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3Q(1-3月期)決算速報(現地4/25引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):298.68ドル(+8.45%)
●売上高:528.6億ドル(予想510.3億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:2.45ドル(予想2.24ドル)〇市場予想を上回った
売上高、調整後EPSとも市場予想を上回りました。好感した株価は引け後の取引で上昇。カンファレンス・コールで4Qの会社見通しが明らかになるにつれて上げ幅を拡大しました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
3Q(1-3月)実績値
●プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入:175.2億ドル(予想171.0億ドル)〇市場予想を上回った
●インテリジェントクラウド収入:220.8億ドル(予想218.9億ドル)〇市場予想を上回った
●パーソナルコンピューティング売上:132.6億ドル(予想121.5億ドル)〇市場予想を上回った
●マイクロソフト・クラウド売上:285.0億ドル(予想281.9億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後売上総利益率:69.5%(予想69.0%)〇市場予想を上回った
●アジュール他前年同期比成長率(為替変動含まず):27.0%
4Q(4-6月)会社予想
●プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入見込み:179.0〜182.0億ドル(予想180.3億ドル)△中間値が市場予想とほぼ一致した
●インテリジェントクラウド収入見込み:236.0〜239.0億ドル(予想237.8億ドル)△中間値が市場予想とほぼ一致した
●パーソナルコンピューティング売上見込み:133.5〜137.5億ドル(予想133.0億ドル)〇市場予想を上回った
●アジュール前年同期比成長率見通し(為替変動含まず):26〜27%
経営陣の主なコメント
●当社は引き続き3つの優先課題にフォーカスしている。 1つ目は、顧客が当社のクラウドサービス可能性を利用して、最大限の価値を引き出すのをサポートする。 2 つ目は、AI の技術革新をリードするための投資と、市場規模の拡大。3 つ目はコスト調整、営業効率の最大化です。
●当社には最も強力な AIインフラがあり、パートナーのOpenAIや NVIDIA、Adept やInflectionなどの大手AI スタートアップ企業が大規模なモデルのトレーニングに使用している。
●当社のアジュールOpenAI サービスは、ChatGPT や GPT-4 などの高度なモデルをアジュールの法人向け機能と組み合わせ可能。メルセデスベンツやシェルなども使用、顧客は現在2,500社を超えており前四半期比で10倍増となった。
決算を受けたマーケットの反応
●売上高、調整後EPSとも市場予想を上回りました。好感した株価は引け後の取引で上昇。カンファレンス・コールで4Qの会社見通しが明らかになるにつれて上げ幅を拡大しました。
●会社見通しでは注目のアジュールの成長率を26〜27%と発表、成長率は鈍化しております。しかしアジュールのOpenAIサービスは、ChatGPTなどの機能を提供しメルセデスベンツやシェルなど著名企業が使用、顧客は前四半期比で10倍増と発表しました。期待のサービスが即戦力となっている様子が明らかになり、投資家の期待も高まりそうです。同社株は、いよいよ21年12月に記録した史上最高値、349ドル更新が視界に入ってきたと言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:310.46ドル、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.71(4/25時点)