【ポルトガル大手銀行の経営不安に、リスク回避の円買い】
ポルトガル大手銀行親会社の経営不安が持ち上がったことをきっかけに同行株価が急落し、ポルトガルの株価指数は4日間で11%を越える下落率となった。南欧諸国の株式市場も下落、市場にリスク回避の動きが広がった。
(図1:ポルトガル株価指数 日足)
(出所:ブルームバーグ)
欧州市場がスタートすると同時に、渦中のエスピリト・サント銀行、ポルトガル株価指数がともに急落。円が買われ米ドル/円は101円前半まで下落。
(図2:米ドル/円・・・白、エスピリト・サント銀行・・・オレンジ、ポルトガル株価指数・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
このリスク回避の動きに最も敏感に反応したのが金。短時間で15ドルほど上昇。典型的な安全資産を求めるリスクマネーの動きが確認できる。
(図3:円/米ドル・・・白、金・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
金は今年3月にも一時上値を試す動きを見せたが、この時は円の反応が鈍かった。今回のリスク回避の動きは連鎖となるのか、ポルトガル一国の事象で済むのか、しばらく注目したい。
(図4:円/米ドル・・・白、金・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)