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3Q(7-9月)決算速報(現地10/25引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):97.60ドル(-6.58%)
●売上高:690.9億ドル(予想707.6億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:1.06ドル(予想1.36ドル)×市場予想を下回った
売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●グーグル広告売上高:544.8億ドル(予想569.8億ドル)×市場予想を下回った
●グーグルクラウド売上高:68.7億ドル(予想66.1億ドル)〇市場予想を上回った
●YouTube広告売上高:70.7億ドル(予想74.6億ドル)×市場予想を下回った
●アザー・ベッツ売上高:2.1億ドル(予想2.0億ドル)〇市場予想を上回った
●アザー・ベッツ営業損益:-16.1億ドル(予想-13.7億ドル)×市場予想を下回った
●トラフィック獲得コスト(TAC):118.3億ドル(予想124.3億ドル)〇市場予想を上回った
●米国売上高:333.7億ドル(予想319.8億ドル)〇市場予想を上回った
●欧州・中東・アフリカ売上高:194.5億ドル(予想213.5億ドル)×市場予想を下回った
●アジア太平洋売上高:114.9億ドル(予想128.0億ドル)×市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
●ピチャイCEOは営業費用の伸び抑制に注力しているとコメント
●ポラットCFOは10-12月期の採用を抑制、人員増加は前期から半分余り減少しようとコメント
●為替の影響、ドル高の逆風が大きい
●成長鈍化は昨年の反動もあるが、広告主の支出抑制の影響も見逃せない。検索・YouTubeの両方に影響した
●クラウド事業の契約は長期化している
●スマートフォンの6Aピクセルの引合いは強い
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました。景気の先行き不透明感はスナップ(SNAP)などデジタル広告の減速につながりましたが、王者アルファベットも7-9月期は例外ではありませんでした
YouTube広告収入の減速は広告主による取り下げが背景にありますが、加えてティックトックとの競争激化が一層意識されます。10-12月期は前年の好調だったホリデーシーズンの反動が予想され、ドル高も売上に対して大きな逆風になると予想。成長分野と期待されるアザー・ベッツは引き続き赤字継続、クラウド事業は成長しているものの一本立ちには遠く明るい材料の少ない決算発表となりました
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:136.9ドル(10/25時点)