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マーケット > レポート > 225の『ココがPOINT!』 > 日経平均は「過熱圏入り」から意外高する可能性も

日経平均は「過熱圏入り」から意外高する可能性も

2019/9/17

投資情報部 鈴木英之

日経平均株価は9月に入り、最初の営業日となった9/2(月)は下げたものの、その後は9/13(金)まで9営業日連続高となりました。米中通商摩擦への懸念が後退する中、米国株が再び上昇に転じ、外為市場でも円高が一巡して円安傾向が強まったこと等が背景であると考えられます。

今後はどうなるのでしょうか。RSIや騰落レシオ等のテクニカル指標が日経平均株価の「過熱圏入り」を示したため「いつ下げても不思議ではない」と考える投資家が多そうです。しかし過去のデータを見る限り、そうした心配は杞憂に終わり、むしろ上昇する可能性の方が大きいと考えられます。

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1約2年ぶりの10営業日連続高

日経平均株価は9月に入り、最初の営業日となった9/2(月)は下げたものの、その後は9/13(金)まで9営業日連続高となりました。米中通商摩擦への懸念が後退する中、米国株が再び上昇に転じ、外為市場でも円安傾向が強まったこと等が背景であると考えられます。ちなみに、9/9(月)〜9/17(火)の日次の動きは以下のようになっています。なお、9/16(月)の東京株式市場は「敬老の日」で休場でした。

9/9(月)118円85銭高・・・米雇用統計は強弱対立する内容。発表終了でリスク回避姿勢後退か。
9/10(火)73円68銭高・・・米ムニューシン財務長官が米中協議の進展を示唆。
9/11(水)205円66銭高・・・テクニカル指標の好転や円安の進展が追い風になりました。
9/12(木)161円85銭高・・・中国が米製品への関税を一部解除し、前日のNYダウが227ドル高。
9/13(金)228円68銭高・・米国が中国からの輸入2,500億ドルへの関税引き上げを15日間延期。ECBは再び緩和強化。
9/17(火)13円03銭高・・・休み中のNYダウは2日で105ドル下落しましたが円安が下支え要因になりました。10日続伸です。

東証1部の売買代金は8/14(水)〜8/29(木)に12営業日連続で2兆円割れとなり、さらに9/2(月)には約1.33兆円と5年4ヵ月ぶりの低水準を記録しました。しかし皮肉にも、ここが株価・市場ボリュームともに当面の底となりました。9/10(火)以降、売買代金は2兆円以上の水準を回復しました。

なお、NYダウ(図2)は9/4(水)〜9/13(金)に8営業日連続高となり、この間に計4.2%の上昇となりました。9/1(日)に米国が中国からの輸入品1,100億ドルに制裁関税「第4弾」を発動した後は、閣僚会議の開催を決めるなど緊張緩和の方向に転換し、株式市場でリスク許容度が回復しました。なお、米10年国債利回りは8月末1.5%から9/13(金)には1.9%近くまで上昇しました。これを受け、ドル・円相場(図3)は同じ期間、1ドル106円台前半から同108円台前半へと円安・ドル高が進みました。

こうした中、9/14(土)に「フーシ」(イランが支援するイエメンの武装組織)がサウジアラビアの石油施設を無人機を用いて爆撃し、サウジアラビアの原油供給能力の半分が失われることになりました。地政学的リスクの高まりや原油高が警戒され、9/16(月)のNYダウは9営業日ぶりの下落となりました。これを受けた9/17(火)の東京株式市場は売り先行となる場面もありましたが、円安傾向が続いたことが下支え要因となりました。

図1 日経平均株価(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとにSBI証券が作成。データは2019/9/17現在。

図2 NYダウ(日足)

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。データは米国時間2019/9/16現在。

図3 ドル・円相場(日足)

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。データは2019/9/17取引時間中。

2FOMCに注目

9月第3週のスケジュールでもっとも注目度が高いと思われるのは、米国時間9/18(水)(日本時間では9/19の午前3時頃)に結果発表が予定されているFOMC(米連邦公開市場委員会)であると考えられます。政策金利変更の有無に加え、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見が注目されます。

市場では、現在2.25%の米政策金利(上限)が2.0%に下がるのは「ぼぼ確実」とみられています。年内にFOMCは今回を含めて残り3回が予定されていますが、0.25%ずつ利下げされ、年末の政策金利(上限)が1.5%まで下がっている確率(金利先物市場からみた確率)は24.8%となっています。この確率は一時50%を超えていたこともありますが、足元では少し低下し、それが円安・ドル高の一因にもなったと考えられます。

表1 当面の重要スケジュール

月日(曜日) 国・地域 予定内容 ポイント
9/17(火) ドイツ 9月ZEW景況感指数 ドイツの350人の市場関係者にアンケート
9/18(水) 日本 8月訪日外客数 日韓対立激化の影響も
  米国 FOMC結果発表/パウエルFRB議長会見 「政策金利0.25%引き下げ」が市場コンセンサス
9/19(木) 日本 日銀金融政策決定会合結果発表/黒田日銀総裁会見
  米国 9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 米企業マインドを計る
  米国 8月中古住宅販売件数 市場コンセンサスは前月比0.4%増
9/20(金) 日本 8月消費者物価  
  日本 ラグビーワールドカップ日本開催  
9/23(月) 日本 ◎東京市場は休場(秋分の日)
9/24(火) ドイツ 9月Ifo景況感指数 約7千社のドイツ企業に景況感をアンケート
  米国 9月コンファレンスボード消費者信頼感指数 米国家計の消費マインドをチェック
9/25(水) 日本 日銀金融政策決定会合(7/30発表分)議事要旨
  米国 9月新築住宅販売
9/26(木) 日本 9月末配当・株主優待等権利確定銘柄の権利付最終日  
9/27(金) 日本 9月東京都区部消費者物価  
  中国 8月工業利益 中国の企業業績の方向感を探る
  米国 8月耐久財受注 米民間設備投資の先行指標
  2019年 2020年
日銀金融政策決定会合 9/19(木)、10/31(木)、12/19(木) 1/21(火)、3/19(木)、4/28(火)、6/16(火)
FOMC(米連邦公開市場委員会) 9/18(水)、10/30(水)、12/11(水) 1/29(水)、3/18(水)、4/29(水)、6/10(水)
ECB(欧州中銀)理事会・金融政策会合 9/12(木)、10/24(木)、12/12(木) 1/23(木)、3/12(木)、4/3(金)、6/4(木)
  • ※各種報道、日米欧中銀WEBサイト等をもとにSBI証券が作成。「予想」は市場コンセンサス。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合がありますので、あくまでもデータ作成段階のものです。なお、ECB理事会は金融政策の議論・決定を行う会合の日程のみ掲載しました。日付は日本時間(ただし、表2の中央銀行会議の結果発表日程は現地時間)を基準に記載しています。

3【ココがPOINT!】日経平均は「過熱圏入り」から意外高する可能性も

日経平均株価の今後はどうなるのでしょうか。テクニカル的には同株価のRSI(相対力指数)は9/13(現在)95%弱の水準まで上昇し、「過熱圏入り」とされる70%を大きく上回っています。さらに騰落レシオは150%に達し、やはり「過熱圏入り」とされる120%を大きく上回っています。このように複数のテクニカル指標が「過熱圏入り」を示したため「いつ下げても不思議ではない」と考える投資家が増える可能性が大きくなりそうです。

ただ、これらのうちRSIの「過熱圏入り」はその後の株価下落に必ずしもつながる訳ではないことを、過去の株価データは示しています。特に、RSIが70%を超えて90%に達した場合、むしろその後の株価は上昇するケースが多いようです。

アベノミクス相場(2012年11月以降)において、日経平均株価のRSIが90%に達したケースは図4に示したように7回ありますが、90%示現後1ヵ月後の株価は上昇6回、下落1回で平均上昇率は4.8%でした。唯一下落した2015年6月(RSIが90%に達した時点)の場合も、下落率は0.05%に過ぎませんでした。

「RSIの70%以上は過熱圏入りを背景に売り」と考えたい所ですが、実際は、こうした「常識」とは異なる結果になっています。なぜなのでしょうか。おそらく、RSIを90%超まで持ち上げる「力」が影響していると考えられます。すなわち、RSIが90%に達するような時は、それ以前の相場が保ち合いであることが多く、それを上放れることによって、RSIの数字が大きくなっている可能性がありそうです。

今回も、日経平均株価はグラフ(図4)に直線で示した上値抵抗ラインを突破してきた直後で、いわゆる「保ち合い放れ」の形になっています。RSIが90%に達した9/13(金)の日経平均株価終値21,988円に上記の平均上昇率4.8%を乗じると23,043円と計算されます。ここから上昇が加速しても不思議ではないことをデータは示唆していると考えられます。

「逆もまた真」となっているようです。RSIが30%未満まで低下しても、日経平均株価のその後1ヵ月は、さらに下落しているケースが多いようで、今から頭の片隅に入れておいても損はないと思います。

図4 日経平均株価(日足)とRSI90%示現後1ヵ月の推移

  • ※日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。赤枠で囲まれた部分は、日経平均株価(日足)のRSIが90%に達した時点から、その1ヵ月後までの日経平均株価の推移を示している。
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