皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。日米欧英の金融政策の会合が行われ、各国がそれぞれ金融引き締めに動き出したことで株式市場にとっては厳しい内容となりました。また、オミクロン株の感染拡大懸念もでてきています。

NYダウは上昇期である第1ステージから下降相場の入り口である第3ステージへと移行してきました。このまま中期移動平均線が長期移動平均線とデッドクロスすれば下降期である第4ステージへと移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに逆行します。

日経225は下降期である第4ステージを維持しています。ここから更に帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、ここから短期移動平均線が上向きになり帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。

原油ETFは下降期である第4ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、ここから短期移動平均線が上向きになり帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。

英国のジョンソン首相は、オミクロン株の感染者から死者が確認されたと明らかにしました。同国では急速に感染が拡大しており、ロンドンでの感染の4割がオミクロン株に変わってきたということです。再び在宅勤務を基本にするよう勧告するなど、感染防止策が強化されました。米国でもデルタ株を中心に感染が増加傾向にあるため、再び経済活動が鈍化するとの懸念が拡大しています。世界保健機構（WHO）は、オミクロン株に関して、これまでの変異株で見られなかった速さで広がっているとの見解を表明しました。

英国では初の死者が確認され、近く「主流のウイルス」になるとみられており、世界的な市中感染の拡大が懸念されています。一方で、米製薬大手ファイザーは、コロナ経口治療薬の中・後期臨床試験（治験）で重症化リスクを約9割低減させる効果が得られたとの結果を公表しました。

米連邦準備制度理事会（FRB）は、連邦公開市場委員会（FOMC）の会合を開き、新型コロナウイルス危機への対応で導入した量的緩和策の縮小を月300億ドルと従来の2倍に引き上げ、加速させる方針を発表しました。また、物価高が長引いていることを受けて、「インフレ率は、主に一時的と見込まれる要因を反映し、高い状態にある」とのこれまでの文言を声明から削除しました。会合参加者による金利見通しでは、利上げを来年3回、2023年に3回、24年に2回実施する可能性が示されました。

また、欧州中央銀行も新型コロナウイルス危機対策を縮小し、イングランド銀行は先進国の主要国で初めて利上げを決めました。日銀は大規模な量的緩和は継続とし、コロナ対策でのプログラムは一部縮小を決定しました。

11月の米卸売物価指数（PPI）は前月比0.8%の上昇となり、市場予想を上回りました。前年同月比では9.6%の上昇となり、伸び率は前月に続き、比較可能な2010年以降で最大を更新しました。

12月22日（水）16:00（英国）7-9月期四半期GDP
12月22日（水）21:00（米国）MBA住宅ローン申請指数
12月22日（水）22:30（米国）7-9月期四半期実質GDP
12月22日（水）22:30（米国）7-9月期四半期GDP個人消費
12月22日（水）24:00（米国）11月中古住宅販売件数
12月23日（木）14:00（日本）10月景気先行指数（CI）・10月景気一致指数（CI）
12月23日（木）22:30（米国）新規失業保険申請件数
12月23日（木）22:30（米国）11月個人所得
12月23日（木）22:30（米国）11月個人消費支出
12月23日（木）22:30（米国）11月耐久財受注
12月23日（木）24:00（米国）12月ミシガン大学消費者態度指数
12月23日（木）24:00（米国）11月新築住宅販売
12月24日（金）独国・米国休場
12月24日（金）08:30（日本）11月全国消費者物価指数
12月24日（金）14:00（日本）11月新設住宅着工戸数
12月27日（月）英国休場
12月27日（月）08:50（日本）11月小売業販売額
12月28日（火）英国休場
12月28日（火）08:30（日本）11月失業率、11月有効求人倍率
12月28日（火）08:50（日本）11月鉱工業生産
12月28日（火）23:00（米国）10月住宅価格指数
12月28日（火）23:00（米国）10月ケース・シラー米住宅価格指数
12月28日（火）24:00（米国）12月消費者信頼感指数（コンファレンス・ボード）
12月28日（火）24:00（米国）12月リッチモンド連銀製造業指数

＊今週は米国のGDPと日本の雇用統計に注目です。

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。

高値29,960円　安値27,040円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値36,541ドル　安値33,559ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。

高値1,934円　安値1,473円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

今週は試し玉のタイミングについて見ていきましょう。

ここで、もう一度早仕掛けと試し玉の違いを確認しておきましょう。早仕掛けは本仕掛けと同じポジション量を取引しますが、通常の本仕掛けよりも早い仕掛けをしていきます。一方で、試し玉は通常仕掛ける量の3分の1から、5分の1を仕掛けます。

つまり、試し玉の方が取引の量が少ない、ということはリスクも減少しますので、条件としては早仕掛けよりも緩やかになります。当然のことですが、しっかりと買いにエッジが発生するところで買いを仕掛けると価格がそれなりに高くなっています。

しかし、より価格が安いところで仕掛けようとすれば、ダマシが多くなって損切りの回数が増えてしまいます。そこで、この試し玉という考え方が出てくるのです。取引量が3分の1から5分の1で試し玉をするわけですから、仮に3分の1の取引量としても3回損切りになってはじめて通常の仕掛けの損切りと同じになりますので、ここは悩ましいといった局面でも試し玉を出すことができるのです。そうやって、取引の量を調整することで、仕掛けの幅を広げることが出来るようになります。

では、買いを例にして紹介します。

前回の早仕掛けの条件と比較すると、少し緩やかになっているのが分かると思います。このようにチャートの形状の違いによっては試し玉という考え方を持つことで柔軟に対応できるようになっていきます。

来週は色々な仕掛けを整理してみようと思います。