前営業日トピックス
東京市場では、前週末の米雇用統計の結果を受けてドルが買われた流れを引き継ぎ、序盤からドルは堅調な動きとなった。ただ、新規材料に乏しく、上昇一服後は上値の重い動きとなった。一方、下落して始まった日経平均株価がプラス圏を回復して底固い動きとなったことから、クロス円も堅調な動きとなった。その後、米長期金利が低下したことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、クロス円もドルの下落に連れ安となった。
米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。米長期金利の低下が続いたことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。下げ一服後は、10日に米消費者物価指数の発表を控えて様子見ムードが強まる中、先週末の良好な米雇用統計の結果を受けてFRBがインフレ対応で利上げを継続するとの楽観的な見方が広がり、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった
米株式市場では、前週末に発表された7月の米雇用統計が良好な結果となったことが引き続き好感され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。ただ、半導体大手が業績見通しを引き下げたことが嫌気されて上げ幅を縮小した。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、前日比306ドル高まで上昇した。その後は下落に転じて一時マイナス圏まで下落する場面もあったが、終盤に持ち直して29.07ドル高(+0.09%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、13.09ポイント安(-0.10%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)週明けの東京市場では、前週末に発表された米雇用統計が良好な結果となったことを受けて、FRBが0.75%の利上げを決定するとの思惑が改めて材料視されてドル買い・円売りが先行し、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、序盤に前週末比128円安まで下落した日経平均株価がプラス圏を回復したことも押し上げ要因となった。ドル/円は、前週末の海外市場の高値の135.49を上抜けて135.58まで上昇し、7/28以来の高値を更新した。
(2)上昇一服後は、利益確定売りに加え、ポジション調整の動きに押されて上値の重い動きとなった。ただ、日経平均株価が底固い動きが続いたこともあり、ドル円・クロス円も底固い動きが続いた。その後、時間外取引で米長期金利が低下したことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。
(3)米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが時間外取引で低下が続いたことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。
(4)下げ一服後は、米経済指標の発表がなく、10日の米消費者物価指数の発表を控えて様子見ムードが強まる中、先週末の良好な米雇用統計の結果を受けてFRBがインフレ対応で利上げを継続できるとの楽観的な見方が広がり、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。
本日のトピックス
先週末の米雇用統計の結果を受けて楽観的な見方が広がっており、ドルは堅調な動きとなっている。マーケットでは、10日に発表予定の米消費者物価指数の低下が予想されているものの、依然として高水準が維持されるとの見方もあり、FRBの利上げに対する思惑が交錯する動きとなっている。
本日の米国市場では、主要な経済指標の発表がないことや、明日の消費者物価指数の発表を控えた様子見ムードから限定的な動きとなる可能性も考えられる。ただ、消費者物価指数の発表を前にポジション調整の動きが進む可能性もあり、方向性の定まらない展開が予想されている。