皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。ロシア軍によるウクライナへの本格侵攻による懸念と、ロシアとウクライナで協議することで合意したことによる安堵感が交錯していますが緊張状態は継続しています。

NYダウは下降期である第4ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってきているので下降トレンドに勢いが出始めています。一方で、ここから短期移動平均線が帯を上抜ければ下降期の終焉である第5ステージへ移行します。

日経225は下降期である第4ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってきていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。一方で、ここから短期移動平均線が帯を上抜ければ下降相場の終焉である第5ステージに移行します。

原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、更にトレンドに勢いが出てきているのが分かります。一方で、ここから短期移動平均線が帯を下抜ければ上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。

ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親ロシア勢力の独立を承認し、同地域への派兵を決定しました。これに欧米が反発し、バイデン米大統領は同日、親ロ派支配地域への米国人の新規投資などを禁じる大統領令に署名しました。ドイツのショルツ首相は22日、同国とロシアを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」の認可手続きの停止を発表し、ウクライナをめぐるロシアと欧米諸国の対立が顕著となりました。また、ウクライナ政府は23日、非常事態宣言を発令する方針を決定し、予備役の招集を始めました。ウクライナでは、政府機関などのウェブサイトにアクセスできない事態が相次いでおり、サイバー攻撃を受けたとみられています。

ロシア軍は24日、ウクライナへの本格侵攻を開始し、各地で交戦や爆撃が発生。先進7カ国（G7）首脳は侵攻を非難し、協調してロシアに厳しい経済・金融制裁を追加で科すと表明しました。そして、ロシア軍は25日、ウクライナの首都キエフに入り、各地で攻勢を強めました。ウクライナ政府は、市民に抵抗を求め、抗戦の構えを示しています。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、同国が「中立的地位」をとることをめぐり、ロシア側に協議を呼び掛けました。ロシア側も代表団をベラルーシの首都ミンスクに派遣する用意があると応じたことで、市場関係者の間では、停戦交渉開始への期待が高まり、投資家心理が改善しました。しかし、米欧は26日、ロシアの大手銀行などを国際決済網の国際銀行間通信協会（SWIFT）から排除する追加の金融制裁を科すことで合意しました。ウクライナへの侵攻以降、段階的に制裁を強めてきたが、さらに大規模な制裁が必要と判断しました。ウクライナ侵攻が一段と深刻になり、慎重姿勢だった欧州連合（EU）が強硬姿勢に転じました。マーケットは不安定な状況が続いていますので慎重に見ていくようにしましょう。

3月2日（水）08:50（日本）10-12月期四半期法人企業統計調査
3月2日（水）08:50（日本）2月マネタリーベース
3月2日（水）17:50（独国）2月失業者数・2月失業率
3月2日（水）19:00（ユーロ圏）1月卸売物価指数
3月2日（水）19:00（ユーロ圏）2月消費者物価指数
3月2日（水）21:00（米国）MBA住宅ローン申請指数
3月2日（水）22:15（米国）2月ADP雇用統計
3月2日（水）28:00（米国）米地区連銀経済報告（ベージュブック）
3月3日（木）10:45（中国）2月Caixinサービス部門購買担当者景気指数
3月3日（木）14:00（日本）2月消費者態度指数
3月3日（木）18:00（ユーロ圏）2月サービス部門購買担当者景気指数
3月3日（木）18:30（英国）2月サービス部門購買担当者景気指数
3月3日（木）19:00（ユーロ圏）1月小売売上高
3月3日（木）19:00（ユーロ圏）1月失業率
3月3日（木）21:30（米国）2月チャレンジャー人員削減数
3月3日（木）22:30（米国）10-12月期四半期非農業部門労働生産性
3月3日（木）22:30（米国）新規失業保険申請件数
3月3日（木）23:45（米国）2月サービス部門購買担当者景気指数
3月3日（木）23:45（米国）2月総合購買担当者景気指数
3月3日（木）24:00（米国）2月ISM非製造業景況指数
3月3日（木）24:00（米国）1月製造業新規受注
3月4日（金）08:30（日本）1月失業率、1月有効求人倍率
3月4日（金）22:30（米国）2月非農業部門雇用者数変化
3月4日（金）22:30（米国）2月失業率
3月4日（金）22:30（米国）2月平均時給
3月7日（月）未定（中国）2月貿易収支
3月7日（月）29:00（米国）1月消費者信用残高
3月8日（火）08:50（日本）1月国際収支・経常収支・貿易収支
3月8日（火）14:00（日本）2月景気ウオッチャー調査
3月8日（火）14:00（日本）1月景気先行指数（CI）・1月景気一致指数（CI）
3月8日（火）16:00（独国）1月鉱工業生産
3月8日（火）19:00（ユーロ圏）10-12月期四半期GDP
3月8日（火）22:30（米国）1月貿易収支
3月8日（火）24:00（米国）1月卸売売上高

＊今週は日米の雇用統計とユーロ圏のGDPに注目です。

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。

高値27,957円　安値25,676円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。

高値35,899ドル　安値32,319ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値2,386円　安値2,076円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

前回から持ち越しになっていた質問を考えてみましょう。

その質問は、10日単純移動平均線で、今日の移動平均の値が1,000円として、翌日の値が1,100円だとします。さて、翌日の移動平均線は上向くでしょうか、それとも下向くでしょうか、といった質問でした。

この質問をより分かり易くするために、ここでは計算を5日移動平均線で考えます。

さて、このとき、一番古い価格が1,300円だったらどうか考えてみましょう。要素（価格）のひとつが1,300円でも、5日間の平均が1,000円ということはあり得ます。
例えば、一番古い価格が1,300円、その後、1,100円、800円、800円、1,000円の5日だとすると、合計は5,000円となり平均価格は1,000円となります。
そこに、一番古い1,300円が外れて、新たに1,100円が計算すべき5日間の値段に繰り入れられたとしたら、平均値はそれまでの1,000円よりも下がります。1,100円、800円、800円、1,000円、そこに1,100円が入りますので、5日平均は960円となり、1,000円から下がるのです。

移動平均線が上がるか下がるかは、今日の価格が移動平均線よりも高いか安いかで決まるのではありません。計算から外れる価格と新たに加わる価格のどちらが高いか低いかによるのです。ダマシが起こるのはこのためです。

「今日の価格が高い」という理由で、移動平均線が上向いてゴールデンクロスすることがあります。

反面、今日の価格が高くないにもかかわらず、計算から外れる価格がたまたま低いとしたら、移動平均線はやはり上向きます。それも、外れる価格が低ければ低いほど上向きの加減は強まります。その結果、ゴールデンクロスすることも、もちろんあります。このとき、その状態を見て飛びついて買ったトレーダーがダマシに遭うのです。

SMA（単純移動平均線）の問題はこれだけではありません。

100日SMAで平均値を取って、今日の価格と比較します。昨日の価格の高安は今日の価格に強く影響します。しかし、100日前の価格はどうでしょう。今日の価格に対するインパクトは、昨日の価格に比べて格段に薄くなるはずです。ところが、SMAは100日分の価格を合計して100で割って求めているのです。要するに、100日前の価格と今日の価格ウェイトが全く同じなのです。

こうしたSMAの問題を克服したのがEMAとなるのです。