日経平均は実質新年度入りでどう動く?
薄商いのなかじり安の展開に |
前週の225先物は週間ベースで230円下落と5週連続での下げとなった。米金利引上げを決定した後、為替市場ではドル安円高が進行。原油価格が戻りを試す場面は見られたものの、日本銀行が18日に発表した量的・質的金融緩和の補完措置をネガティブ視した動きは根強く、225先物はじり安となった。なお、クリスマス休暇入りで海外勢は売買を手控えたことから、25日は、225先物ラージ、ミニ、TOPIX先物ともに今年最低の出来高に。
12月18日時点の裁定残高はネットベースで3兆0646.59億円(前週は3兆0802.11億円)の買い越しと12月11日時点との比較では減少。一方、株数ベースでは20.2億株の買い越しと前週比では0.1億株増加した。
225先物、TOPIX先物ともに目立った傾きは観測されなかったが、225先物はNエッジ、ドイツ証券が2,000枚超売り越した一方、大和、みずほ証券の国内勢が買い方に並んだ。TOPIX先物はモルガンが4,000枚超売り越した一方、22日に3,682枚買い越した野村が買い筆頭となった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは動意薄 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は20.84p。15日に26.58pまで急騰した後は低下し20pレベルで推移している。先物市場同様、オプション市場も商いは閑散。売買の8割を占める海外投資家がクリスマス休暇入りしていることから静かな地合いとなっている。年末年始もこの流れは変わらず、日経VIは動意薄となる公算。
NT倍率(先物)は12.3前半で推移している。225先物、TOPIX先物ともに薄商いとなったことで方向感に乏しい展開に。現物市場でも大型株の売買が減少し指数インパクトが大きい銘柄も動意薄となった。
実質新年度入りでどう動く? |
年末年始の先物市場は海外投資家不在のなか、商い低迷が続く見通し。米国の利上げ後、為替市場ではドル安・円高傾向が強まっており日本株の重しとなっている。一部では金融所得課税の一体化に伴う外貨建て債券やMMFの換金がドル売り材料との見方もあるが、売り一巡でドルのトレンドが転換するかは微妙なところだ。
日本株の上値を積極的に買う主体は見当たらないことで、年末年始の225先物は19,000円レベルでのもみ合いとなろう。18,500円から19,300円のレンジで想定する。
なお、年明けの8日(金)に1月オプションSQ値が算出されるが、1月限オプションの建玉や商いが少ないことからさほど重要なイベントとはならないとの見方。同日の米国市場で雇用統計の発表が控えていることも、売買を手控える要因。ただ、経験則から変動が小さくなった後、相場が大きく動き出す事が多いため、今後どちらに動くのか引き続き注意は必要であろう。
経済スケジュール(12月28日〜1月9日)
- 提供:フィスコ社
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