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2024-10-07 20:22:11

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企業評価レポートの手引き アナリストコメント

企業評価レポートサンプル

投資ポイント

会社概要

非鉄金属メーカー大手で、菱刈鉱山をはじめ自社保有のための鉱山開発へ積極的に投資していることで知られる。これまで、中期事業計画「企業再生計画」に基づき、7事業部制から、金属・金属加工部門(ニッケル、機能性材料等)、電子材料部門(光通信デバイス、化合物半導体結晶等)、資源部門(金、銀、銅等)、住宅・建材部門、その他部門の5事業部制に改編された。世界的な資源・素材ブームの追い風を受け、資源部門の収益力、利益はかつてない水準の活況を呈している。一方で、電子材料や機能性材料等も事業としてのノウハウの蓄積が進み、収益基盤は固まりつつある状況だ。

業績動向

今第3四半期(06/12期)の連結業績は、売上高が前年同期比61.4%増の7,138億76百万円、経常利益が同2.2倍の1,483億74百万円となった。非鉄金属の価格が高値となったことに加え、期中円安傾向で推移したことが寄与した。
今期(07/3期)の連結業績予想は、売上高が前期比35.9%増の8,500億円、経常利益は同56.4%増の1,560億円を見込んでいる。

トピックス

中期経営計画の策定

同社は、2007年度から2009年度までの中期経営計画を策定、発表した。今期、最終年度となる2003年中期経営計画でとった成長戦略をさらに発展・強化させる。ニッケル事業を中心に1,400億円の設備投資を実施するほか、原材料確保のための探鉱活動も積極的に進める。

リスクファクター

市況反転や為替変動への耐久力

同社の業績は非鉄金属の市況に大きく影響を受ける。現在のところ非鉄金属は高値で推移しているが、価格が下落した場合は計画未達の可能性がある。また、旺盛な需要に対応できるよう原材料(精錬前の鉱物)を十分に確保できるかどうかが重要といえる。

投資判断

非鉄金属の市況が好調なことや円安傾向にあることから、同社の業績も好調に推移している。第3四半期までの通期計画に対する進捗率は、売上高が84.0%、経常利益が95.1%となっており、期末までに通期見通しが上方修正される可能性が高い。また、非鉄金属業界で世界的なM&Aの動きがあることも株価にとってはプラス。株価は、指標面から割安な水準にあるといえることから、投資判断は強気としたい。

解説

投資ポイント

会社概要

会社の事業内容やその特徴、製品や商品の概要、業界での地位などをコンパクトに要約してあります。

業績動向

前期の業績のまとめや業績変化の主要因等を解説しています。また、今来期の業績見通しもここで述べられています。評価機関のアナリストは、中立的な立場から企業分析を行っており、業績予測の上でも中立的な視点やアドバイスが期待できます。

トピックス

リストラの状況やその企業が注力している新規事業・新製品の情報等、その企業について現在市場で注目されている話題が書かれています。企業にとって比較的ポジティブな話題が多く、株価に対してもプラスに働く話題が多いのが特徴です。これらの話題でどの時期にどの程度業績が変化するのかがポイントになります。

リスクファクター

為替動向、原材料の価格や製品市況等、業績に悪影響を与える恐れのある要因や、経営戦略上の問題点、懸念材料について述べられています。業績や株価にとっては、マイナスの影響を与える話題が中心であり、注意が必要です。

投資判断

為業績見通しと現在の株価水準からアナリストが下した総合的な投資判断です。投資には、自己責任が求められるので多角的な情報を分析したうえで最終的な判断をしましょう。

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