【ギリシャ懸念ひとまず後退、金利差に注目した円安とユーロ安が継続】
日経平均の続伸スタートが追い風となり、ドル円は123円70銭台まで上値を試したものの、中国株が反落に転じたこともあり、円安の流れは一服した。米国市場では、米小売売上高が予想以上に軟調となり、ドルは一時123円割れまで下げたが、下値を追う動きまで至らず、米長期金利の上昇とともに買い戻される展開に。米株式市場は利上げ観測の後退が支えとなって上昇した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価)
(出所:ブルームバーグ)
英CPIが概ね予想の範囲内に留まったが、英中銀総裁の利上げに前向きな発言でポンドは買われた。一方、上値の重い展開が続いたユーロは、ポンドの急伸に連れたショートカバーが優勢となって上昇する場面もあったが、ギリシャ懸念がひとまず後退する中、金利差を反映したユーロ安への注目度が依然高く、上値は限定的となった。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ユーロポンド)
(出所:ブルームバーグ)
豪企業景況感や信頼感が改善したことで、2009年以来の安値圏で推移していた豪ドルがやや反発した。米小売売上高の発表後はドル売りが意識され、豪ドル、NZドルはともに上昇した。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル、黄色・・・ドルインデックス)
(出所:ブルームバーグ)