4Q(10-12月期)決算速報(現地3/1引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):11.54ドル(+4.06%)
●売上高:1,585.8億レアル(予想1,545.6億レアル)〇市場予想を上回った
●予想比較調整後EPS:3.32レアル(予想3.20レアル)〇市場予想を上回った
●調整後EBITDA:730.9億レアル(予想716.6億レアル)〇市場予想を上回った
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●調整後EBITDAマージン:46%
●フリーキャッシュフロー:488.7億レアル、前年同期比+16%
●総生産日量:264.6万バレル(予想281万バレル)×市場予想を下回った
●石油平均販売価格(バレル):83.99ドル(96.34ドル)×市場予想を下回った
●ガス平均販売価格(千立方フィート):76.83ドル(64.61ドル)〇市場予想を上回った
●探査・開発部門売上高:892.1億レアル(予想856.2億レアル)〇市場予想を上回った
●精製・輸送・マーケティング部門売上高:1,447.6億レアル(予想1,330.3億レアル)〇市場予想を上回った
●ガス・パワー部門(国内生産資源の輸送・取引)売上高:200.8億レアル(予想239.1億レアル)×市場予想を下回った
●358 億レアル (約 69 億ドル)、一株当たり2.745レアルの配当を取締役会が承認。ただし65億レアルは配当準備金。支払いには株主総会の承認が必要
経営陣の主なコメント
●カンファレンス・コールは3/2の午前8:30実施予定(米国東部時間)
決算を受けたマーケットの反応
決算発表を受けた引け後の取引では株価は4.06%上昇。ただし新政権の方針を警戒し決算発表前の株価は下落基調、発射台が低かったことには留意が必要
決算では注目を集めた配当政策に関して、ほぼ満点回答と言える358億レアルの支払いを決定した。ペトロブラスは石油業界でサウジアラムコに次ぐ世界で2番目に大きな配当を支払う企業となる。ルラ政権によるペトロブラスへの経営圧力は依然気になるところだが、最初のハードルを超えたことは高く評価でき投資家の安心感につながろう
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:13.77ドル(3/1時点)