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マーケット > レポート > 米国ウィークリー・マンスリー >  “相場転換の兆し、オフィス系REITに注意、医療AI”

“相場転換の兆し、オフィス系REITに注意、医療AI”

2023/7/25
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:笹木 和弘

“相場転換の兆し、オフィス系REITに注意、医療AI”

  • S&P500指数は2022年1/4に過去最高値を付け、同年10/13に昨年来安値を付けた。掛かった日数は196日。ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は同年1/5に過去最高値を付け、同年10/13に昨年来安値を付けた。掛かった日数は195日だ。それぞれ、昨年10/13から今年7/21までに掛かった日数は193日となる。FOMC(連邦公開市場委員会)の声明発表とパウエル議長記者会見の行われる26日はそれぞれ昨年来安値を付けた日から数えて196日目と、日柄面からは転換点に差し掛かってもおかしくない面があるだろう。
  • 実際のところ、2023年4-6月期決算発表で電気自動車(EV)のテスラ(TSLA)は販売台数が好調で増収増益も、利益率低下を嫌気して発表後に株価大幅下落。動画配信のネットフリックス(NFLX)も、会員数が市場予想を上回り、増収増益でも売上高が市場予想にとどかないとして株価大幅下落となった。市場の期待値が持続不可能なほどに上がっていることが窺われる。
  • ナスダック100指数、その構成銘柄でウェート上位のアップル(AAPL)やテスラの日足終値について、14日間の値上がり幅(前日比)の合計を同じ期間の値上がり幅と値下がり幅の合計で割ったパーセンテージである「RSI(相対力指数)14日」を見ると、それぞれ直近で日足終値とRSI14日の動きが逆行する「ダイバージェンス」も観察され、相場が転換しやすい兆しも出ている。
  • 情報サイトのEquity Clockによれば、S&P500指数の平均的な季節性について4月と7月が相対的にパフォーマンスが良いのに対し、その反動のせいなのか、それぞれの翌月である5月と8月は相対的にパフォーマンスが良くない傾向がある点も押さえておくべき点だろう。
  • また、シンガポール上場の不動産投資信託(REIT)で米国オフィスに投資するマニュライフUSリアルエステート・インベストメント・トラスト(MUST)が保有物件の評価額について約15%減少したと発表したところ、負債のレバレッジ比率が当局の規制上限を超えてしまい、分配金を払えないだけでなく、REITが受けられるべき税制上の優遇措置も受けられなくなる懸念などから投資口価格が大幅に下落。テレワークの進展で米国オフィスの物件価値が下がることが思わぬ波紋を市場に及ぼすリスクには要注意だろう。
  • 台湾積体電路製造(TSM)は20日の決算発表で、「生成AI(人工知能)普及に伴う需要は半導体市場全体の落ち込みを相殺するには十分ではない」と述べた。市場は期待を挫かれた格好となったが、AIブームは一過性のものではないだろう。医薬品業界における創薬のような、生成AI市場を遥かに凌ぐ大きな市場での活用が進んでいる。医療でのAI活用が注目されよう。(笹木)
  • 7/25号では、ATI(ATI)GE HealthCare Technologies(GEHC)アルファベット(GOOGL)ナイキ(NKE)、サノフィ(SNY)、バンガード・ヘルスケアETF(VHT)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

主要企業の決算発表予定

7月25日(火)マイクロソフト、アルファベット、ウエイスト・マネジメント、チャブ、コスター・グループ、EQT、ビザ、テキサス・インスツルメンツ、ユニバーサル・ヘルス・サービシズ、ラム・ウェストン・HD、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ニューコア、パルトグループ、GE HealthCare Technologies Inc、シャーウィン・ウィリアムズ、ベライゾン・コミュニケーションズ、コーニング、インベスコ、レイセオン・テクノロジーズ、パッカー、ドーバー、ムーディーズ、ダウ、3M、バイオジェン、MSCI、ネクステラ・エナジー、アラスカ・エア・グループ、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、NVR、エイブリィ・デニソン、ゼネラル・モーターズ(GM)、ダナハー、キンバリー・クラーク、パッケージング・コープ・オブ・アメリカ、ブラウン・アンド・ブラウン、NXPセミコンダクターズ、ケイデンス・デザイン・システムズ、F5、ワールプール、ドミノ・ピザ
7月26日(水)モリーナ・ヘルスケア、アイデックス、サービスナウ、インビテーション・ホームズ、イーベイ、ラムリサーチ、アメリカン・ウォーター・ワークス、メタ・プラットフォームズ、UDR、エベレスト・グループ、テラダイン、ユナイテッド・レンタルズ、アメリプライズ・ファイナンシャル、ローリンズ、タイラー・テクノロジーズ、L3ハリス・テクノロジーズ、シーゲート・テクノロジー・HD、PTC、グローブライフ、エドワーズライフサイエンス、レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャル、オライリー・オートモーティブ、チポトレ・メキシカン・グリル、アーチ・キャピタル・グループ、アライン・テクノロジー、ユニオン・パシフィック、アンフェノール、CMEグループ、クエスト・ダイアグノスティクス、AT&T、オールド・ドミニオン・フレイト・ライン、フォーティブ、ヘス、オートマチック・データ・プロセシング(ADP)、コカ・コーラ、アレジオン、ヒルトン・ワールドワイド・HD、サーモフィッシャーサイエンティフィック、TEコネクティビティ、ボーイング、ゼネラル・ダイナミクス、ファイサーブ、オーチス・ワールドワイド、テレダイン・テクノロジーズ
7月27日(木)ジュニパーネットワークス、メトラー・トレド・インターナショナル、プリンシパル・ファイナンシャル・グループ、KLA、ウェアーハウザー、エジソン・インターナショナル、インテル、シンシナティ・ファイナンシャル、デクスコム、アーサー・J・ギャラガー、モホーク・インダストリーズ、ファースト・ソーラー、ライブ・ネーション・エンタテインメント、エンフェーズ・エナジー、イーストマン・ケミカル、ベリサイン、モンデリーズ・インターナショナル、TモバイルUS、フォード・モーター、WWグレンジャー、S&Pグローバル、インターナショナル・ペーパー、サウスウエスト航空、LKQ、バレロ・エナジー、KRCインテリム、コムキャスト、HCAヘルスケア、バクスターインターナショナル、ラボラトリー・コープ・オブ・アメリカHldg、ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズ・グルー、キューリグ・ドクターペッパー、マクドナルド、アメリカン・タワー、PG&E、ノーフォーク・サザン、ウェスティングハウスエアブレーキ・テクノロジーズ、ボストン・サイエンティフィック、マスコ、ノースロップ・グラマン、ハネウェルインターナショナル、テキストロン、センターポイント・エナジー、エクセル・エナジー、ブリストル マイヤーズ スクイブ、キャリア・グローバル、ハーシー、アッヴィ、マーチン・マリエッタ・マテリアルズ、マスターカード、ペンテア、トラクター・サプライ、CMSエナジー、ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ、アメリカン・エレクトリック・パワー、DTEエナジー、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、A.O.スミス、リンデ
7月28日(金)フランクリン・リソーシズ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、シェブロン、チャーチ・アンド・ドワイト、チャーター・コミュニケーションズ、ティー・ロウ・プライス・グループ、ニューウェル・ブランズ、コルゲート・パルモリーブ、エクソンモービル、センティーン、エーオン、アストラゼネカ
7月31日(月)ダイヤモンドバック・エナジー、リパブリック・サービシズ、ホロジック、アリスタネットワークス、SBAコミュニケーションズ、エバーソース・エナジー、モノリシック・パワー・システムズ、ロウズ、オン・セミコンダクター

主要イベントの予定

7月25日(火)
  • 米FOMC(26日まで)、IMF世界経済見通し、米主要20都市住宅価格指数(5月)、FHFA住宅価格指数(5月)、消費者信頼感指数(7月)
7月26日(水)
  • 米FOMC声明発表およびFRB議長記者会見、新築住宅販売件数(6月)
7月27日(木)
  • 米・イタリア首脳会談(ホワイトハウス)、ECB政策金利発表・総裁記者会見、米新規失業保険申請件数(22日終了週)、耐久財受注(6月)、GDP(2Q)、中古住宅販売成約指数(6月)
7月28日(金)
  • G20環境・気候相会合(インド・チェンナイ)
  • 米雇用コスト指数(2Q)、個人消費支出(PCE)統計(6月)、個人所得(6月)、ミシガン大学消費者マインド指数・改定値(7月)
7月31日(月)
  • MNIシカゴ購買担当者指数PMI(7月)、ダラス連銀製造業活動(7月)
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

ATI(ATI)市場:NYSE・・・2023/8/2に2023/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 1960年設立の特殊金属メーカー。ニッケル合金やチタン合金等の加工を行う高性能金属部門、様々な形態の特殊合金の製造や炭素鋼製品などの熱間圧延変換を行う圧延製品部門を営む。
  • 5/4発表の2023/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比24.5%増の10.38億USD、非GAAPの調整後EPSが同22.5%増の0.49USD。高性能金属部門が同38%増収、圧延製品部門が同25%増収。両部門に跨がり全体の売上構成比56%を占める航空防衛関連製品が同44%増収と業績を牽引した。
  • 通期会社計画を上方修正。調整後EPSを前期比5.5-15.6%増の2.1-2.3USD(従来計画2.0-2.3USD)とした。フリーキャッシュフローは同▲15.5〜+18.2%増の1.25-1.75億USDと据え置いた。6月にフランスで開催された「パリ航空ショー」で、大手航空宇宙・防衛企業と推定12億USD(年間2億USDで6年間)の新規販売契約を結んだと発表。今後も同様の新規受注などビジネス拡大が見込まれよう。

GEHealthCareTechnologies(GEHC)市場:NASDAQ・・・2023/7/25に2023/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 2023年初にゼネラル・エレクトリック(GE)からスピンオフした医療機器メーカー。イメージング(医療画像診断装置)、超音波、患者ケアソリューション、診断薬(造影剤など)の4事業セグメントを営む。
  • 4/25発表の2023/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比8.4%増の47.07億USD、非GAAPの調整後EPSが同11.5%減の0.85USD。為替の影響を除く既存事業売上高は同12%増。診断薬事業の継続的収益の貢献で新規受注高の対売上高比率が1.01倍と堅調。金融費用増が響き最終減益。
  • 通期会社計画は、既存事業売上高が前期比5-7%増、非GAAPの調整後EPSが同7-11%増の3.60-3.75USDと従来計画を据え置き。同社は画像診断支援など医療分野へのAI(人工知能)の導入で先行。自社で画像診断支援AIを開発するだけではなく、同社のAI開発基盤「Edison Platform」を開放して他社のAI開発も支援している。画像処理半導体(GPU)のエヌビディア(NVDA)とも戦略的に提携。

アルファベット(GOOGL)市場:NASDAQ・・・2023/7/25に2023/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 2015年にGoogleの持株会社として設立。検索、YouTube等に係る主力の広告収入およびAndroid等を含むGoogle Services、クラウド基盤のGoogle Cloud、新規事業のOther Betsの3部門を展開。
  • 4/25発表の2023/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比2.6%増の697.87億USD、純利益が同8.4%減の150.51億USD。動画共有のYouTubeは同2.6%減収に対し、検索連動型広告が同1.9%増収と企業が広告支出を絞る中で伸長。クラウド・コンピューティングのGoogle Cloudは同28%増収。
  • 同社は生成AI(人工知能)の実用化でオープンAIや同社と組むマイクロソフト(MSFT)に先行を許すも、2018年の年次開発者会議で同社CEOが「医療・ヘルスケアは人工知能が変える最も重要な分野の一つ」と強調するなど医療分野のAI活用で主導的立場。傘下の英DeepMind社は科学的に知られるほぼ全てのタンパク質構造予測データを網羅するデータベースを開発し様々な研究に寄与。

ナイキ(NKE)市場:NYSE・・・2023/9/29に2024/5期Q(6-8月)の決算発表を予定 

  • 1967年設立のスポーツ用アパレル世界最大手メーカー。スポーツ向けシューズ、カジュアルウェアなど開発販売を行う。ナイキ、コンバース、ハーレー、ジョーダン・ブランド他著名ブランドを擁する。
  • 6/29発表の2023/5期4Q(3-5月)は、売上高が前年同期比4.8%増の128.25億USD、EPSが同26.4%減の0.67USD。ドル高の影響を除けば同8%増収だった。売上高のうちナイキブランドのデジタル販売が同15%増と拡大。粗利益率は運送費増や在庫減に伴う値引きが響き同1.4ポイント悪化。
  • 2024/5通期会社計画は、売上高増加率が前期比1桁台半ば。また、価格設定見直しや運搬費用の交渉などを行い採算が向上する見通しとしている。4年に1度のFIBA(国際バスケットボール連盟)ワールドカップが8/25〜9/10の日程で、フィリピン、インドネシア、日本(沖縄)で開催。バスケットボール・シューズの世界市場は同社が3分の2を超える圧倒的シェアを占め、恩恵が期待されよう。

サノフィ(SNY)市場:NASDAQ・・・2023/7/28に2023/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定 

  • 1973年設立のフランス製薬会社。医薬品、ヒト用ワクチン、動物用医薬品が主な事業部門。糖尿病、がん、血栓症、循環器疾患、中枢神経系疾患、内科系疾患の治療領域で医療医薬品を提供。
  • 4/27発表の2023/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比5.7%増の102.22億EUR、非IFRSの調整後EPSが同11.3%増の2.16EUR。事業別では、売上比率32%の一般医薬品が同11%減収も、同比率42%の特殊ケアが同18%増収と堅調。更に、ワクチンが同15%、消費者向けが同11%増収。
  • 通期会社計画は、調整後EPSが前期比1桁台前半の伸び率で従来計画を据え置き。同社は機械学習と人工知能(AI)の採用に早くから注力し、同社の「DARWINリアルワールド・データプラットフォーム」で約4億5千万人の患者の生活に関する記録の匿名データを解析。データ活用に向け、昨年11月、臨床段階のAI創薬・研究開発企業の米インシリコ・メディシンと戦略的提携研究契約を締結。

バンガード・ヘルスケアETF(VHT)市場:NYSEArca・・・分配金:年4回(3・6・9・12月)。 

(注)日足の始値と終値をローソク足で表示。「始値>終値(陰線)」なら緑、「始値<終値(陽線)」なら赤。

  • (※)決算発表の予定は7/21現在であり、変更される可能性があります。

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