日経平均は16,000円を目指す展開となるか!?今後の展開は今週の金曜次第?
日経平均概観
図表1:日経平均株価日足チャート
先週の日経平均株価は、先々週の21日のザラ場での日経平均14,000円割れから、22日以降急反発した地合いを引き継ぎ堅調でした。週末の30日(金)こそ小反落しましたが、29日(木)までは、6連騰となりました。
また今週に入って、週末に米国株が堅調であったこと、中国のPMIが想定外に改善していたことなどから、日経平均は300円を超える大幅高、高値14,964円と15,000円に迫る場面もありました。戻りのひとつのメドであった200日移動平均線も上抜け今後の株高に期待が集まりますが、更なる株高は期待できるのでしょうか。
図表2:日経平均株価日足チャート(200日移動平均線)
更なる株高は今週の金曜米国雇用統計次第!?その他の重要イベントにも要注目!
今週の最大の注目点は、6月6日(金)21:30(日本時間)に予定されている5月の米雇用統計です。
米国雇用統計はドル円相場に行方に大きな影響があり、為替相場の変動は、日経平均株価にも大きな影響を与えます。
現在のドル円相場は図表3のように、4月の半ば以降、概ね101円50銭〜102円50銭の約1円の狭い値幅内でのレンジ相場が続いています。現時点では、レンジの上辺に位置していますので、上に抜けた場合は、4月4日につけた104.12円が上値の目標となりそうです。この水準を抜ければ、次は1月2日の105.44円が目標値となります。ドル円相場で104円をつける円安の場合、日経平均株価は16,000円を目指すような堅調展開となる可能性があります。
図表3:ドル円日足チャート
さらに今週は6月4日(水)21:15に米雇用統計の前哨戦のADP雇用統計(米国の民間調査会社による統計)、5月の非製造業の景況感を示すISM非製造業景況指数の発表(日本時間23:00)、翌6月5日(木)には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される予定(時間は未定)です。
ECB理事会後にドラギECB総裁の記者会見は予定されてます。主要政策金利を現在の過去最低の0.25%から0.10%へ引き下げると見込まれており、こちらも注目材料となっております。
図表4:今週の注目材料
日経225先物取引を活用した投資戦略
では、マーケットが大きく動くことが想定される米国雇用統計やその他の重要イベントではどのような売買手法が有効なのでしょうか。
米国雇用統計は6月6日(金)21:30に発表されますが、先物・オプション取引は深夜3時まで取引可能なため、リアルタイムにお取引することができます。ミニ日経225先物であれば、1単位あたり51,000円(6月6日夜間立会時点)から取引できるため、比較的小口でのお取引が可能です。
図表5:タイムスケジュール
統計発表時の売買方法
米雇用統計について注目すべきポイントは、事前予想に対して発表値が上回ったか、下回ったかです。
現時点(6月2日15時)の予想では、
・失業率 6.4%(前回6.3%)
・非農業部門雇用者数215千人(前回288千人)
と前回より、若干悪化することが、市場の事前予想となっています。
この事前予想数値より発表数値が良かったのか悪かったのかで、発表時間の直後にマーケットが大きく動くことがあります。
この動きを捉えた売買手法をご紹介します。
経済統計の発表はどういった発表が行われるか事前に分からないため、発表後どちらに動いても約定ができるよう、発表直前に売りと買い両サイドの逆指値注文を行います。
例えば、注文前の日経平均先物が15,000円だった場合には、15,050円の逆指値の買い、14,950円の逆指値の売りというように、現在を挟む形で両サイドの逆指値を出しておきます。
どちらかが約定したら、一方はキャンセルし、その後は事前に決めた決済ポイント(ミニ日経225先物1単位で10,000円の利益を上げたい場合は100円の値幅※手数料除く)で決済を行います。
注意点として発注するタイミングが統計発表より早すぎたり、直前の値段と近い逆指値で発注すると統計発表前の直前の値動きで約定してしまうので気を付けてください。また一旦、約定してから思った方向と逆の動きをする場合もありますから、損切のポイントも事前に決めておきましょう。
米雇用統計発表は、日経平均先物が大きく動く可能性があり、大きな投資チャンスです。是非、日経平均先物取引を使って、お取引ください。