日経平均構成銘柄の銀行株に注目!動意付けばTOPIX先物が優勢に!?
決算発表銘柄に商いが集中し先物市場は閑散 |
5/11-15の225先物は週間ベースで380円上昇した。世界的な金利上昇など外部環境が不安定だったことも影響して上値は重く、340円という狭いレンジでの推移となった。決算発表がピークを迎えたことで個別株中心の地合いとなり東証一部の売買代金は2.5兆円前後とそこそこ盛り上がったが、先物市場の商いは閑散。薄商いのなか仕掛け的な売買が観測される場面も一部で見られたが、現物市場で東芝、シャープが大商いとなった一方、25日移動平均線が上値抵抗となり面白みに欠ける展開となった。なお、8日時点での裁定買い残はやや減少している。7-8日は日経平均がマイナスとなったことから裁定買いの解消売りが進んだもよう。
225先物の手口では、クレディ・スイス、Aアムロ、Nエッジと欧州系が売り方上位に並んだ。一方、買い方は野村、ドイツ証券、JPモルガン、ゴールドマン・サックス。TOPIX先物に関しては、4月28日から売りを進めていたゴールドマン・サックスが売り筆頭となったが、推定建玉では10.8万枚の買いポジションを維持している。一方、推定建玉売り筆頭のBNPパリバは裁定買い(先物売り、現物買い)の解消を進めたとの観測から売りポジションを8.8万枚まで減少。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは昨年10月以来の水準まで低下 |
日経VI(ボラティリティ・インデックス)は17.71p。昨年10月以来の水準まで低下した背景には、指数下落を警戒する投資家が減少したこともあるが、オプション市場でプット、コールともに商いが低迷したことが大きな要因と考える。先週の225先物は一日に200円から300円動く場面が見られたものの、25日移動平均線に上値を押さえられ狭いレンジ内での推移となった。権利行使価格帯が変わらなかったことからオプションの売買低下につながったと見られる。このまま指数膠着が続けば昨年9月頃の16p台まで低下する可能性もある。
NT倍率(先物)は12.26倍と縮小傾向は一服している。ただ、TOPIX先物は225先物とは異なり25日移動平均線を上回って推移していることから、チャート形状ではTOPIX先物に分があると言えよう。ファーストリテイやファナックの影響度が大きい225先物に対して、TOPIX先物は自動車株やメガバンクの影響度が大きい。決算を発表した三菱UFJなど銀行株が強い動きを示すとTOPIX先物優勢の地合いとなる可能性も。
日銀会合への関心は非常に低くイベントドリブンは入らず |
今週は、21-22日に日銀の金融政策決定会合が開催されるが、4月30日の会合と比較して市場の関心は低い。「金融政策の現状維持」との公算が大きく、日銀会合を材料視したイベントドリブン(日銀ラリー)は観測されないと見る。一方、ギリシャ財政問題に端を発した世界的な金利上昇は収まりつつあるが、欧州では経済指標の発表が相次ぐことで楽観視はできない。ただ、日本株を売る材料も見当たらないことから225先物は19500円レベルではしっかりか。上値抵抗だった25日移動平均線を早い段階で支持線として意識したいところ。
18日に設定される日本株投信が想定(500-600億円)よりも資金を集めた場合、市場にはポジティブな材料となろう。とはいえ、企業の決算見通しが市場よりも保守的な数字が多かったことから、決算発表をきっかけとした日本株買いは難しそうだ。今週の上値メドは20200円とする。一方、日銀や国内年金筋の買いが断続的に入る東京市場は、世界の株式市場のなかで最も需給良好な市場とも言えよう。下値メドは前週の安値水準だった19500円と考える。
経済スケジュール(5月18日〜24日)
- 提供:フィスコ社
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