皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。

米雇用統計の発表などもありましたが、地方銀行SVBファイナンシャル・グループの傘下行であるシリコンバレーバンクの経営破綻がマーケットを揺さぶり、リスク回避ムードとなりました。

NASDAQ-100は上昇期である第1ステージから下降相場の入口である第3ステージへ移行してきました。このまま中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けると下降期である第4ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第2ステージへ逆行します。

NYダウは下降期である第4ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。

日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。

原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。

FRBのパウエル議長は議会証言で、「物価安定には程遠い」と述べ、インフレ高止まりへの警戒感を表明しました。「利上げペースを加速する用意がある」と話し、今月の米連邦公開市場委員会（FOMC）で利上げ幅を0.5％に再び広げる可能性を示唆しました。

また、政策金利の到達点が「従来の想定より高くなる」とし、利上げが長期化する可能性にも言及しました。市場関係者の間では、今年前半には利上げを停止するとの見方が多かったものの、年後半まで続く恐れがあるとの懸念が拡大しました。さらなる金融引き締めにより、想定よりも厳しい景気後退を伴う「ハードランディング」のリスクが高まったと受け止められ、景気後退懸念が広がりました。

雇用動態調査（JOLTS）の求人件数などの雇用関連指標はいずれも市場予想を上回る内容で、FRBによる利上げを後押しする結果となりました。米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は、前週比2万1,000件増の21万1,000件でした。市場予想を上回る結果となり、インフレ率を押し上げている労働市場の逼迫が緩和したと受け止められました。

地方銀行SVBファイナンシャル・グループの傘下行であるシリコンバレーバンクは10日、経営破綻しました。管財人の米連邦預金保険公社（FDIC）によると、22年末の預金残高約1,750億ドルのうち89%に当たる約1,560億ドル（約21兆円）は預金保護の対象外でした。ただ「合理的に対応すればシステミック（連鎖破綻）リスクにつながることはない」（サマーズ元財務長官）などの冷静な指摘も聞かれる中、売り一巡後は下げ幅を縮めました。

2月の米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月から31万1,000人増加しました。市場予想を上回ったものの、その半面、失業率や労働参加率は上昇し、平均時給の伸びは小幅にとどまりました。

雇用統計が「米連邦準備制度理事会（FRB）にとって明るい材料を含んでいる」ことから、投資家の間にFRBの利上げペースが鈍化することへの期待が広がりました。このところ大幅下落が続いた反動で、買い戻しも入りました。ただ、IT企業などを主要顧客に持つシリコンバレーバンクの経営破綻が伝わると、市場はリスク回避ムードに転換しました。

ただし、週明けには全預金が米金融当局により保護されることになったために、総悲観的なムードは回避されました。

3月15日（水）19:00（ユーロ圏）1月鉱工業生産
3月15日（水）20:00（米国）MBA住宅ローン申請指数
3月15日（水）21:30（米国）3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
3月15日（水）21:30（米国）2月小売売上高
3月15日（水）21:30（米国）2月卸売物価指数
3月15日（水）23:00（米国）3月NAHB住宅市場指数
3月16日（木）08:50（日本）2月貿易統計
3月16日（木）13:30（日本）1月鉱工業生産
3月16日（木）21:30（米国）2月住宅着工件数
3月16日（木）21:30（米国）2月建設許可件数
3月16日（木）21:30（米国）3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
3月16日（木）21:30（米国）新規失業保険申請件数
3月16日（木）22:15（ユーロ圏）欧州中央銀行（ECB）政策金利
3月16日（木）22:45（ユーロ圏）ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁、定例記者会見
3月17日（金）13:30（日本）1月第三次産業活動指数
3月17日（金）19:00（ユーロ圏）2月消費者物価指数
3月17日（金）22:15（米国）2月鉱工業生産
3月17日（金）23:00（米国）2月景気先行指標総合指数
3月17日（金）23:00（米国）3月ミシガン大学消費者態度指数
3月20日（月）19:00（ユーロ圏）1月貿易収支
3月21日（火）日本祝日（春分の日）
3月21日（火）09:30（豪国）豪準備銀行（RBA）、金融政策会合議事要旨公表
3月21日（火）19:00（ユーロ圏）3月ZEW景況感調査
3月21日（火）23:00（米国）2月中古住宅販売件数

＊今週はユーロ圏のECBの政策金利に注目しましょう。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。

高値28,499円　安値27,012円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。

高値34,744ドル　安値31,682ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

第3ステージ
第3ステージは下降相場の入口です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。

高値12,897ドル　安値10,658ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値2,826円　安値2,378円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

今週も、MACDの仕掛けについて確認していきましょう。

チャート内で「試し玉」と記したその下部の3つのMACD に注目します。MACD3の幅が縮小している状態が、MACD3の上昇期間です。MACD3が上記のようになるのに先んじてMACD1とMACD2が上昇していることがわかります。試し玉を建てるならこのタイミングです。

早仕掛けは短期EMA が帯の中に入るまで待ちます。帯の中に入れば第5ステージです。加えてMACD1とMACD2が上昇し、MACD3は縮小しています。この条件を満たすことで、帯の中での仕掛けが可能になったと判断します。

来週も仕掛けについてみていきましょう。