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2Q(4-6月期)決算速報(現地8/17寄り前発表)
●決算発表当日の株価:47.84ドル(-6.01%)
●売上高:34.3億ドル(予想37.2億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:11.07ドル(予想13.37ドル)×市場予想を下回った
売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●調整後EBITDA:21.0億ドル、前年同期比57%増
●ネット・インカム(純利益):13.4億ドル、前年同期比50%増
●営業キャッシュフロー:17.1億ドル、前年同期比45%増
●取扱量は85.6万TEUで、前年同期比-7%
●TEU あたりの平均運賃は 3,596 ドル、前年同期比+54%
●四半期配当は一株当たり4.75 ドルとし合計で約 5.7億ドルを支払う。四半期の配当性向を純利益の 30% に引き上げた
●ネットのレバレッジ・レシオは20/1Q(1-3月期)の3.4倍から0.1倍に低下した
●22/12月期通期の調整後EBITDA見通し:78.0〜82.0億ドルを据え置いた
●AIを活用したデータ分析に投資、操船効率や利益の向上を図る
経営陣の主なコメント
●2Qの結果は良好なものだった。ネット・インカム(純利益)は13.4億ドル、前年同期比50%で上半期ベースでも過去最高となった
●当社は海上輸送のデジタル・リーダーとして革新的な取組を行っていく
●配当性向を四半期純利益の20%から30%へ引き上げる。株主は四半期ベースで直接的な利益還元を得ることができよう。年間の利益の最大半分を株主に還元出来るよう取組む
●足元、マクロ経済の不透明感や地政学的リスクにより太平洋線の貨物料金は低下傾向が伺える。ただし需要は回復しているとみている
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました。また取扱量が前年同期比で減少していることなども失望に繋がったようです。足元の物流需要は堅調であるものの、マクロ経済の不透明感やロシア情勢などを受け投資家は慎重姿勢をとったようです。ただし手厚い株主還元策を発表。こちらは株価下支え要因になるものと見られます
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:73.5ドル(8/17時点)