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マーケット > レポート >  日本株投資戦略〜 今がチャンス!?好配当銘柄の「買い方」を考える

日本株投資戦略〜 今がチャンス!?好配当銘柄の「買い方」を考える

2015/1/30
投資調査部 鈴木英之

株式市場は、1月下旬に日銀金融政策決定会合の結果発表(21日)、ECB理事会(22日)、ギリシャ総選挙(25日)という重要日程を消化してきましたが、このうち、ECB理事会では量的緩和の決定、ギリシャ総選挙では反財政再建派(急進左派)の勝利という大きな動きがありました。一方、国内では、19日からいよいよ3月決算企業の第3四半期決算発表が始まりました。投資家としては、息つく暇もない位に重要日程が目白押しです。

こうした中、いよいよ3月期末が意識され、配当利回りが注目される季節にもなってきました。株式投資から得られる収益に、値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、配当収益(インカムゲイン)を加えて考えることで、トータルリターンを高めることが可能になります。好配当が期待される3月決算銘柄は、1月〜3月に人気が高まる可能性が強く、四半期後半になると、既に株価が上がってしまっている可能性もあります。好配当期待銘柄は今が投資のチャンスと言えるのではないでしょうか。ただ、タイミング的に現在が決算発表シーズン真っ盛りの時期だけに、配当利回りの高さだけを追うのではなく、それを「担保」する業績への配慮も欠かせないと考えられます。

そこで、今回の「日本株投資戦略」では、まず期末配当で好利回りが期待される銘柄を、業績に配慮しながら抽出してみました。投資家の選好も考慮し、主力株(時価総額1千億円超)とそれ以外の中小型株(時価総額1千億円以下)で、少し条件を変えてご紹介しています。ベストシナリオとしては、配当面での魅力のみならず、業績面でも評価が高まり、これらの銘柄が総合的に高いリターンを確保することを狙いたいところです。

最後には、期末配当で好配当が狙え、20万円未満で投資できる銘柄のランキングも掲載しました。これらの銘柄に投資する時の有効な「手法」についてもご説明しています。

1

 期末配当で好利回りが期待できる銘柄を抽出/業績も吟味

早速、好配当が期待でき、業績面での不安も少ないと考えられる銘柄をご紹介したいと思います。前段で触れたように、ここでは時価総額1千億円超の企業(東証一部・二部・マザーズ、ジャスダック上場)を「主力株」、同1千億円以下の企業を「中小型株」と定義し、3月決算企業に的を絞り、スクリーニング条件を変えてご紹介したいと思います。なお、いずれも掲載タイミングを勘案し、2月2日以降に決算発表を予定している企業に限定しました。

時価総額1千億円超の「主力株」から抽出する条件(図表1)

(1)下半期(2014年10月〜2015年3月期)の予想配当(会社予想)利回りが1.5%以上。
(2)予想営業利益について、市場コンセンサスが会社予想を5%以上、上回っている。
(3)上記の両条件を満たす銘柄を、業種重複を避け、下半期予想配当利回りの高い順に5銘柄ピックアップ。

時価総額1千億円以下の「中小型株」から抽出する条件(図表2)

(1)下半期(2014年10月〜2015年3月期)の予想配当(会社予想)利回りが2.0%以上。
(2)予想営業利益について、市場コンセンサスが会社予想を10%以上、上回っている。
(3)上記の両条件を満たす銘柄を、業種重複を避け、下半期予想配当利回りの高い順に全て(3銘柄)ピックアップ。

スクリーニングの結果は図表1及び図表2の通りです。

図表1:期末配当で好利回りが期待できる主力株の例

取引 チャート コード 銘柄名 決算発表
予定日
株価
(1/27)
下期予想
配当
予想利回り
予想営業益
(会社/市場)
現買信買 チャート 6417 SANKYO 2月3日 4,120 75
1.8%
-31.5%
-27.9%
現買信買 チャート 1963 日揮 2月12日 2,371.5 41.5
1.7%
-19.4%
-13.0%
現買信買 チャート 1833 奥村組 2月9日 549 9
1.6%
+16.5%
+29.5%
現買信買 チャート 5714 DOWAホールディングス 2月6日 950 15
1.6%
+14.8%
+21.0%
現買信買 チャート 7201 日産自動車 2月9日 1,050 16.5
1.6%
+7.4%
+17.0%

図表2:期末配当で好利回りが期待できる中小型株の例

取引 チャート コード 銘柄名 決算発表
予定日
株価
(1/27)
下期予想配当
予想利回り
予想営業益
(会社/市場)
現買信買 チャート 6706 電気興業 2月6日 532 15
2.8%
+0.1%
+10.5%
現買信買 チャート 6927 ヘリオス テクノ ホールディング 2月6日 421 10
2.4%
+42.3%
+61.5%
現買信買 チャート 4734 ビーイング 2月5日 741 15
2.0%
+2.2%
+23.7%
  • ※図表1・図表2ともに、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
    「下期予想配当」と「予想利回り」は、上段が下半期予想一株当たり配当額(円・会社予想)で、下段はそれを株価(1月27日終値)で割った数字。「予想営業利益(会社/市場)」は、上段が会社予想営業利益の前年同月比で、下段が市場コンセンサスの前年同月比。

このスクリーニングのポイントは、第一に予想配当利回りのベースを下半期としているところです。多くの投資家が参考にする「予想配当利回り」は通常、上半期末と下半期末の配当を両方受け取った場合、それが株式の時価に対して何%かを示すものです。従って、これから下半期末の配当取りで高い投資効率を狙おうとしている投資家にとっては、参考としにくい面があります。通常の「予想配当利回り」が高くとも、既に支払われている上半期末の配当が厚い会社の場合、下半期だけの配当利回りは、「予想配当利回り」のイメージと大きく異なってしまうでしょう(図表3参照)。

第二のポイントは、主力株と中小型株のスクリーニング条件を分けている点です。主力株の多くは、知名度が高く、銘柄情報も相対的に浸透している反面、配当利回りは低くなる傾向があるようです。反面、中小型株は配当利回りの高い銘柄も多くなりますが、アナリストカバレッジが少なく、銘柄情報もあまり浸透していないケースが多く、業績変動リスクも高めと言えそうです。

冒頭にご説明した通り、現在は決算発表シーズンの最中にあります。従って、アナリストが調査の結果、会社予想よりも強めの予想営業利益を出している企業に絞ることで、企業業績への配慮も加味した形になっています。

図表3:「予想配当利回り」の意味に注意!〜 NTTドコモ(9437)の例

※参考データ(1) 2015年1月26日「NTTドコモ」終値 1,977.5円
※参考データ(2) 「NTTドコモ」の2015年3月期配当データ

図表3:「予想配当利回り」の意味に注意!〜 NTTドコモ(9437)の例
2

 ご紹介した好配当(期末・予想)銘柄の投資ポイント

ご紹介した銘柄のうち、SANKYO(6417)は、パチンコ機器の大手メーカーです。下半期は主力のパチンコ機器で人気フィーバー機を投入し、増収を計画しているようです。ゴルフ好きで関東近辺在住の投資家であれば、自社グループのゴルフ場(群馬県)の割引券を株主優待として提供していますので、一考の余地がありそうです。好配当が期待できるのみならず、株主優待の恩恵も享受できる可能性の大きい銘柄は、投資家から一定の支持を集めることがあると言えそうです。

その他の銘柄については、現状を理解し、中長期投資も視野に入れたい銘柄が多そうです。奥村組(1833)は東京五輪・国土強靭化のテーマで期待される建設大手の一角です。選別受注で工事採算が改善傾向にあるようで、中長期的な業績拡大が期待できそうです。ちなみに、上記でご紹介したビーイング(4734)は、土木積算ソフトが強みの会社であり、建設会社が採算を重視する流れが追い風になるとみられます。

日揮(1963)は旺盛なLNGプラント建設需要を背景に、高水準の受注・業績が続いています。足元で株価が下落基調となっているのは、原油価格の値下がりで石油メジャーによる投資が減ると市場が懸念しているためと考えられます。逆に言えば、原油価格が戻る時には、この株も追い風を受けそうです。長期的にも、米シェール革命の恩恵は続くとみられます。

日産自動車(7201)は、1ドル1円の円安で年間120億円の営業増益要因になり、円安・ドル高は追い風と分析されています。ユーロの変動は、この面では中立要因のようです。ロシアを含む欧州経済の減速そのものは逆風とみられ、それが1月中旬までの株価下落につながってきたとみられます。しかし、電気自動車や新興国に注力する戦略は、長期的には有望との指摘も少なくありません。市場は今・来期ともに2ケタ増益を予想しています。

なお、銅中堅のDOWAホールディングス(5714)ですが、市況の下落が不安視されていましたが、1月16日付の日本経済新聞で、今期予想営業利益が会社計画を上回るとの見通しが報道されました。業績不安の後退により、じっくりとインカムゲインを狙える銘柄になった可能性がありそうです。

3

 パッケージ投資の活用も

仮に、業績面を考慮しない場合、期末配当で好利回りが期待できる銘柄はどういう銘柄になるでしょうか。図表4は、東証上場の3月期決算銘柄を母集団に、下半期の予想配当利回りが高い順にランキングしたものです。予想配当利回りは高めになりますが、中小型株中心であり、会社名でさえ馴染みがない銘柄が増えてしまいます。

しかし、こうした銘柄も投資対象にすることは可能です。その前提条件は「パッケージ投資」です。図表4では、最低投資金額を20万円未満にしましたが、それは多くの投資家にパッケージ投資を可能にするためです。ちなみに、図表4の銘柄の最低投資金額の合計は約95万円で、100万円を切っています。100万円あれば、好配当が期待できる10銘柄に分散して投資することができる訳です。

確かに、現在は決算発表シーズンであり、決算発表で株価が大きく下落する銘柄も、図表4から出るかもしれません。しかし同様に、上昇する銘柄が出る可能性もあります。パッケージ投資(分散投資)の魅力は、文字通りリスクを分散できることです。好配当銘柄を狙うのであれば、初めから割り切って、こういう手法を取るのもひとつの方法と考えられます。

図表4:期末配当で好利回りが期待できる銘柄(最低投資単位が20万円未満)

取引 チャート コード 銘柄名 株価(1/27) 取引単位(株) 最低投資金額(円) 会社予想
下期一株配当(円)
下期予想
配当
利回り
現買信買 チャート 4918 アイビー化粧品 165 1,000 165,000 7.5 4.5%
現買信買 チャート 4705 クリップコーポレーション 1,085 100 108,500 50 4.6%
現買信買 チャート 3293 アズマハウス 1,654 100 165,400 70 4.2%
現買信買 チャート 2332 クエスト 900 100 90,000 35 3.9%
現買信買 チャート 9644 タナベ経営 903 100 90,300 32 3.5%
現買信買 チャート 6727 ワコム 508 100 50,800 18 3.5%
現買信買 チャート 6379 新興プランテック 864 100 86,400 30 3.5%
現買信買 チャート 9963 江守グループホールディングス 1,058 100 105,800 37 3.5%
現買信買 チャート 8203 Mr Max 291 100 29,100 10 3.4%
現買信買 チャート 6930 日本アンテナ 631 100 63,100 21 3.3%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
    東証上場の全銘柄(一部・二部・ジャスダック、マザーズ)のうち、3月期決算銘柄について、2015年3月期・下半期末の予想配当利回りが高い順にランクした。ただし、最低取引金額が20万円未満の銘柄とした。
    アイビー化粧品(4918)の「会社予想下期一株配当(円)」は5〜10円の予想ですが、ここでは中央値を記載しています。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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