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2024-04-28 02:29:21

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2021年12月15日

マーケットトピックス 2021年12月15日

前営業日トピックス

東京市場では、新規材料に乏しい中、上昇して始まった日経平均株価が下落に転じたことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。午後に入り日経平均株価が下げ幅を拡大すると、ドル円・クロス円も一段の下げとなったものの、FOMCを控えて様子見ムードも強く、限定的な動きが続いた。

米国市場では、序盤に発表された11月の米生産者物価指数が2010年11月以来の高い伸びとなり、米長期金利が上昇したことからドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後はFOMCの結果公表を翌日に控えて様子見ムードも広がり、ドルは小動きの展開が続いた。一方、ECBが16日の理事会で2023年と24年のインフレが目標の2%を下回る見通しを示すとの報道を受けて、ユーロは主要通貨に対して下落となった。

米株式市場では、11月の米生産者物価指数が2010年11月以来の高い伸びとなったこと受けて、FRBによる利上げ前倒しへの懸念が高まり、主要株価指数は続落となった。ダウ平均株価は上昇して始まったものの、その後は下落に転じて一時前日比209ドル安まで下落した。ただ、終盤には下げ幅を縮小して106.77安(+0.30%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは175.64ポイント安(-1.14%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート

(1)前日の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。ただ、上昇して始まった日経平均株価が下落に転じたことから上値は限定的だった。

(2)自社株買いの制限を巡る岸田首相の発言が伝わり、午後に入り日経平均株価が下げ幅を拡大したことを受けて、ドル円・クロス円は一段の下落となった。ただ、下げ一服後は底固い動きとなり、欧州主要株価指数が上昇して始まったことも加わり、底固い動きとなった。一方、昨日英国でオミクロン株感染による初めての死者が確認されたことが影響し、ポンドは上値の重い動きが続いた。

(3)欧州株が下落に転じてマイナス圏まで下落したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。米国市場では、序盤に発表された11月の米生産者物価指数が2010年11月以来の高い伸びとなったこと受けて、FRBがテーパリングを加速させて利上げを前倒しするとの見方が広がり、米長期金利の指標となる米10年債利回りが1.419%から1.470%まで上昇したこともあり、ドルは主要通貨に対して上昇した。ドル/円は序盤の113.43から113.74まで上昇した。

(4)その後はFOMCの結果公表を翌日に控えて様子見ムードも広がり、ドルは小動きの展開が続いた。一方、ECBが16日の理事会で2023年と24年のインフレが目標の2%を下回る見通しを示すとの報道を受けて、ユーロは主要通貨に対して下落が続いた。さらに、欧州でオミクロン株の感染が拡大しており、ユーロ圏経済の鈍化懸念が広がったこともユーロの圧迫要因となった。

本日のトピックス

本日は米国のFOMCの結果公表が予定されており、公表までは様子見ムードが強まり、限定的な動きが続く可能性も考えられる。マーケットでは、テーパリングの加速が表明されるとの期待感もあり、結果に注目が集まっている。そのため、結果次第でドルが動く可能性もあり、ドルの方向性に注目したい。また、FOMCの前には、11月の米小売売上高の発表が予定されており、前月から伸び幅の縮小が予想されているが、物価上昇が続く中でも個人消費の堅調さが示されると見られている。

12/15の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:30 米国

11月小売売上高(前月比)

小売売上高は、米国商務省が百貨店やスーパーの売上調査を基にして発表している指標である。個人消費はGDPの約70%を占めており、小売売上高は個人消費の動向を見る上で重要な経済指標の一つであり、米国経済に与える影響も大きいため注目されている。
0.8% 1.7%
前回は市場予想を上回り、3ヵ月連続のプラスで3月以来の高い伸びとなった。インフレ高進の中でも個人消費が好調であることが示された。また、変動の激しい自動車を除いた売り上げも3ヵ月連続のプラスとなった。今回は伸び幅の縮小が予想されているが、4ヵ月連続のプラスとなり、個人消費の堅調さが維持されると見られている。
22:30 米国

12月ニューヨーク連銀製造業景気指数

NY連銀製造業景気指数は、NY州の製造業の景況感などを指数化した経済指標である。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
25.0 30.9
前回は市場予想に反して上昇となり、新規受注と雇用が大きく伸びたことが影響した。また、販売価格が2001年以来の高水準となった。今回は前回から低下が予想されているが、引き続きゼロを上回ると見られている。
4:00 米国

FOMC

FOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)は、米国における金融政策の最高意思決定機関で、公開市場操作の方針を決定する委員会である。メンバーはFRBの議長、副議長を含7名の理事と、ニューヨーク連銀総裁、地区連邦準備銀行の総裁4名の計12名から構成されている。
0.00%-0.25% 0.00%-0.25%
前回、月額150億ドル規模のペースで資産購入の縮小開始が表明された。パウエルFRB議長は、上院での議会証言で12月のFOMCでテーパリングの加速について議論するとの見方を示したこともあり、ここから現行のペースの縮小が継続されるのか、縮小ペースの加速が発表されるのか注目されている。また、FOMCメンバーによる金利見通し(ドットチャート)が公表されることから、こちらの結果も注目したい。

本日のトレードポイント

ドル/円は、一目均衡表の雲上限ライン近辺で底固い動きが続いているものの、上値も重い展開が続いている。ここから上下どちら側に動き出すのか注目されている。

上値のポイントは一目均衡表の基準線(当面は114.025で横ばい)となり、ここを上抜ければ一段の上昇も期待できる。一方、下値のポイントは一目均衡表の雲上限ライン近辺となり、ここを下抜ける場合には112.531や雲下限ラインの111.904が次のポイントとなる。

気まぐれ投資コラム

テーパリングの加速か?現行ペースの維持か?

本日は、FOMCの結果発表に注目が集まっている。前回、毎月の資産購入について、月額150億ドル規模のペースで縮小を開始することが表明され、毎月このペースでの縮小が実施されれば、2022年の年央までにはテーパリングが終了となる。このことから、年央以降の利上げ期待も高まっている。ただ、パウエルFRB議長は、上院での議会証言で12月のFOMCでテーパリングの加速について議論するとの見方を示したことから、現行のペースの縮小が継続されるのか、縮小ペースの加速が発表されるのか注目されている。

シナリオ@
11月の米消費者物価指数が前年比39年ぶりの高水準となり、インフレ高進が改めて示された。さらに、ここまで複数の米当局者がテーパリングのペース加速を支持する発言をしており、今回のFOMCでテーパリングのペース加速が発表され、利上げ前倒しへの期待が高まる可能性も。

シナリオA
バイデン大統領がインフレ率はピークに達した可能性があり、急速に変化するとの見方を示したことや、ホワイトハウスが先週末の消費者物価指数は11月のデータであり、その後はいくつかの地域で価格低下が見られるとした。インフレ高進が緩和されるとの見方から、12月のFOMCではテーパリングを現行ペースで維持。当初の予想通り来年年央までにテーパリングを終了させ、夏以降の利上げを目指す。

シナリオB
米国の新型コロナウイルスの感染者数は、1週間の平均で10万人を超え、感染の拡大傾向が明らかになっている。また、オミクロン株の感染者数も増加していることもあり、感染拡大による経済への影響を見極めるために、テーパリングを一旦停止する。

マーケットでは、シナリオ@の可能性が高く、シナリオBの可能性はかなり低いと見られている。仮に感染拡大を背景とした米経済への懸念が高まるとする場合でも、シナリオAにとどめて様子を見極める可能性が考えられる。

シナリオ@の場合には、利上げの前倒し期待からドル買いが期待されるが、ある程度織り込まれていることもあり、大幅な上昇は期待できないか。シナリオAの場合にはドル軟調な動きも、シナリオ@に対する期待感があることから失望売りとなる可能性も考えられる。また、シナリオBの場合は大幅下落となる可能性もあるだろう。

一方、ドットチャート(FOMCメンバーによる金利見通し)が公表されることから、こちらの結果も注目されている。前回のドットチャートでは、2022年の利上げは0回と1回が半数で割れる結果となった。今回のドットチャートでは、2022年の利上げは1回と2回で割れると見られている。

※出所:FX総合分析チャート 

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