日経平均株価、大幅下落! 上下の窓、どちらを埋めに行くかを見極めよう!!
日経平均概観
図表1:先週の日経平均株価の動向
当社HPより、SBI証券投資調査部が作成。データは2014年1月10日現在。
日経平均株価の前週末(終値)は昨年末比379円25銭安でした。昨年末までの日経平均株価の9連騰1,138円40銭の大幅高の反動から、年初2日で大きく売り込まれ、8日(水)に大幅反発したものの、翌9日(木)には大反落、10日(金)は一時下げる局面もありましたが、ほぼ高値引けで小幅プラスでした。
日経平均と東証株価指数(TOPIX)の動きの差異を示すNT倍率が大きく変動するなど、日経平均寄与度の高いファーストリテイリング、ファナック、ソフトバンクの3銘柄の大きな値動きによって、日経平均株価が大きく振らされる1週間でした。ただし、売買代金は連日2兆円を突破、後半3営業日は3兆円を越えるなど、大商いの1週間でした。
米雇用統計ネガティブサプライズで、離れ小島形成
図表2:日経平均日足チャート
当社HPより、SBI証券投資調査部が作成。データは2014年1月10日現在。
先週末の米雇用統計が低調であったことから、米景気の先行き不透明感から、NYダウが大幅下落、ドル円も一時102円台の円高となったことから、今週は大幅に下げて始まりました。
これによって、日経平均株価は、青枠で囲まれた離れ小島(アイランドリバーサル)が発生しています。
今回の下げが短期的な調整で直ぐに堅調相場に戻るのであれば、1月10日始値の15,785円まで直ぐに戻るはずです。
逆に今回の下げが長引くのであれば、日経平均の目先の下値メドは、心理的には15,000円台の大台と、それを割り込めば、長大陽線を引いた昨年11月14日と15日の青い線で示した窓埋め水準です。(2013年11月14日終値14,876円)
まずは、離れ小島でロングポジションを持ってしまった投資家は、想定と違ったことになっているので、まずは損切りを行ってから、上下どちらの窓を埋めに行くのかを見極める1週間となりそうです。
今週の注目のイベント
- ・15日(水) 米国暫定予算期限
中旬 中国10〜12月期GDP発表
中国経済の回復度を見極めたい - ・中旬 百貨店売上高(12月分、日本百貨店協会発表)
消費税増税前の最後の年末商戦の状況をチェックしましょう - ・中旬 2014年通常国会スタート 日銀政策決定会合1日目
10月から始まった臨時国会では、成長戦略の材料がほとんど出て来なかったため、1月の通常国会には期待したいところだが・・・