トランプ・リスクで乱高下も!11日のトランプ氏会見に注目!
2017年大発会は記録的な上昇に |
前週の225先物は12月22日終値(19,360円)比40円の上昇となった。大納会にかけては、米10年債利回りの低下に伴うドル高一服などが影響し上値の重い展開となったが、年明けに発表された米中の経済指標が堅調だったことから、大発会は記録的な大幅高(大納会比+540円)に。昨年来高値更新後は上値が重くなったものの、ドル・円が円高ドル安にふれるなか、しっかりとした推移が見られた。
12月30日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆6,954.63億円の買い越し(前週は1兆4,125.03億円の買い越し)と増加した。一方、株数ベースでは1億1476万株の買い越しと12月22日時点(同9828万株の買い越し)との比較では増加している。
225先物の手口では、大発会に4,871枚売り越したAアムロが売り筆頭となった一方、JPモルガン、野村が買い方上位に並んだ。TOPIX先物では、大発会にまとまった売りを入れたソシエテ、モルガンが売りに回った一方、累積買いポジション筆頭のゴールドマン・サックスが3,000枚超買い越しており、買いポジションを積み上げた様子。なお、ゴールドマン・サックスは225先物を2.9万枚ほど売り越しており、225先物売り、TOPIX先物買いとNTショートのポジションを構築しているもよう。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
期先のプット、コールを買う動きも |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は19.96pと目立った動きは観測されず。指数が昨年来高値圏と強い動きを示している一方、低いボラティリティが継続している。先行き警戒感に乏しい様子だが、オプション市場では、17年3月限など期先のプットサイドの建玉がやや増加している。トランプ次期米大統領が進める保護主義に対する警戒などが一部では意識されているもよう。もっとも、17年3月限では、21,000円コールや22,000円コールの売買も見られるなど先高感の強さも窺える。ボラティリティは低いままだが、上下に大きく振れる展開を想定したポジション取りが水面下で構築されている様子。
NT倍率(先物)は12.5倍台前半と縮小している。大納会にかけては、225先物優勢となっていたが、大発会以降、ポジションのアンワインド(巻き戻し)が行われている様子。現物市場では、225インパクトが最も大きいファーストリテイリング<9983>が週末に急落。1銘柄で225を110円ほど押し下げる格好となった。
11日のトランプ会見が最大の注目イベント |
トランプ次期米大統領が、11日に大統領選後初の記者会見を行う。一部では「12日にずれ込む」との見方も浮上しているが、発言内容に関心が向かっており、週後半までは積極的な売買は手控えられよう。トヨタ自<7203>への発言などトランプ次期米大統領によるデメリットも意識され始めていることから、経済政策よりも保護主義の側面が強い会見内容となれば、11月以降続いていた思惑先行の相場展開が一服する可能性はある。
また、週末はミニながら1月限SQの算出も控えていることで、思惑的な売買が入り乱高下となるかもしれない。為替との感応度はやや低下しているが、今週はドル・円相場を睨んだ展開となろう。今週は19,200円から19,700円のレンジを想定する。
経済スケジュール(1月9日〜1月13日)
- 提供:フィスコ社
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