日経平均は上昇!?8月8日前後からサマーラリー開始を予想する3つの理由とは?
日経平均概観
先週は2012年の衆院解散直前の2012年11月5〜13日(7日続落)以来、約1年8ヶ月ぶりの日経平均5日続落でした。
ポルトガルの大手金融機関の健全性に関する問題など、想定外の悪材料はありましたが、それほど大きな影響は無く、4〜6月の第一四半期の決算発表前に機関投資家の買いが見送られたため、小口の売りで押される状況だったようです。今後どのような相場展開になるのでしょうか?
図表1:先週の日経平均株価の動向
図表2が日経平均株価の日足チャートです。5月22日からの反騰相場において、強力な下値支持線であった25日移動平均線を先週末7月11日(金)に終値ベースで明確に割り込んでしまいました。また、この日は7月限月の日経平均のOPのSQ算出日で、SQ値は15,084円でした。
当日の日経平均安値は15,101円でしたので、当日の値幅外のいわゆる「幻のSQ値」になります。この「幻のSQ値」である15,084円は今後強力な下値支持線となりそうです。
14日(月)は小幅高で寄ったあと、場中も更に高くなり、25日移動平均線を上抜けています。
今後は25日移動平均線と幻のSQ値が下値支持線となる可能性がありますので、今後の値動きに要注目です。
図表2:日経平均日足チャート
- ※当社WEBサイトより抜粋(日経平均株価、日足、3ヶ月チャート)
今週のココがPOINT!
【8月8日前後からサマーラリー開始を予想する3つの理由とは?】
今後は8月8日前後から株式相場が大きく変化すると想定されます。それは下記の3つの理由からです。
1.注目の4〜6月期の四半期の決算発表の集中日
2.JPX日経400インデックスの定期銘柄入れ替えの発表日が8月7日
3.中国EC大手アリババのNY市場の想定上場日?
■1.注目の4〜6月期の四半期の決算発表の集中日
今週7月16日の安川電機を皮切りに、4〜6月期の四半期の決算発表が本格化します。図表3から判るように、今年は7月31日と8月8日が決算発表の集中日となっており、8月8日には主力企業の決算がほぼ出揃います。決算発表を確認してから投資行動をとる機関投資家・外国人投資家も多いと考えられますので、8月8日以降は主力銘柄が動きやすくなると考えられそうです。
図表3:決算発表の日別予定社数
- ※各社発表よりSBI証券作成
■2.JPX日経400インデックスの定期銘柄入れ替えの発表日が8月7日
既に「JPX日経インデックス400」に連動する投資信託の運用資産が5月末時点で1,010億円(22本)となっています。また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も正式にベンチマーク採用検討を発表しており「JPX日経インデックス400」の注目度が高まっています。
今年2014年1月6日から新指数の算出が始まりましたが、類似の指数であるTOPIX(東証株価指数)と比較すると図表4にありますように4月以降はJPX日経インデックス400がTOPIXをアウトパフォームしています。
この「JPX日経インデックス400」の8月末の定期銘柄入れ替えの銘柄発表が8月7日に予定されています。
定期銘柄入れ替えの発表後は銘柄入れ替えの手間・コストがなくなるため、新規に新指数への投資が行い易くなることなどから国内機関投資家の投資が予想されます。
図表4:JPX日経400インデックスとTOPIX(東証株価指数)との日足比較チャート
- ※当社WEBサイトより抜粋(JPX日経インデックス400とTOPIXの比較チャート、日足、3ヶ月チャート)
■3.中国EC大手アリババのNY市場の想定上場日?
中国のEC最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)がNY市場に上場を申請し、8月中の上場が予定されています。
中国では、「八」は縁起が良い数値とされるため、8月8日の上場の可能性もありそうです。
現時点では公募・売り出し価格が決まっていないため、どれくらいの資金調達額になるか不明ですが2012年5月18日に上場した米SNS大手のFacebookのように1兆円を超える規模になる可能性があります。そのため米株式市場全体ではアリババを買う資金作りのための換金売りの懸念があります。
図表5がFacebookの上場前後2ヶ月間のNYダウの日足チャートです。赤丸の週にFacebookが上場しています。安値のタイミングは若干ズレていますが、概観としては新規上場前には下落相場だったものが、新規上場後に上昇相場に変化しています。
アリババの上場後に前回のFacebook上場時と同様、上昇相場に転換する可能性もありそうです。NY市場が上昇すれば、日本株式市場にも後押し材料となります。
図表5:Facebookの上場日前後2ヶ月間のNYダウ日足チャート
- ※当社WEBサイトより抜粋(NYダウチャート、週足、6ヶ月チャート)
以上3つの理由から、8月8日前後に日本株式市場でサマーラリーで株価上昇する可能性があると想定しています。
日経平均の上昇を予想するなら、どういった商品に投資するのがよいのでしょうか?
選択肢の1つとして少額資金で大きな利益が狙えるミニ日経225先物を検討してみてはいかがでしょう。
ミニ日経225先物がおススメの理由としては当社で先物取引を始める方の80%以上が最初に取引している商品であること、1単位が6万円程度の少額で大きな利益を狙うことができることなどが挙げられます。
日経平均株価の投資方法をすでに決めている人もそうでない人も、是非この機会に先物・オプション取引やミニ日経225について是非、ご確認ください。
少ない資金で大きな利益が狙えます!先物・オプション取引の魅力
先物・オプションの関連コンテンツ
オプションのココがPOINT!
日経平均のボラティリティが低下した時は変動を利用するオプション買いが得策!?