も引き続き好調さが維持されるのか注目されている。
6/1の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
5月ISM製造業景況指数
ISM製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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60.9 | 60.7 |
前回は市場予想を下回り、3月に付けた1983年12月以来の高水準から低下した。材料不足により生産が抑制されたことが影響し、新規受注が5.6ポイント、雇用が4.5ポイントそれぞれ低下となったことが全体を圧迫した。今回は、前月から若干の上昇が予想されており、依然として高水準が維持されると見られている。 |