9/13 6:00時点
◆12日のNY株式市場
NYダウは235.06j高(+0.58%)の41,096.77jと続伸したほか、ナスダックも174.14Pts高(+1.00%)の17,569.68Pts、さらにS&Pも41.63j高(+0.75%)の5,595.76jと続伸しました。米8月卸物価指数は総合、コア指数ともに前年比で市場予想を下回ったほか、ウォールストリートジャーナル紙が来週のFOMCで0.25%か0.50%のいずれの利下げも検討と報じたことを受けてNYダウは取引終盤にかけて245.64j高まで上昇し、ナスダック、S&Pとともにこの日の高値圏で取引を終えました。前日に続きハイテク関連株が買われたほか、アルファベットやメタプラットフォームも上昇するなどナスダック、S&Pも堅調な値動きに終始しました。こうした中、シカゴ日経平均先物(9月限/円建)は前日比155円高の36,740円と上昇した一方、円高進行が嫌気され12日の日経平均株価(36,833円27銭)と比べ93円安で取引を終えました。
9/12 17:00時点
◇概況
ドル円は日経平均株価が8日ぶりに大幅反発したことを好感したほか、米長期金利の上昇にサポートされ143円04銭へ上昇したものの、米8月卸売物価指数が概ね予想通りに留まった一方、7月分が下方修正されたことや新規失業保険申請件数が前週から悪化したこと、さらに追加利下げを決めたECB理事会を消化した対ユーロでのドル売りに押され反落。こうした中、ウォールストリートジャーナル紙が来週のFOMCで0.25%か0.50%のいずれの利下げも検討とのアナリストの観測記事を報じたことからNY市場終盤にかけて141円73銭へ下落し141円81銭で取引を終えました。一方、ユーロドルは1.1006jを安値に1.1000j割れを回避したこと、日経平均株価が大幅高となったほか、欧州主要株価指数が上昇する中、ECB理事会では前回7月理事会同様、特定の金利経路にコミットしない姿勢を継続したことから10月の追加利下げ観測が後退。一方、来週のFOMCで0.50%の利下げの可能性も検討との報道を受けてドルが全面安となったことから取引終盤に1.1075jへ上昇し1.1074jで取引を終えました。
◇ドル円 (始値:142円36銭 /高値:143円04銭 /安値:141円73銭 /終値:141円81銭)
朝方の142円23銭を安値に日経平均株価が午前9時半にかけて1,253円60銭高まで上昇したことを好感し142円95銭まで上昇。その後、日銀の田村審議委員のタカ派寄りの発言を受けて142円26銭へ反落したものの、日経平均株価がこの日の高値圏で取引を終えたほか、米長期金利の上昇を受けた16時半にかけて143円04銭へ上伸。ただ、米長期金利の上昇が一服したこと、新規失業保険申請件数が前週から悪化したほか、米8月卸売物価指数は概ね市場予想通りとなったものの7月分が下方修正されたこと、さらにECB理事会では予想通り政策金利を引き下げたものの、10月の追加利下げが見送られる公算が高いとの観測が聞かれたことから141円91銭へ下落。その後、NY株式市場が続伸したことや低調な米30年債入札を受けて米長期金利が上昇したことを受けて142円65銭へ反発。しかし、ウォールストリートジャーナル紙が来週のFOMCで0.25%か0.50%のいずれの利下げも検討との観測記事を報じたことから取引終盤にかけて141円73銭へ下落し141円81銭で取引を終えました。
◇ユーロドル(始値:1.1012/高値:1.1075 /安値:1.1006/ 終値:1.1074)
午前10時前の1.1006jを安値にECB理事会を控えて反発も1.1024jまでに留まるなど上値の重い値動きを続け17時にかけて再度1.1006jへ反落。また、ECB理事会では市場予想通り主要政策金利を4.25%から3.65%に引き下げたものの、声明では「決定は会合毎に実施し、特定の道筋について事前にコミットしない」との7月会合のガイダンスを維持。さらに、ラガルド総裁の会見でも「特定の金利経路を事前に約束しない」「9月はエネルギー価格低下により低インフレを示す可能性が高いものの、第4四半期には再び上昇する」との見方を示したことを受けて10月利下げは見送られ、12月まで追加利下げはないとの観測に加え、米紙が来週のFOMCで0.5%の利下げの可能性も排除しないとの観測を報じたことからNY市場終盤にかけてドル全面安の中、1.1075jへ上昇し1.1074jで取引を終えました。
◇豪ドル円(始値:95円02銭 /高値:95円67銭 /安値:94円73銭 /終値:95円34銭)
田村日銀審議委員のタカ派寄りの発言を受けてドル円が142円台前半へ反落したことに伴う午前10時過ぎの94円93銭を安値に中国の製鉄所で生産が一部再開し、溶銑生産が回復したことを好感し、中国・大連の先物市場で鉄鉱石先物価格が上昇したことや日経平均株価の大幅高を好感し15時前に95円67銭へ上伸。ただ、ECB理事会を控えてユーロ円の反応を見極めたいとして伸び悩み、米8月卸売物価指数が市場予想を下回ったドル円の下落やECB理事会を受けた対ユーロでの豪ドル売りとともに23時前に94円73銭へ反落。ただ、米長期金利の低下や来週のFOMCで0.50%利下げの可能性が排除されていないとの報道とともに対ドルでの上昇とともに深夜2時にかけて95円62銭へ反発。一方、ドル円が141円台後半へ下落したことから伸び悩み95円34銭で取引を終えました。
◇ポンドドル(始値:1.3043 /高値:1.3127 /安値:1.3032 /終値:1.3124)
前日発表の英7月GDP、鉱工業生産、貿易収支がいずれも市場予想を下回り1.3002jへ下落したものの、心理的節目とされる1.3000j割れを回避した流れを受けて東京市場での1.3032jを安値に1.30j台半ばまでの反発に留まる上値の重い値動きを継続。ただ、ECB理事会が予想通りとなったほか、米8月卸売物価指数では7月分が下方修正されたことを受けて米長期金利が低下。その後の低調な米30年債入札を受けてドルが買い戻される場面が見られたものの、来週のFOMCで0.25%もしくは0.50%の利下げを検討との観測報道を受けて取引終盤にかけてドルが全面安となったことから1.3127jへ反発し1.3124jで取引を終えました。
◇本日13日の注目ポイント
ドル円は連休を控えた日経平均株価の動向、さらに、今晩ミシガン大が発表する9月消費者信頼感指数や期待インフレ率に対する反応次第では再び141円割れへ向かう可能性もあるだけに戻り売り優勢の展開が見込まれます。一方、ユーロドルは昨日の1.1075jまで反発した流れを受けて日足・転換線(1.1078j)や1.1100j台を回復できるか注目されます。
◇12日の日経平均株価
前日比1,213円50銭高(+3.41%)の36,833円27銭と今年3番目の上げ幅を記録し8日ぶりに反発しました。前日のNY株式市場の主要3指数やシカゴ日経平均先物が上昇した事を好感し取引開始直後から買いが先行。買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される場面もみられたものの、後場に入りドル円、ユーロ円が円安方向に振れたことを好感し、上げ幅を拡大し取引終盤に1,282円44銭高の36,902円21銭まで上げ幅を拡大し高値圏で取引を終えました。