3Q(7-9月期)決算速報(現地11/7引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):163.30ドル(-0.12%)
●売上高:23.2億ドル(予想23.8億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:6.48ドル(予想6.43ドル)〇市場予想を上回った
●2022/12期通期生産高見通し:従来予想の374〜380百万バレル/日から385〜386百万バレル/日に引上げた
●2022/12期通期リース・オペレーティング費用/百万バレル/日見通し:4.50〜5.00ドル(予想4.65ドル)×中間値が市場予想より多かった
売上高はわずかですが市場予想を下回りました、調整後EPSは市場予想を上回りました。2022/12期通期のリース・オペレーティング費用はインフレの影響か市場予想より多かったです
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●営業キャッシュフロー:19.3億ドル(予想16.6億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●配当金(1株あたり):2.26ドル(0.75ドル)〇市場予想を大きく上回った
●原油(CrudeOll)平均実売価格(石油換算バレル):67.25ドル(予想70.62ドル)×市場予想を下回った
●石油平均実売価格(バレル):89.79ドル(予想93.80ドル)×市場予想を下回った
●天然ガス平均実売価格(千立方フィート):6.46ドル(予想6.00ドル)〇市場予想を上回った
●原油平均ヘッジ価格(バレル):87.41ドル(予想90.72ドル)×市場予想を下回った
●天然ガス平均ヘッジ価格(千立方フィート):5.50ドル(予想4.76ドル)〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●2022/12期の見通しは、11/30に完了見込の買収企業 FireBirdに関連する4Qの貢献分を反映した
●当社の高い利益率と業界でも屈指の油井品質により当期約12億ドルのフリーキャッシュフローを獲得し、そのうち約75%の約8.74億ドルを自社株買いと配当金により還元した
●コスト管理、技術改善を通してコスト構成要素のインフレ圧力を克服するために取り組む
●2022/12期は現在の資源価格前提で44.5億ドルのフリーキャッシュフローを見込む。これは前年同期比84%増
決算を受けたマーケットの反応
売上高はわずかですが市場予想を下回りました、調整後EPSは市場予想を上回りました。2022/12期通期のリース・オペレーティング費用はインフレの影響か市場予想より多かったです。なお決算発表を受けた引け後の取引で売買は少な目でした
現在、株価は史上最高値を更新中。決算内容は高い利益率で株主還元を重視した好感できる内容でした。年度末までの見通しも良好です。ただインフレ圧力により採掘などのコストが上昇していること、原油の実売価格がやや鈍化傾向にある点は気になるところです。いずれにしても同社の収益を左右する原油価格の動向は注視したいところです
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:174.43ドル(11/7時点)