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2024-03-28 23:29:20

マーケット > レポート > 特集レポート > 2020年3集「夏号」四季報:悪いコメントと営業赤字転落のタイミングは投資チャンス?

2020年3集「夏号」四季報:悪いコメントと営業赤字転落のタイミングは投資チャンス?

2020年3集「夏号」の四季報読破で、私の読破歴は23年目、91冊となりました。

読み終わった直後の第一印象は、webセミナー(本コンテンツ下部の動画をご覧ください)でお伝えしたように、ひと言でいえば「玄人好み」の四季報で一般的には「読み解くのが非常に難しい」でした。

読み解くのが難しい理由は「定性面」と「定量面」からそれぞれあり、定性面では、四季報巻頭2ページ「【見出し】ランキングで見る業績トレンド」の上位10位までのワードが、「5位横ばい」、「7位横ばい圏」を除くと、「1位反落」から始まり、残り8つ全てが「業績悪化」を示すワードで埋め尽くされていることです。

定量面では、3ページ「市場別決算業績集計表」の売上高と営業利益は、3,360社合計今期予想で「8.2%減収・16%減益」の「減収減益」と、前期に続き「2期連続2桁減益」になっている上、7ページの東証33業種別の今期予想の業績展望では、「鉄鋼」は連続赤字、「空運」「海運」の2業種は営業赤字へ転落していることです。

これら2つのポイントをトップダウンで見ると、全体の印象は極めて悪く感じるため、四季報を読む前から気が滅入ってしまうほどなのですが、一方で、見方を変えると良い点も見えてきます。例えば「新興市場(316社)」の今期業績予想は「6.8%増収・8.8%営業増益」の「増収増益」で、さらに来期は118%増益と営業利益は倍増する予想になっています。この業績好調を背景にマザーズ指数は、3月から6月までの3ヵ月(四季報発売日終値ベース)で87%も上昇したわけですが、それでも前年に比べるとまだ10%程度下の水準にとどまっていますので、上昇の勢いはやや鈍化したとしても、新興市場はまだ上昇余地が残っていると考えられます。

そして「【見出し】ランキング」の悪いワードも、ここまで悪いワードで埋め尽くされた場合、「陰の極」もしくは「悪材料出尽くし」と判断できますので、投資タイミングとしては、むしろこれ以上悪化しない大底圏と考えることができます。これは四季報コメントを読む時もまったく同じです。

また業績面でも、足元業績が悪い今のタイミングは、次に回復する準備期間と考えればチャンスという見方もできます。さらに「東証33業種別の業績展望」でも、売上高と営業利益の変化率の組み合わせで、今期予想「減収赤字」の鉄鋼(連続赤字)、海運、空運は、株価のサイクルでは株価が下落する最も悪い局面とされますが、来期予想に目を転ずれば「増収黒字」という最も良い局面に移るわけですので、業績改善率という点では最も魅力的なところにいると考えられます。

このように一見悪そうな20年3集「夏号」でも、見方を変えれば投資チャンスに見えてくるというのが特徴で、だからこそ「玄人好み」の四季報といえますし、また、会社四季報は「うまく活用する」べきで、うまく活用できれば「宝の山」、そうでなければ「宝の持ち腐れ」となります。是非もう一度、違った角度から20年3集「夏号」四季報を見直していただき、面白い銘柄を見つけていただければと願っています。

最後に四季報オンラインのスクリーニング機能を活用して、稼ぐ力の強い「成長株」をいくつか選んでみましたので是非ご参考にしてみてください。

【条件】1.時価総額1000億円未満、2.今期PSR10倍未満、3.今来期増収率20%以上、4.今期営業利益率10%以上

コード

銘柄名

7/14時価総額
(億円)

今期売上高
(億円)

今期
PSR

来期
増収率

今期
増収率

今期営業
利益率

2160 ジーエヌアイグループ 687 97 7.1 30.3 20.6 15.5
3849 日本テクノ・ラボ 46 10.5 4.3 25.0 23.8 21.9
4436 ミンカブ・ジ・インフォノイド 260 40 6.5 43.4 20.0 17.5
4476 AI CROSS 84 19 4.4 31.0 21.1 10.5
6239 ナガオカ 72 64.3 1.1 46.8 24.4 16.3
7061 日本ホスピスホールディングス 124 52 2.4 24.0 34.6 10.6
7066 ピアズ 77 40 1.9 44.3 20.0 16.3
7068 フィードフォース 181 23.8 7.6 56.0 26.1 26.9
7071 アンビスホールディングス 617 85 7.3 58.3 35.3 17.6
7082 ジモティー 85 16.5 5.1 30.6 27.3 19.4

※PSR=時価総額(7/14)/今期売上高

四季報分析第一人者が伝授する『会社四季報』の活用法 〜2020年3集夏号〜

『会社四季報』活用法〜ピンチはチャンス!? 減収局面で買いの銘柄を見つける!〜夏号解説編〜

今回は四季報分析の第一人者である渡部清二さんをお呼びして、2020年3集夏号の注目ポイントを教えていただきました。皆さまの投資のご参考になれば幸いです。

『会社四季報』活用法〜ピンチはチャンス!? 減収局面で買いの銘柄を見つける!〜夏号から読み解く有望銘柄編〜

今回は四季報分析の第一人者である渡部清二さんをお呼びして、2020年3集夏号から読み解く有望銘柄をピックアップいただきました。皆さまの投資のご参考になれば幸いです。

渡部 清二

複眼経済塾・塾長 渡部 清二

会社四季報分析の第一人者。四季報読破23年目・91冊。以降も継続して記録更新中。

複眼経済塾:https://www.millioneyes.jp/

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