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2Q(4-6月期)決算速報(現地7/25寄り前発表)
Tモバイル、AT&Tと並ぶ米国で最大級の通信サービス企業。高配当利回りが魅力。NYダウ指数採用銘柄。
●決算発表当日の株価:34.24ドル(+0.77%)
●売上高:326.0億ドル(予想333億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:1.21ドル(予想1.16ドル)〇市場予想を上回った
●1-12月期通期調整後EPS見通し:4.55〜4.85ドルを据え置いた(予想4.67ドル)〇中間値が市場予想をわずかに上回った
2Q決算では利益と新規契約者数が市場予想を上回った。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●ワイヤレス後払い契約純増数:+61.2万件、前四半期は+63.3万件(予想+52.7万件)〇市場予想を上回った
●後払い携帯電話純増数:+0.8万件、前四半期は-12.7万件(予想-1.04万件)〇市場予想を上回った
●ワイヤレス小売り後払い契約携帯電話月間解約率:1.58%、前四半期は1.69%(予想1.66%)〇市場予想より良好だった
●家庭用無線インターネット契約者数:+38.4万人(予想+25.7万人増)〇市場予想を上回った
●23/12月期通期資本的支出見通し(CAPEX):182.5〜192.5億ドルで据え置いた(予想188.2億ドル)中間値が市場予想より多かった
経営陣の主なコメント
●23年のフリー・キャッシュ フローは概算で170億ドルを見込む。
●鉛問題が懸念されるケーブルは顧客の自宅周辺にはない。また取り除く事が完了したか否かを適切に判断するのは難しい。引き続き調査にあたる。
●携帯電話加入者増を目的として大規模なフリー・キャンペーンは現在計画にない。
決算を受けたマーケットの反応
後払い携帯電話や家庭用無線インターネットの契約者数が好調。年初よりライバル企業の後塵を拝していたが回復の兆しがうかがえた。またウォール・ストリート・ジャーナルが報じ、環境汚染が懸念された古い通信ケーブルの鉛問題にもCFOがコメント。一定の安心感につながったとみられる。足元の懸念材料が払拭され株価は小幅高。配当利回りの高さからバロンズ・ダイジェスト(7/24掲載:要ログイン)でも取り上げられた同社。安心感が拡がるにつれ高配当利回り狙いの資金回帰も期待できよう。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:41.93ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の3.25
予想配当利回り:7.62%
最低投資金額:4,900円(7/25時点)