前営業日トピックス
週明けの東京市場では、前週末の海外市場の流れを受けて、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、日経平均株価が上昇して始まり、一時前週末比320円超上昇したことも押し上げ要因となった。その後、円買いが優勢となる場面もあったが、ドル円・クロス円の下値は限定的だった。
米国では、キング牧師の記念日のため主要市場が休場となり、新規材料に乏しいことからドル円・クロス円の限定的な動きとなった。ドルは、欧州時間から主要通貨に対して堅調な動きが続いたこともあり、対円でも底固い動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前週末の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。また、日経平均株価が序盤から上昇し、前週比325円高まで上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(2)午後に入り、日経平均株価の上昇が一服したことに加え、先週の米小売売上高の結果に続いて、中国の12月の小売売上高は2020年8月以来の低い伸びとなったことで米中経済減速への懸念からドルはやや上値の重い動きとなる場面もあったが、下値は限定的だった。
(3)米国市場は、Martin Luther King Day(キング牧師の記念日)のため主要市場が休場となり、新規材料に乏しいことから、ドル円・クロス円は限定的な動きとなった。ただ、欧州時間からドルは主要通貨に対して堅調な動きが続いたことから、対円でも底固い動きが続いた。一方、昨晩発表されたカナダの企業景況感指数が過去最高となったことを受けて、カナダ・ドルは米ドルや円に対して堅調な動きとなった。
本日のトピックス
本日は、日銀の金融政策発表と、黒田総裁の定例会見が予定されている。マーケットでは、日銀や黒田総裁が最近の物価上昇をどうみているのか、また政策変更の可能性について言及があるかどうかが注目されている。先週末に、日銀が金融政策を修正するとの予想が報道されたこと受けて、円が買われる場面もあったことから、展望リポートや黒田総裁の発言内容に注目が集まっている。特に、物価見通しに関しての見解が注目されており、世界的にインフレ圧力が高まっている中で、上方修正されるようならインパクトも大きくなる可能性もあるだろう。
休場明けの米国市場では、製造業関連の経済指標の発表が予定されているが、マーケットの注目は来週のFOMCに移っていることから、反応は限定的と見る向きもある。このところ、米長短金利の動きに敏感に反応していることから、金利動向にも注目したい。
1/18の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
NY連銀製造業景気指数は、NY州の製造業の景況感などを指数化した経済指標である。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
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25.0 | 31.9 |
前回は市場予想を上回り、3ヵ月ぶりの高水準となった。需要が堅調で受注残が増加したことが影響して前月から上昇したが、仕入価格、販売価格が前月から低下、雇用者数も低下した。今回は、前月から低下が予想されているものの、依然として製造業の拡大傾向が維持されていることが示されると見られている。 |