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年後半の主役を期待!フェイスブック、グーグル、アマゾン!?

2016/08/03
投資調査部 榮 聡

「情報技術」セクターの株価が大手企業を中心に好調です。4-6月期決算がドル高の影響が和らいでいることもあり、市場予想を上回っていることが要因です。また、「ポケモンGO」の世界的なヒットがAR(拡張現実)などの技術への期待を高めた可能性もあるでしょう。同分野は年末に向けて物色の柱になることが期待できそうです。個別銘柄はなかなか難しいという方には、下に挙げたセクター指数に連動するETFでも良いでしょう。

図表1:注目銘柄リスト

銘柄 株価 (8/2) 52週高値 52週安値
フェイスブック(FB) 123.09ドル 128.33ドル 72.00ドル
アルファベット(旧グーグル)(GOOG) 771.07ドル 789.87ドル 565.05ドル
アマゾン ドットコム(AMZN) 760.58ドル 770.50ドル 451.00ドル
アップル(AAPL) 104.48ドル 123.82ドル 89.47ドル
マイクロソフト(MSFT) 56.58ドル 57.29ドル 39.72ドル
(ETF)
バンガード 米国情報技術セクター ETF(VGT) 114.63ドル 115.91ドル 77.11ドル
テクノロジーセレクトセクターSPDRファンド(XLK) 46.19ドル 46.63ドル 31.32ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

「情報技術」の株価が好調!!

最近NYダウに対してナスダック指数の好調が目立っています。8/1(月)までNYダウが6日続落となっているのに対してナスダック指数は5連騰です。

ナスダック指数の好調には、情報技術銘柄とともにバイオ医薬品銘柄の回復も寄与していますが、今回は情報技術に絞って見てみます。

図表2はS&P500指数の情報技術の業種指数とS&P500指数の動向を比較していますが、S&P500指数が徐々に頭打ちとなる中、情報技術は高値を更新し続けて、力強い動きとなっています。

同指数の時価総額上位銘柄について、過去30日の株価騰落率を見たものが図表3です。情報技術指数の上昇率が7.9%であるのに対して、上位の主力銘柄は10%前後の上昇となっていて、アップル、アルファベット、マイクロソフトなど大型の銘柄が上昇を牽引していることがわかります。

久しぶりにテクノロジーの相場が来そうな気配もあります。好調の背景について確認してみましょう。

図表2:「情報技術」の株価が好調!!

  • 注:最後のデータは8/1(月)です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:時価総額が大きい主力銘柄が牽引

  • 注:8/1(月)時点のS&P500指数の情報技術業種指数の時価総額上位15銘柄です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

株価好調の背景は?

情報技術大手の株価が好調な背景として、まず、4-6月期の好決算があげられます。

図表4は、情報技術大手の4-6月期決算について、実績の売上・EPS、前年同期比、市場予想からの乖離率、1-3月期の前年同期比と並べたものです。尚、アマゾン ドットコムは小売セクターに分類されますが、重要なネット企業でもあるため、ここに加えています。

図表の赤色でハイライトした「予想からの乖離」では、いずれも市場予想を上回りました。特に、インターネット大手のアルファベット、フェイスブック、アマゾン ドットコムは前年同期比2割以上の増収で、さらに1-3月期から4-6月期にかけて増収率が加速して文句のない好決算と言えるでしょう。

一方、アップルは減収・減益が続いて、増収率は1-3月期から4-6月期に悪化しています。しかし、4-6月期の実績は市場予想を上回り、7-9月期の会社ガイダンス中央値は4-6月期からマイナス幅縮小の見通しとなっています。1-3月期決算に対する失望が大きかったため、4-6月期が底入れの形となることはポジティブに捉えられるでしょう。

マイクロソフトも前年同期比の成長率は低いものの市場予想を上回り、成長が期待されているクラウドの売上改善がヘッドラインの数字以上にポジティブに捉えられているようです。

また、これら企業の業績に共通した要因として、ドル高の影響の緩和があると見られます。グローバルに展開しているため、昨年まではドル高の影響により売上・利益が目減りしていましたが、ここに来て前年同期比で横ばい程度となってほぼ解消しています(図表5)。

プロクター&ギャンブルやコカ-コーラなど同じくグローバル展開でも新興国の売上比率が高い企業は依然ドル高の目減りが大きくなっていますが、情報技術の企業は先進国の売上比率が高く、ドル高の影響の緩和度合いが強いと見られます。

もう一つ、情報技術セクターへの物色意欲が高まっている背景として、累計ダウンロード数が既に1億を超えたと言われ、世界的に社会現象となっている「ポケモンGO」の成功があげられるでしょう。

同ゲームには、カメラを通して見る現実の風景にコンピュータで画像や情報を重ね合わせて表示するAR(拡張現実)という技術が使われています。いままで考えられなかったような成果が出たことで、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、AI(人工知能)など、今後の成長を牽引すると注目されている技術に取り組んでいる企業への期待を高める効果があると考えられます。

アップルのクックCEOは「ポケモンGO」について、「革新的なアプリとエコシステムを開発して、世界に供給することができれば、どれほどのことが起こりうるかの証左と言えよう。」と称賛しています。

これらの技術に対する各社の取り組みを図表6にまとめています。「ポケモンGO」は消費者向けのアプリですが、これらの技術は産業向けにも広く応用が期待されるもので、非常に大きい市場を創造する可能性があると期待されています。

年後半の物色の柱として注目できるでしょう。年末のクリスマス商戦に向けて季節的にも同分野への物色は盛り上がりやすい時期と考えられます。

図表4:4-6月期決算は売上・EPSとも市場予想を上回る

銘柄名(コード)
決算発表日

 

4-6月期
実績数値

4-6月期
前年同期比

4-6月期
予想乖離

1-3月期
前年同期比

フェイスブック(FB)

売上(億ドル)

64.4

59%

7%

52%

7月26日

EPS(ドル)

0.97

288%

18%

83%

アルファベット(GOOG)

売上(億ドル)

175

22%

4%

18%

7月28日

EPS(ドル)

8.42

48%

5%

14%

アマゾン ドット コム(AMZN)

売上(億ドル)

304

31%

3%

28%

7月28日

EPS(ドル)

1.78

837%

59%

黒字転換

アップル(AAPL)

売上(億ドル)

424

-15%

1%

-13%

7月26日

EPS(ドル)

1.42

-23%

2%

-18%

マイクロソフト(MSFT)

売上(億ドル)

226

2%

2%

2%

7月19日

EPS(ドル)

0.69

11%

19%

0%

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表5:ドル高による業績の下押しはほぼ解消

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表6:各社のAR(拡張現実)・VR(仮想現実)・AI(人工知能)事業および取り組み

 

AR(拡張現実)・VR(仮想現実)

AI(人工知能)

フェイスブック
(FB)

・傘下のOculus社がVRヘッドセット「Oculus Rift」を発売(16年3月)。360度カメラ「Surround360」を発表。

・ディープラーニングでテキストの内容を理解する人工知能エンジン「DeepText」を発表(16年6月)。メッセンジャーなどでテスト中。

アップル
(AAPL)

・ドイツのAR企業「Metaio」を買収(15年5月)、クックCEOは「ポケモンGO」を称賛して、この分野に多額の投資を行っていると発言(16年7月)。

・AIの新興企業「VocalIQ」を買収(15年10月)、音声アシスタント「Siri」の強化を狙っているとされる。

アルファベット
(GOOGL)

・「ポケモンGO」を開発したナイアンティック社は同社から分離、出資している。
・スマートフォン向けVRプラットフォーム「Daydream」を発表(16年5月)。次期OS「Android Nougat」ではVR Modeが搭載予定。

・AIを活用した「Google Assistant」を発表。ホームオートメーションの「Google Home」やメッセンジャー「Allo」に応用する。

アマゾン ドットコム
(AMZN)

・未参入ながら、関連特許の取得などから進出が予想されている。

・音声アシスタント端末「Amazon Echo」を販売中(14年11月〜)。

マイクロソフト
(MSFT)

・AR端末「HoloLens」を開発者向けに北米で限定発売(16年3月)。VRやAR技術普及に向け、半導体大手やパソコン大手など10社以上と提携すると発表。

・ツイッター上でツイートするおしゃべりボットの「Tay」を公開(16年3月)するも、不適切発言で調整中。

  • ※会社資料、各種報道をもとにSBI証券が作成
2

注目銘柄のご紹介

市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

16.12予

271

51%

113

209%

3.92

17.12予

364

35%

150

33%

5.07

株価(8/2):123.09ドル

予想PER(16.12期): 31.4倍

  • 世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「フェイスブック」を運営しています。SNS・メッセンジャーサービスの上位10サービスのうち4サービスを保有して、この分野で盤石のポジションを築いています。月間アクティブユーザー数は17.1億人(16年6月末)に達し、2位企業の倍以上の規模を誇ります。
  • 4-6月期決算はモバイル広告の増加で大幅な増収・増益に加え、市場予想も大幅に上回り絶好調が続きました。同社SNSの広告媒体としての価値が高まりつつあると見られ、16年4-6月期にはユーザー当たり収入が前年同期比38%増で、1-3月期の33%増から加速しています。
  • グローバルなSNSで圧倒的な地位を確保、これをテコにネット広告市場でのシェア拡大が続いています。成長性の高さに比べてまだ割安感があるのではないでしょうか。アナリストの目標株価平均は155.70ドルです。

市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

16.12予

726

-3%

238

48%

33.96

17.12予

836

15%

283

19%

40.07

株価(8/2):771.07ドル

予想PER(16.12期): 22.7倍

  • インターネット検索でグローバルシェアが6割を超えるほか、YouTube、グーグルマップ、アンドロイド、Gmailなど利用者が世界で10億人を超えるサービスを複数擁することが魅力の会社です。
  • 今話題の「ポケモン GO」を開発した米ナイアンティック社はグーグルアース、ストリートビュー、グーグルマップ事業に関わったハンケ氏が立ち上げた会社で、アルファベットも出資しています。「グーグルプレイ」経由の課金収入の3割は同社に入るほか、消費者が拡張現実の使用に慣れることで、地域密着広告市場の拡大に繋がる可能性も考えられるでしょう。
  • 同社は新技術への投資は投資家がやり過ぎを懸念するほど積極的ですが、昨年就任したポラットCFOが成長投資に対する支出管理を強めてこの面の不安が解消されています。欧州で3つの事業(買い物検索、アンドロイド、ネット広告)について独禁法違反の警告を受けて将来的に罰金が科されるリスクはありますが一過性でしょう。PERには引き続き割安感が強いと考えられます。

市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

16.12予

1,365

28%

53.1

786%

10.79

17.12予

1,666

22%

79.7

50%

16.20

株価(8/2):760.58ドル

予想PER(16.12期): 70.5倍

  • 4-6月期決算はネット通販の好調で売上が加速、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の貢献で利益の伸びも加速、売上・EPSとも市場予想を大きく上回りました。 ネット通販は北米・海外とも売上が加速して、「プライム会員」へのサービス強化の成果が出ていると見られます。 AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上は58%増、営業利益率は前年同期の17%から25%に上昇して、全社の営業利益の改善(2.0%から4.2%へ)に貢献しています。
  • 同社の音声アシスタント端末「Amazon Echo」は、パソコンやスマホの操作を音声で行え、また、スピーカーとしても使えるものです。英語のみ対応のため日本への投入はまだですが、米国市場での評判は良いようです。
  • 業績モメンタムの加速が続いているため、さらなる株価の上昇に期待できるでしょう。PERでは語り辛い銘柄ですが、株価760.58ドルの予想PERは17年12月期ベースで47倍にあたる水準です。

市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

16.9予

2,155

-8%

458

-14%

8.28

17.9予

2,245

4%

473

3%

9.00

株価(8/2):104.48ドル

予想PER(17.9期): 11.6倍

  • 売上高は一昨年発売の「iPhone6」のハードルが高いことから、15年10-12月期の2%増、16年1-3月期の13%減、4-6月期の15%減と減速傾向が続いています。しかし、4-6月期売上は市場予想を上回り、7-9月期の売上ガイダンスは455-475億ドル、前年同期比12-7%減相当で、売上の実額・伸び率とも4-6月期が底になる見通しです。
  • ハードウェアの売上は減少傾向が続いていますが、「App Store」「iTunes」「iCloud」などサービス収入は19%増と安定して、売上構成比も14%まで高まっています。iPhoneの累計出荷台数は10億台を超え、稼働台数は6億台と推定され、サービスの重要性の高まりが注目されています。「ポケモンGO」では、「App Store」経由の課金収入の3割が同社に入るため、収益への貢献が期待されます。
  • 1-3月期の決算に対する失望が大きかったため、4-6月期に底入れの形となることはポジティブに捉えられるでしょう。PERは低水準であり、新型iPhoneへの期待が高まる局面では株価の上昇余地は大きいと考えられるでしょう。

市場:米国(NASDAQ)

決算期

売上高(億ドル)

(前年比)

純利益(億ドル)

(前年比)

EPS(ドル)

17.6予

941

10%

226

32%

2.89

18.6予

998

6%

246

9%

3.20

株価(8/2): 56.58ドル

予想PER(17.6期): 19.6倍

  • 4-6月期決算は、売上伸び率が2%で1-3月期と変わらないものの、1-3月期に不振であったインテリジェント・クラウド部門の伸びが戻り、成長が期待されている部門のため決算の印象は改善しました。
  • インテリジェント・クラウド部門の売上は1-3月期の前年同期比0%増(為替の影響を除いて5%増)から5%増(同じく8%増)へ改善しました。企業向けクラウドプラットフォーム「Azure」の売上が102%増加して牽引しています。一方、パソコン関連の製品では企業向けが7四半期ぶりにプラス成長に戻り、消費者向けも1-3月期に比べて改善していることから同社パソコン向け製品の売上も17年に向け回復が見込まれます。
  • ここ数年業績が停滞してきましたが、リンクトインの買収効果もあって売上の伸びが高まり、従来事業も改善の方向です。17年6月期、18年6月期にかけて久しぶりに業績の伸びが高まる見通しです。
  • ※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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