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2024-04-21 01:05:56

金は米中通商協議やトルコ危機の行方を確認

提供:SBIゴールド

金はファンド売り転換で売られ過ぎ

8月13日週のニューヨーク金市場は、トルコの通貨危機によるリスク回避の動きを受けて一段安となった。12月限は、2016年12月以来の安値1,161.4ドルを付けた。ただ米中の通商協議再開に対する期待感を受けてドル高が一服したことが下支えとなった。一方、カタールのトルコ投資などでトルコリラの急落は一服したが、トルコの裁判所が米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏の釈放を認めず、米国の追加制裁が見込まれている。金ETF(上場投信)から投資資金が流出しており、リスク回避の動きが再燃すると、再び下値を試す可能性がある。

米国の関税引き上げに対し、トルコのエルドアン大統領が強気姿勢を崩さず、トルコリラが一段安となった。リラ急落は新興国市場全体に波及し、リスク回避の動きが広がった。またエルドアン大統領が米国製の電化製品に対し不買運動を呼び掛けたことや、乗用車やアルコール、たばこなど一部の米国製品に対する関税を2倍に引き上げると、貿易摩擦に対する懸念が強まった。カタールがトルコに150億ドルの投資を約束したことなどをきっかけにトルコリラは急反発したが、トルコの裁判所が米国人牧師の釈放を認めず、先行き懸念が残る。ムニューシン米財務長官は、トルコ当局が拘束している米国人牧師を解放しなければ、同国に追加制裁を科す用意があると述べている。また格付け会社ムーディーズとS&Pがトルコの信用格付けを引き下げた。米国とトルコの行方と投資資金の動向を確認したい。

中国商務省は、王受文商務次官が率いる代表団が通商協議のため8月下旬に米国を訪れると発表した。米中の通商協議再開に対する期待感をきっかけにリスク回避の動きが一服した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、協議は22〜23日に開催される見通し。次官級の協議であることから合意するのは難しいとの見方が出ている。ただ中国の習近平国家主席が対米関係を早急に改善するよう側近に指示し、11月の米中首脳会談で打開を目指すとされた。23日には米中が160億ドル相当の輸入品に対して25%の追加関税を発動する。またトランプ米政権は9月にも2,000億ドル分に追加関税を課す方針である。貿易戦争が激化すると、先行き懸念が残る。

金の独自材料では、価格急落を受けてアジア勢の実需筋の買い意欲が高まっていることが伝えられた。インドの金プレミアムは前週1ドルとなり、前々週の1.5ドルのディスカウントから上昇した。ルピー建て金価格は1月10日以来の安値を付けた。またムンバイで9〜13日に開催されたインド国際宝飾展で需要堅調が指摘されており、引き続き買われると下支え要因になりそうだ。中国や香港でもプレミアムが上昇し、買い時とみられている。前週のプレミアムは中国で3〜5ドル(前々週2〜3ドル)、香港で0.9〜1.5ドル(同0.7〜1.3ドル)となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月14日時点のニューヨーク金の大口投機家の取組は3,688枚の売り越しとなり、前週の1万2,688枚の買い越しから売りに転じた。今回は新規買いが3,487枚、新規売りが1万9,863枚と計1万6,376枚の売りが出た。一方、8月17日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比13.84トン減の772.24トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しに加え、トルコの通貨危機によるリスク回避の動きを受けて投資資金が流出した。

プラチナはリスク回避で一段安

ニューヨーク・プラチナ10月限は、トルコの通貨危機によるリスク回避の動きを受けて急落し、一代安値755.7ドルを付けた。ただ米中の通商協議再開に対する期待感が下支え要因である。鉱山会社の生産コスト割れやファンド筋の売り越し拡大で、売られ過ぎの見方から買い戻し主導で上昇する可能性が残る。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月14日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の売り越しは1万0,182枚となり、前週の8,143枚から拡大した。新規売りが新規買いを上回った。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は17日のロンドンで9.91トン(10日10.79トン)に減少、16日のニューヨークで18.90トン(同18.61トン)、17日の南アで23.51トン(同22.87トン)に増加した。

原油は米中の通商協議再開などを確認

ニューヨーク原油は、トルコの通貨危機によるリスク回避の動きや米原油在庫の増加を受けて軟調となり、6月21日以来の安値64.43ドルを付けた。ただ米中の通商協議再開に対する期待感が出ており、需要減少に対する懸念が後退すると、下支えになりそうだ。米エネルギー情報局(EIA)が発表した8月10日までの週間石油統計で、原油在庫は前週比680万5,000バレル増加した。事前予想は250万バレル減少。一方、米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された8月17日までの週の米石油リグ稼動数は前週比変わらずの869基となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月14日時点のニューヨーク原油の大口投機家の買い越しは57万3,428枚となり、前週の60万8,927枚から縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引されている原油ETF(コード:USO)の残高は17日時点で1億2,670万株となり、前週末比200万株増加した。

ニューヨーク金は換金売りで一段安

ニューヨーク金12月限は、トルコの通貨危機によるリスク回避の動きを受けて一段安となり、2016年12月以来の安値1,161.4ドルを付けた。危機が新興国市場全体に波及したことやドル指数が2017年6月以来の高値を付けたことを受け、金ETF(上場投信)に換金売りが出た。ただRSIが売られ過ぎの水準となるなか、米中の通商協議再開に対する期待感からドル高が一服しており、買い戻しが進むと、1,200ドルまで戻す可能性が出てくる。

8月20日からの週の注目ポイント

20日

独生産者物価指数(7月)

21日

豪準備銀行、金融政策会合議事要旨公表

☆☆

22日

米中古住宅販売統計(7月)

☆☆

米FOMC議事録公表(7月31日-8月1日)

☆☆☆

23日

ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(8月速報)

☆☆

ユーロ圏消費者信頼感(8月速報)

☆☆

米新規失業保険申請件数

☆☆

米新築住宅販売(7月)

☆☆☆

24日

消費者物価指数(7月)

☆☆☆

独国内総生産(4-6月期確報)

☆☆☆

米耐久財受注(7月)

☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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