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2024-04-20 08:12:29

金は米FOMCで金融政策の見通しを確認

2021/7/26
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はETFからの投資資金流出が続く

7月19日の週のニューヨーク金市場は、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大を背景とした米国債の利回り低下が支援要因になる場面も見られたが、リスク選好の動きが戻ると、戻りを売られた。中心限月となる8月限は1,825.9ドルで上げ一服となった。デルタ株の感染拡大で収束は見込めない状況が続いているが、ワクチン接種が進んだことを受けて死者や重症者が減少した。米企業の好決算もあり、株価の押し目を買われると、リスク選好の動きが戻った。米10年債利回りは1.126%と2月以来の低水準を付けたのち、下げ一服となった。今週は27〜28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は量的緩和の縮小(テーパリング)の議論を進めるとしているが、デルタ株の感染拡大を受けて当面の慎重姿勢は崩さないとみられている。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は20日、国内の新型コロナウイルス新規感染の80%以上が「デルタ変異株」になったと明らかにした。米ロサンゼルス郡が屋内でのマスク着用を再び義務化すると発表したが、米ニューヨーク市のデブラシオ市長はマスク着用を再び義務化する考えはないとし、必要なのはワクチン接種だと述べた。米国では副作用に対する懸念からワクチン接種を拒否するものもおり、接種が進むかどうかを確認したい。一方、英国のイングランドで19日に新型コロナウイルス対策の規制がほぼ全面的に解除された。ただ1日当たりの新規感染者数は半年ぶりに5万人を超え、パンデミック(世界的大流行)脱却に向けた道のりは不透明である。

欧州中央銀行(ECB)は理事会で、先行きの政策指針である「フォワードガイダンス」を変更した。ECBは中期的なインフレ率目標を2%に変更する新戦略を発表しており、物価の一時的な上振れを容認し、低金利をさらに長期間継続する。市場では想定内とみられ、反応は限られたが、関係筋6人はラガルド総裁が理事会で譲歩や説得を重ね、政策指針変更への支持獲得に奔走したことを明らかにした。ウンシュ・ベルギー中銀総裁は、ECBの新たな「フォワードガイダンス」に反対する姿勢を改めて表明し、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)は予見不能な事態が発生しない限り、来年3月に終了させるべきとの考えを示した。

米上院は21日、超党派のインフラ投資法案の審議入りを問う動議を否決した。共和党が反対し、賛成に必要な60票に届かなかった。米民主党は、インフラ投資法案から官民合同の投資呼び込みに向けた200億ドルのインフラ銀行設置案を除外することを検討している。また米議会で、連邦政府債務上限引き上げを巡る与野党の攻防が再燃した。イエレン米財務長官は、ペロシ下院議長や与野党両党の指導部に書簡を送り、議会が8月2日までに連邦政府債務上限の引き上げ、もしくは一時停止に動かなければ、財務省は米国の債務不履行(デフォルト)回避に向け「緊急措置」を講じると述べた。

7月23日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比1.17トン減の1,027.38トンとなった。リスク回避の動きが一服し、米国債の利回り上昇を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月20日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは19万5,972枚となり、前週の19万0,836枚から拡大した。今回は新規買いが1,769枚、買い戻しが3,367枚入り、5,136枚買い越し幅を拡大した。

プラチナはドル高で戻りを売られる

ニューヨーク・プラチナ10月限は株価の押し目を買われたことを受けて堅調となったが、米国債の利回り上昇やドル高を受けて戻りを売られ、6月21日以来の安値1,042.2ドルを付けた。新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大に対する懸念が出たが、ワクチン接種で死者や重症者が減少したことからリスク回避の動きが一服した。ただ景気の先行き懸念が残り、高値での買いは見送られ、ドル高をきっかけに上げ一服となった。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や、米連邦政府債務上限の引き上げを巡る動きを確認したい。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、22日のロンドンで19.45トン(前週末19.48トン)、ニューヨークで39.62トン(同39.62トン)、南アで15.98トン(同15.68トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月20日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万2,113枚買い越しとなり、前週の1万5,361枚買い越しから縮小した。

ニューヨーク金は200日移動平均線を突破できず

ニューヨーク金8月限は、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大を背景とした米国債の利回り低下が支援要因になる場面も見られたが、リスク選好の動きが戻ると、上げ一服となった。感染拡大が続いているが、ワクチン接種で死者や重症者が減少した。また米企業の好決算を受けて株価の押し目を買われた。テクニカル面では中長期の節目となる200日移動平均線(23日1,833.1ドル)を突破できず、弱気である。内部要因では先物市場での短期筋の買いが続いているが、金ETF(上場投信)から投資資金が流出したことが上値を抑える要因である。今週は27〜28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。

7月26日からの週の注目ポイント

26日 独ifo景況感指数(7月) ☆☆
米新築住宅販売(6月) ☆☆☆
27日 米耐久財受注(6月) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(5月) ☆☆
米消費者信頼感指数(7月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
28日 米FOMC声明文公表 ☆☆☆
29日 独消費者物価指数(7月速報) ☆☆
米国内総生産(4-6月期速報値 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(6月) ☆☆
30日 失業率(6月) ☆☆
鉱工業生産指数(6月速報) ☆☆
ユーロ圏域内総生産(4-6月期速報) ☆☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(7月速報) ☆☆☆
ユーロ圏雇用統計(6月) ☆☆
米個人所得・支出(6月) ☆☆☆
米雇用コスト指数(4-6月期) ☆☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(7月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(7月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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