前営業日トピックス
日本市場が休場となり、ドルは序盤から対円で小動きの展開となった。ただ、欧州通貨は対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きとなった。欧州時間では、欧州主要株価指数が序盤から軟調な動きとなったことから、欧州通貨はドルや円に対して上値の重い動きとなった。一方、米長期金利が上昇したことから、ドルは対円で底固い動きとなった。
米国市場では、序盤に発表された米経済指標が冴えない結果となったことを受けて、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。さらに、FOMC議事要旨でメンバーの大半が利上げペースの減速を支持したことが明らかとなり、ドルは一段の下落となった。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したものの、対円ではドル/円の下落に連れ安となった。
米株式市場では、序盤からの米長期金利の低下に加え、FOMCの議事要旨で利上げペースの鈍化の可能性が示唆されたことを好感して買いが優勢となった。ただ、感謝祭前日で市場参加者も少なく、上値は限定的だった。ダウ平均株価は、上昇して始まり前日比145ドル高まで上昇したものの、その後は下落に転じて93ドル安まで下落する場面もあった。ただ、終盤にかけて再び堅調な動きとなり、95.96ドル高(+0.28%)で終了した。一方、金利動向に敏感なナスダックは110.91ポイント高(+0.99%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)アジア市場では、日本市場が休場となり新規材料に乏しい中、ドルは主要通貨に対して上値の重い動きとなった。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したこともあり、対円でも底固い動きとなった。欧州時間では、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドルは底固い動きとなった。
(2)米国市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数、製造業PMIが冴えない結果となったことを受けて、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。さらに、FOMC議事要旨でメンバーの大半が利上げペースの減速を支持したことが明らかとなり、ドルは一段の下落となった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが、序盤の3.794%から3.685%まで低下したことを受けて、ドル/円は序盤の高値141.35から139.16まで下落した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したものの、対円ではドル/円の下落に連れ安となった。
本日のトピックス
昨日の海外市場では、米長期金利の低下を背景にドルは主要通貨に対して下落となり、その流れを受けて休場明けの東京市場でも序盤から上値の重い動きとなった。ドル/円は、海外時間の安値の139.16を下抜けて138.94まで下落しており、引き続き上値の重い動きが続くと見られている。
本日の米国は、感謝祭の祝日のため主要市場が休場となり、さらに経済指標の発表もないことから限定的な動きが予想されている。また、翌日も市場参加者が少なくなることが予想されている。