2Q(4-6月)決算速報(現地8/7引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):18.46ドル(+2.6%)
●売上高:5.33億ドル(予想5.32億ドル)〇市場予想をわずかに上回った
●調整後EPS:0.05ドル(予想0.05ドル)△市場予想と一致した
●予想比較フリー・キャッシュフロー:0.86億ドル、(予想0.72億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●7-9月期売上高見通し:5.53〜5.57億ドル(予想5.54億ドル)〇中間値が市場予想を上回った
●7-9月期調整後営業利益見通し:1.35〜1.39億ドル(予想1.29億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●12月期通期売上高見通し:22.1億ドル以上、今までの21.9〜22.4億ドルから修正(予想22.1億ドル)〇市場予想を上回った
●12月期通期調整後営業利益見通し:5.76億ドル以上、今までの5.06〜5.56億ドルから上方修正(予想5.30億ドル)〇市場予想を大きく上回った
12月期通期の調整後営業利益見通しを上方修正、市場予想を大きく上回ったことや自社株買い枠10億ドルの承認といったところは好感されたようです。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●政府向け売上高:3.02億ドル(予想3.02億ドル)△市場予想と一致した
●民間向け売上高:2.32億ドル(予想2.34億ドル)×市場予想をわずかに下回った
●顧客数は前年同期比+38%の421社、前四半期比+30社(予想419社)〇市場予想を上回った
●請求額 :6.03億ドル(予想4.84億ドル)〇市場予想を上回った
●GAAPベースの損益は3四半期連続で黒字となった
●5月には米特殊作戦軍(USSOCOM)と複数年、4.6億ドルの大型契約を締結。AI搭載の軍事作戦プラットフォームのサポートなどを行う
●新規に自社株買い枠として10億ドルを承認
経営陣の主なコメント
●米国マーケットは、AIによる (大規模言語モデルとアルゴリズム)ビジネス変革を切望している。この変革がアメリカのGDP自体を大きく変えると信じている。
●3四半期連続でGAAPベースの黒字を確保、2QもGAAPベースで営業黒字だった。今後、AIのビジネスをチャンスに革新を進めながら顧客に提供していく。
●AIPCon(Artificial Intelligence Platform Conference)を開催した。150社を超える企業・組織が参加。新しい AIP製品提供を案内した。ジェイコブス・エンジニアリング、J・D・パワー、ノバルティスファーマといった企業からAIP使用のフィードバックを得た。
●9/14、次回のAIPカンファレンスを実施。9/21にはS4G(ソフトウェア・フォー・ガバメント・サミット)を開催する。
決算を受けたマーケットの反応
経営陣は利益を継続的に確保することに自信を示し、12月期通期調整後営業利益見通しを上方修正しました。加えて10億ドルの自社株買いを承認。AIを使ったデータ分析による企業への貢献にも手ごたえを得ている様子。またカープCEOはS&P500指数の採用を目指すとしています。PSR(株価売上高倍率)18.5倍とバリュエーションの割高感から強弱感が対立する同社。独自の存在感もプレミアムの一因かもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:12.57ドル
アナリスト・レーティング:5段階評価の2.56
最低投資金額:2,600円(8/7終値、1ドル142円換算)