前営業日トピックス
アジア市場では、東京市場が休場で材料に乏しい中、序盤は軟調な動きとなった。その後は、中国などの株価が上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きも見られた。しかし、北朝鮮がミサイルを発射したとの報道を受けて、リスク回避の円買いの動きも見られた。米国市場では、米当局者が早期の利上げを示唆する発言をしたことを受けて、ドルは堅調な動きとなった。また、原油価格の上昇を受けて、クロス円も堅調な動きとなった。その後、米経済指標が予想以上の悪化となったことを受けて、ドルは軟調な動きとなった。ただ、別の米当局者が、4月の利上げの可能性を示唆したことから、ドルは再び主要通貨に対して堅調な動きとなった。また、軟調な展開で始まった米株価がプラス圏に上昇したことを受けて、クロス円も終盤まで堅調な展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場の休場で新規材料に乏しく、先週末の堅調な動きが一服し、序盤は軟調な動きとなった。中国株の上昇を受けて反発したものの、北朝鮮のミサイル発射報道を受けてやや軟調な動きとなった。
(2)サンフランシスコ連銀総裁が「4、6月に利上げの可能性がある」と発言したことを受けて、ドルが堅調な動きとなった。また、原油価格が1バレル=1ドル以上の上昇となったことも材料視され、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米中古住宅販売件数が予想以上の大幅低下となり、ドルは軟調な動きとなった。その後、アトランタ連銀総裁が「利上げは早ければ4月のFOMCで正当化される」と発言したことを受けて、ドルは再び買いが優勢となった。
本日のトピックス
東京市場では、新規材料に乏しい中、休み明けの株式市場の動きに注目したい。前日の海外市場では、大きな動きは出ていないものの、今週は東京主動の動きとなる可能性も考えられることから、特に注目したい。海外市場では、米国の主要な経済指標の発表は少なく、週末には欧米などでイースターの連休を控えていることから、徐々に積極的な売買が控えられる可能性も考えられる。ただ、薄商いの中で売買が集中する場合には、通常以上に大きな動きとなる可能性もあることから、値動きには注意したい。また、昨日は米当局者の発言で動きが見られたが、本日も当局者の発言が予定されており、発言内容には注目したい。
3/22の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
3月リッチモンド連銀製造業指数
米国の12連邦準備銀行の1つであるリッチモンド地区連銀が発表している製造業指数。1993年から算出が開始されており、NY連銀、フィラデルフィア連銀が発表する指数と合わせて製造業の景況を確認できる。管轄はウェストバージニア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、ワシントンDCなど。管轄地域は米国内生産の9.1%を占める。
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0 | -4 |
前回は、市場予想を下回り、3ヵ月ぶりのマイナスとなった。今回はゼロが予想されているが、懸念が残る米国の製造業関連の指標であることから、製造業の拡大・縮小の判断基準となるゼロを上回るのか、再びマイナスとなるのか注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、一目均衡表の雲の中で小動きながら堅調な動きが続いている。目先は、一目均衡表の雲上限ラインを上抜けるのかどうかに注目したい。上抜けた場合には、堅調な動きが続く可能性も期待され、50%戻しのポイントや、レジスタンスの112.95を目指す展開も考えられる。ただ、オシレーターのMACDでは、両線がゼロポイントを上抜けて一段の上昇となっているが、乖離幅が小さいことからやや注意も必要だろう。下値のポイントは、雲下限ラインが重要なポイントとなることから注目したい。