皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表されました。大半の出席者が、今後の2会合で0.5%の大幅利上げが適切との見解を示していたことが判明しました。ただ、今後の2会合での大幅利上げは、パウエルFRB議長がすでに示唆していたことから、特段サプライズは無かったようです。
NASDAQ-100は下降期である第4ステージを維持していますが、短期移動平均線が帯に接近してきました。このまま短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。一方で、再び帯に傾きが出て間隔が広がれば下降トレンドに勢いが出てきます。
NYダウは下降期である第4ステージから下降相場の終焉である第5ステージに移行してきました。このまま短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇相場の入り口である第6ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を下抜ければ下降期である第4ステージに逆行します。
日経225は下降期の終焉である第5ステージから上昇相場の入り口である第6ステージへ移行してきました。ここから、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けると上昇期である第1ステージへと移行します。一方で、短期移動平均線が再度帯に突入すれば、下降相場の終焉である第5ステージに逆行します。
原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がれば上昇トレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇期の終焉である第2ステージに移行します。
米連邦準備制度理事会(FRB)が高インフレに対処するために急速に利上げを行い、景気後退を招くとの懸念が、このところ株価の重石となっています。また、ロシアによるウクライナ侵攻や中国のロックダウン(都市封鎖)が長引いていることなども、地合い悪化につながっています。
バイデン米大統領が、トランプ前政権によって発動された対中関税の見直しに言及したことは、投資家のリスク選考姿勢につながりました。
米商務省が発表した4月の新築住宅販売件数は前月比16.6%減の59万1,000戸となり、市場予想を大きく下回りました。住宅ローン金利の上昇を受けて需要が急減しました。市場関係者の間では、住宅価格が下落に転じる可能性を示しており、消費者心理への影響が良くないとの見方をしています。1〜3月期の米実質GDP(国内総生産)改定値は前期比1.5%減で、速報値の1.4%減から小幅に下方修正されました。
4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比6.3%の上昇となり、依然記録的な高水準だったものの、前月からは減速しました。PCEが減速したのは約1年半ぶりとなり、インフレが鈍化の兆しを見せているとの期待が広がりました。
また、米ミシガン大が発表した5月の米消費者景況感指数(確報値)は58.4と、暫定値や市場予想を下回り、2011年8月以来、約11年ぶりの低水準となりました。
5月のFOMC議事要旨では、大半の出席者が、今後の2会合で0.5%の大幅利上げが適切との見解を示していたことが判明しました。さらに雇用を維持しつつ、高インフレの抑制に取り組むことで一致していたことを明らかにしました。ただ、今後の2会合での大幅利上げは、パウエルFRB議長がすでに示唆していたことから、特段サプライズは無かったようです。
ダウは週間では9週ぶりに上昇しました。前週までの8週続落は、1932年以来約90年ぶりの長期続落でした。
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週間の概況
注目イベント
6月1日(水)08:50(日本)1-3月期四半期法人企業統計調査
6月1日(水)17:00(ユーロ圏)5月製造業購買担当者景気指数
6月1日(水)18:00(ユーロ圏)4月失業率
6月1日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
6月1日(水)22:45(米国)5月製造業購買担当者景気指数
6月1日(水)23:00(米国)5月ISM製造業景況指数
6月1日(水)27:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6月2日(木)英国休場
6月2日(木)08:50(日本)5月マネタリーベース
6月2日(木)18:00(ユーロ圏)4月卸売物価指数
6月2日(木)20:30(米国)5月チャレンジャー人員削減数
6月2日(木)21:15(米国)5月ADP雇用統計
6月2日(木)21:30(米国)1-3月期四半期非農業部門労働生産性
6月2日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
6月3日(金)英国休場
6月3日(金)15:00(独国)4月貿易収支
6月3日(金)17:00(ユーロ圏)5月サービス部門購買担当者景気指数
6月3日(金)18:00(ユーロ圏)4月小売売上高
6月3日(金)21:30(米国)5月非農業部門雇用者数変化
6月3日(金)21:30(米国)5月失業率
6月3日(金)21:30(米国)5月平均時給
6月3日(金)22:45(米国)5月サービス部門購買担当者景気指数
6月3日(金)22:45(米国)5月総合購買担当者景気指数
6月3日(金)23:00(米国)5月ISM非製造業景況指数
6月7日(火)08:30(日本)4月全世帯家計調査・消費支出
6月7日(火)13:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
6月7日(火)14:00(日本)4月景気先行指数・4月景気一致指数
6月7日(火)17:30(英国)5月サービス部門購買担当者景気指数
6月7日(火)21:30(米国)4月貿易収支
*今週は米国の雇用統計に注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第6ステージ
第6ステージは上昇相場の入り口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値28,706円 安値24,625円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第5ステージ
第5ステージは下降相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値35,504ドル 安値30,712ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がっていきます。
重要な価格
高値12,955ドル 安値11,502ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がっていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値3,162円 安値2,291円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週はタートルズ流のロスカットラインについて見ていきましょう。
ロスカットラインを設定するにあたって大事なことは、トレーダーの都合でロスカットするのではないということでしたね。市場の動きに合わせてロスカットを設定することです。それには、市場のノイズがどれくらいあるかを検証する必要があります。
タートルズ流では、検証の結果、各銘柄のノイズは2ATR(=2×ATR)以下であると結論づけています。つまり、1日の最大値動きの2倍以上も逆方向に動けば、それはもはやノイズと呼べるレベルではないということです。
【タートルズ流ロスカットラインの設定ルール】
相場が予想とは逆方向に2ATR動いたらロスカットする
*買いの場合の計算式、「買値」−「2ATR」
*売りの場合の計算式、「売値」+「2ATR」
具体的な数字を当てはめてみましょう。
仮に今の日経225のATRが450円とします。今、仕掛けた場合には900円逆方向に動いたらロスカットすることになります。
25,000円で買いを仕掛けました。そのときのATRは450円です。
その場合の計算式は、25,000円−2ATR(2×450円)=25,000円−900円=24,100円
日経225のATRが450円のときに、25,000円で買いを仕掛けた場合のロスカットラインは24,100円となります。
そして、もし、ロスカットが入ったとしたら、1枚当たり、900円×100倍=90,000円の損失となります。
この90,000円をどう考えるかですが、既にユニット計算でのトレードを伝授しています。覚えていますか?
1ユニットに対する1ATRの損失は1%でした。ということは、2ATRの損失なら投資用資金の2%に留まるということです。
ロスカットの考え方を正しく学んでいきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。