日経平均17,000円を回復し、上方バイアスが強まる可能性
ドル高を材料にしっかりとした展開に |
前週の225先物は540円上昇した。米ジャクソンホール会合でのイエレンFRB議長などFRB幹部の発言を材料に、早期の米金利引き上げ期待が高まりドル買いが進行。為替市場では円安ドル高の流れが続いたことから、日本株は強含む格好となった。引続き売買は低調となったが、現物市場では、銀行株が買われ指数をけん引。1日のナイト・セッションでは17,070円まで上昇するなどしっかりとした推移が見られた。
なお、8月26日時点の裁定残高はネットベースで270.81億円※前週の1/10以下(前週は2,866.76億円)の買い越しと8月19日時点との比較では大幅に減少。一方、株数ベースでは0.99億株の買い越しと8月19日時点との比較では1.01億株減少した。
225先物の手口では、クレディ・スイスが売り筆頭となった一方、ゴールドマン・サックス、UBSが買い方上位に並んだ。一方、TOPIX先物では、BNPパリバ、モルガン、メリルリンチが売り方に回った一方、バークレイズ、野村、ゴールドマン・サックスが買い方上位に並んだ。なお、9日にメジャーSQ値の算出が控えているものの、期近と期先のロールオーバーはさほど観測されていない。売り買いともにポジションがさほど積み上がっていないことが要因か。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIはじりじりと上昇 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は24.01pとじりじりと上昇。米雇用統計を週末に控えていたことなどが影響したが、9月20-21日の日銀金融政策決定会合に向けて、金融政策の「総括」に対する不透明感が意識されてじり高の展開となろう。なお、8月の米雇用統計の発表を受けて、米VIX指数は11.98、欧州VSTOXX指数は18.2963とそれぞれ急落している。
NT倍率(先物)は縮小が続いている。現物市場では、メガバンクなど銀行株への買いが目立っており、相対的にTOPIX優勢な地合いに。メジャーSQ週ということから、225先物を中心とした思惑的な売買が入る可能性はある。ただ、裁定買い残はほぼ積み上がっていないことから、波乱要素は少なくボリュームも小さくなるとの見方も。
日経平均17,000円を回復し、上方バイアスが強まる可能性 |
週明けの225先物は寄付きから買いが向かい、17,000円台をようやく回復している。価格帯別売買高で商いが多かった16,800円から17,000円や、節目の200日移動平均線などをクリアしていることから、上へのバイアスが強まる可能性はある。
ただ、17,000円の大台を回復したタイミングで商いの増加を見たいところだが、週末のメジャーSQが意識されて、新規のポジション構築は難しいと言えよう。また、20-21日に開催される日銀金融政策決定会合、米FOMCへの不透明感も売買手控えの要因に。メジャーSQや日銀会合開催などを考慮すると、今週、5月高値17,260円を上抜き、商いを伴い上げ幅を一気に拡大する展開を迎えるというのは難しいと想定。次の展開を意識した17,000円レベルでの値固めを想定して、16,750円から17,300円を想定レンジとする。
経済スケジュール(9月5日〜9月10日)
- 提供:フィスコ社
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ドル高好感も17,000円回復にはエネルギー不足