マイナス金利幅拡大は株安要因に
日米金融政策の発表を前にポジション調整 |
前週の225先物は週間ベースで510円の下落となった。米国株が乱高下したことや原油価格の下落などが影響してさえない展開に。日銀は今後、マイナス金利の深掘りを金融政策の軸にすると報じられたことで、銀行株などが下落。3連休や日米金融政策の発表を控えていることで、週末はポジション調整の流れが強まり、値を戻したが、25日移動平均線を割り込んでいる。
なお、9月9日時点の裁定残高は、ネットベースで1436.52億円の売り越し(前週は2663.86億円の買い越し)と18年ぶりにネットベースでマイナスとなった。一方、株数ベースでは827万株の売り越しと9月2日時点(同2.44億株の買い越し)との比較では大幅に減少した。
225先物の手口では、ソシエテが1.1万枚の大幅な売り越しとなった。14、15日は日銀によるETF買入にぶつける格好となり指数の上値をおさえる要因になったとの観測。一方、ドイツ証券、Aアムロ、三菱UFJが買い方に並んだ。TOPIX先物では、ゴールドマン・サックスが売り筆頭となった一方、225先物買い筆頭のドイツ証券がTOPIX先物でも買い筆頭となった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
米VIX乱高下も日経VIは相対的に落ち着いた動き |
日経VI(ボラティリティ・インデックス)は23.84p。15日には24.88pまで上昇する場面が見られたものの、上げは限定的となった。オプション市場では、20-21日の日米金融政策の発表を材料視したような動きはさほど観測されず。週末の出来高はコール、プット合計で6万枚に留まっている。なお、乱高下となった米VIX指数は15.53まで低下したほか、欧州VSTOXX指数も20.3183とこちらも落ち着いた動き。
NT倍率(先物)は、12.6倍レベルで推移している。225先物、TOPIX先物ともに商いはさほど増加しておらず静かな推移に。20-21日の日銀会合に向けた日銀ラリーのような動きも観測されなかった。現物市場では、マイナス金利幅の拡大への思惑から銀行株が売られたが、週末は買戻された。
マイナス金利深掘りとなれば銀行株はきつい下落に |
今週はなんといっても、21日の日米の金融政策発表に注目が集まる。先週末の動きを見る限り、現物、先物市場ともに日銀ラリーのような積極的なポジション取りは観測されていない。市場は、結果発表後の乱高下で利鞘を狙うというよりは、損失を被りたくないという慎重な見方を強めている様子。マイナス金利幅拡大となれば、銀行株が下落する可能性が高いことから、銀行株の動向には注意したい。
日銀によるETF買入が一定の下支えとなるなか、祝日を挟む飛び石ということもあり積極的には売買しにくい地合いは続きそうだ。個別株物色も広がりにくいことから、今週は16,000円から16,800円とする。
経済スケジュール(9月19日〜9月23日)
- 提供:フィスコ社
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