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2024-04-19 14:25:13

金はドル安見通しと景気回復期待で方向性を模索

2020/12/7
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はECB理事会の追加措置や各市場の反応を確認

11月30日の週のニューヨーク金市場は、新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて中心限月となる2月限が6月19日以来の安値1,767.2ドルを付けた。しかし、その後は新型コロナウイルスのワクチン接種開始見通しや米議会での追加経済対策の合意期待を受けてリスク選好のドル安となったことが下支えとなって急反発し、1,852.7ドルまで戻した。英国で今週、新型コロナウイルスのワクチン接種が開始される。金ETF(上場投信)から投資資金が流出していることが上値を抑える要因だが、リスク選好のドル安が続くと、買い戻しなどが入って堅調に推移するとみられる。今週は10日の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加金融緩和措置が決定される見通しである。ECBの追加措置はユーロ安要因だが、15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和が意識されると、リスク選好のドル安が続く可能性がある。

新型コロナウイルスのワクチン開発が進んでいる。英政府は2日、米ファイザーが独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を承認し、今週から接種が始まる。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、承認を急いだとして英医薬品当局を批判しており、副作用がないかどうかを確認したい。米国では食品医薬品局(FDA)が10日の会合でファイザーのワクチンを協議する。また欧州医薬品庁(EMA)ではファイザーのワクチンは29日までに審査が完了する見通しである。カナダでもファイザーのワクチンが今週中、最長でも10日以内に承認される可能性があり、来年初旬に供給が始まる見通しである。米モデルナも欧米で緊急使用を申請した。アザー米厚生長官は、「米国ではクリスマスまでに2種類のワクチンの接種が可能となる見通し」と述べた。一方、英製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発するワクチンは、来年1月下旬にも臨床試験(治験)結果が得られる見通しである。

11月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比24万5,000人増と前月の61万人増から伸びが大幅に鈍化した。事前予想の46万9,000人増も下回った。新型コロナウイルスの感染急増による制限措置の再導入などを受けて労働市場の回復が鈍化した。短期的な景気の下振れリスクが残っていることを受け、米議会で追加経済対策の協議が進むとの期待感も出たが、リスク選好のドル安が一服した。ドル指数は2018年4月以来の安値89.23を付けたのち、90台を回復した。ただ株高からリスク選好のドル安が続く可能性もあり、ドル相場の行方を確認したい。

12月4日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比12.08トン減の1,182.70トンとなった。ドル安を受けて急反発したが、新型コロナウイルスのワクチン接種開始見通しを受けて戻り場面で投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月1日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは26万0,314枚となり、前週の24万3,902枚から拡大した。今回は新規買いが4,020枚、買い戻しが1万2,392枚入り、1万6,412枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは景気回復期待やドル安で一代高値を更新

ニューヨーク・プラチナ1月限は、新型コロナウイルスのワクチン開発進展による景気回復期待やリスク選好のドル安を受けて堅調となり、一代高値1,093.1ドルを付けた。1,000ドル前後で利食い売りが出る場面も見られたが、押し目は買われて急伸した。米国で新型コロナウイルスのワクチン承認を控えていることや、米議会での追加経済対策の合意期待、欧州中央銀行(ECB)の追加措置など、当面はリスク選好を促す材料が多く、プラチナは1,100ドルの節目を突破することになりそうだ。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、3日のロンドンで19.20トン(前週末18.98トン)、4日のニューヨークで37.72トン(同38.32トン)、3日の南アで16.58トン(同16.65トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月4日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万2,026枚買い越しとなり、前週の1万8,765枚買い越しから拡大した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金は200日移動平均線を回復

ニューヨーク金2月限は新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて6月19日以来の安値1,767.2ドルを付けたのち、リスク選好のドル安を受けて急反発し、1,852.7ドルまで戻した。中長期の節目となる200日移動平均線(4日1,821.54ドル)を一時的に割り込み、テクニカル面で悪化したが、1,800ドル割れでは買い戻しなどが入って下げ一服となった。米連邦準備理事会(FRB)の低金利政策が続くとの見方などを背景としたドル安が下支え要因である。一方、英国で今週、新型コロナウイルスのワクチン接種が開始される。金ETF(上場投信)から投資資金が流出していることが上値を抑える要因である。ドル安見通しと景気回復期待で強弱観が交錯しており、当面は新たなレンジを形成することになりそうだ。

12月7日からの週の注目ポイント

7日 中国貿易収支(11月) ☆☆
独鉱工業生産指数(10月) ☆☆
米消費者信用残高(10月)
8日 国内総生産(7-9月期2次速報) ☆☆☆
国際収支・経常収支(10月)
ユーロ圏国内総生産(7-9月期確報) ☆☆☆
独ZEW景況感指数(12月) ☆☆
9日 機械受注(10月) ☆☆
中国消費者物価指数(11月) ☆☆
中国生産者物価指数(11月) ☆☆
米卸売在庫(10月)
カナダ銀行政策金利発表 ☆☆☆
10日 英鉱工業生産指数(10月) ☆☆
金融政策理事会(ECB) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米消費者物価指数(11月) ☆☆☆
米財政収支(11月) ☆☆
11日 米生産者物価指数(11月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(12月速報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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