皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米労働省が発表した1月の雇用統計は、非農業部門の就業者数、平均時給がそれぞれ予想を上回る結果になりました。これを受けてインフレ高進の長期化への警戒感が広がり、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを進めるとの観測が台頭しました。
NYダウは下降期である第4ステージを維持しています。短期移動平均線が帯を試しにきています。このまま短期移動平均線が帯を上抜ければ下降期の終焉である第5ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯で抵抗を受ければ下降トレンドに戻っていきます。
日経225は下降期である第4ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってきていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。一方で、ここから短期移動平均線が帯を上抜ければ下降相場の終焉である第5ステージに移行します。
原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、更にトレンドに勢いが出てきているのが分かります。一方で、ここから短期移動平均線が帯を下抜ければ上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。
グーグルの親会社であるアルファベットが発表した昨年10〜12月期決算は、純利益が6四半期連続で過去最高を更新しました。1株当たり利益も市場予想を上回り、同社は株式分割も発表しました。同社株が大幅高となり、相場全体をけん引しました。調査会社リフィニティブによれば、2日時点で米主要500社のうち214社が決算発表を済ませ、このうち8割弱の会社が市場予想を上回っています。
しかし、メタ(旧フェイスブック)の2021年10〜12月期決算は、広告収入の不調で10四半期ぶりの減益でした。22年1〜3月期も競争激化などの逆風が吹くとみられており、成長の鈍化が鮮明となりました。メタの株価は前日の時間外取引で急落し、成長期待から高値圏にあった他のハイテク株全体にも波及しましたが、その後に発表したアマゾンの2021年10〜12月期決算は、純利益が前年同期から倍増し、過去最高益を更新しました。同社株は急伸し、ハイテク株を中心に一転して買いが広がりました。
1月のADP全米雇用報告は、非農業部門の民間就業者数が、約1年ぶりに減少に転じました。市場は増加を予想していました。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響で、サービス業を中心に雇用が減りました。ただ、変異株による雇用への影響は一時的とみられています。ADPが予想以上に悪化していたので雇用統計も警戒感が高まっていましたが、米労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月比46万7,000人増となり、前月の51万人増からは伸びが鈍化したものの、市場予想を大きく上回りました。
また、平均時給は前年同月比5.7%増と、予想を上回りました。これを受けてインフレ高進の長期化への警戒感が広がり、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを進めるとの観測が台頭しました。
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週間の概況
注目イベント
2月9日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
2月9日(水)24:00(米国)12月卸売売上高
2月10日(木)08:50(日本)1月国内企業物価指数
2月10日(木)22:30(米国)1月消費者物価指数
2月10日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
2月10日(木)28:00(米国)1月月次財政収支
2月11日(金)日本祝日(建国記念日)
2月11日(金)16:00(独国)1月消費者物価指数
2月11日(金)16:00(英国)12月月次GDP
2月11日(金)16:00(英国)10-12月期四半期GDP
2月11日(金)24:00(米国)2月ミシガン大学消費者態度指数
2月14日(月)19:00(ユーロ)12月鉱工業生産
2月15日(火)08:50(日本)10-12月期四半期実質GDP
2月15日(火)13:30(日本)12月鉱工業生産
2月15日(火)16:00(英国)1月失業保険申請件数、1月失業率
2月15日(火)19:00(ユーロ圏)2月ZEW景況感調査
2月15日(火)19:00(ユーロ圏)12月貿易収支
2月15日(火)19:00(ユーロ圏)10-12月期四半期GDP
2月15日(火)22:30(米国)1月卸売物価指数
2月15日(火)22:30(米国)2月ニューヨーク連銀製造業景気指数
2月15日(火)30:00(米国)12月対米証券投資
*今週は日英欧のGDPに注目です。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
重要な価格
高値29,423円 安値26,202円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
重要な価格
高値36,936ドル 安値33,234ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値2,200円 安値1,901円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週も「EMA」を深堀していきましょう。
上記を見ていただくと、60日SMAと60日EMAを表示してチャート上で天井と底が分かるようにしています。青枠の天井と底が60日SMA、赤枠の天井と底が60日EMAとなっています。
ここで確認することは、実際の天井(=価格の天井)と実際の底(=価格の底)がどこにあり、その実際の天井と実際の底のタイミングにより近いのはSMAかEMAかということです。
答えは明確で、60日EMAのほうが実際の天底に近くなっています。一方、60日SMAの天井は実際の天井からずいぶん遅れてから、ようやく天井を打っています。底入れも同様で、実際の価格とSMAの底にはずいぶん時間的なズレがあります。
この部分は非常に重要なポイントです。
移動平均線の売買サインを確認しましょう。ゴールデンクロス、またはデッドクロスのサインに応じて買いまたは売りを仕掛けます。そのとき、実際の天井や底からずいぶん遅れて売買サインが出ても、大きな収益は望めません。底打ちしたならば、早めに教えてくれなければ価値がありません。その早めに教えてくれるのがEMAとなります。
SMAではなくEMAを使う理由が少し見えてきたのではないでしょうか。来週もEMAをもっと深掘りしていきますのでお楽しみに。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。