前営業日トピックス
海外勢がクリスマス休暇で市場参加者が少なくなる中、全般的に小動きの展開となった。序盤は、日経平均株価が上昇して始まったことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなったが、週末に絡む円買いが観測されたことから、ドル円・クロス円はその後下落に転じた。さらに、日経平均株価が終盤に下落に転じてマイナス圏で終了したことも影響した。欧州時間では、欧州諸国が休場だったことから、ドル円・クロス円は小動きの展開が続いた。
米国市場がクリスマスの振替で主要市場が休場となったことから市場参加者が少なく、ドル円・クロス円は限定的な動きとなった。その中で、トルコのエルドアン大統領が「トルコ・リラは緩やかに上昇するだろう」とし、その後も「リラ建て預金が238億リラ増加した」と発言したことを受けて、トルコ・リラは主要通貨に対して上昇した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。日経平均株価が上昇して始まったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きが続き、ドル/円は114.51まで上昇し、11/26以来の高値を更新した。
(2)上昇一服後、海外市場の多くがクリスマス休暇となることで市場参加者が少ない中で、まとまった円買いが観測されたことから、ドル円・クロス円は下落となった。また、日経平均株価がマイナス圏に下落して終了したことも圧迫材料となった。しかし、欧州諸国が休場だったことから市場参加者が少なく、薄商いの中全般的に限定的な動きが続いた。
(3)米国がクリスマスの振替休日で米株式市場などの主要市場が休場となったことから、ドル円・クロス円は限定的な動きとなった。その中でロシア外相が、ウクライナのロシア大使館が攻撃されたと明らかにしたことが報道され、地政学的リスクが意識されて欧州通貨は上値の重い動きとなった。一方、トルコのエルドアン大統領が「トルコ・リラは緩やかに上昇するだろう」とし、その後も「リラ支援策発表後にリラ建て預金が238億リラ増加した」と発言したことを受けて、トルコ・リラは主要通貨に対して上昇し、対円では9.366から10.773まで上昇した。
本日のトピックス
本日は、ニュージーランド、オーストラリア、香港、アアフリカ、英国、カナダ市場休場が休場となることから、引き続き市場参加者も少ない上、米国の主要な経済指標の発表もないことから、限定的な動きが予想されている。さらに、年末にかけては円高に振れやすいことの見方もあり、マーケットの動きが注目される。