前営業日トピックス
東京市場では、日銀の人事関連の報道を受けて、序盤から円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ただ、上昇一服後は上値の重い動きとなったものの、欧州時間に入ると再び堅調な動きとなった。
米国市場では、先週末の米雇用統計の結果を受けて、FRBが早期に利上げを停止するとの観測が後退したことが改めて材料視され、ドルは序盤から主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米長期金利が上昇したことも加わり、ドル/円は132.90まで上昇した。一方、ユーロは対ドルで一時1.0710ドルまで下落して1/9以来の安値となった。
米株式市場では、先週末の米雇用統計の結果を受けて、FRBの利上げが長期化するとの懸念を背景に、景気の先行き不透明感から売りが優勢となった。さらに、米長期金利が上昇したことも圧迫要因となった。ダウ平均株価は、序盤から軟調な動きが続き、一時プラス圏を回復(36ドル高)する場面もあったが、34.99ドル安(-0.10%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、119.51ポイント安(-1.00%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)政府が雨宮日銀副総裁に次期総裁への就任を打診したとの報道を受けて円売りが優勢となり、ドル円・クロス円はギャップアップして始まった。ドル/円は、先週末の終値の131.19からギャップアップとなる132.36で始まり、一時132.42まで上昇した。ただ、財務相が日銀総裁を巡る報道について何も聞いていないと発言したことから上昇が一服となり、その後は上値の重い動きとなった。
(2)欧州時間では、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなり、ドル/円の上昇を受けてクロス円も堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、米国の経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、先週末の米雇用統計の結果を受けて、FRBが早期に利上げを停止するとの観測が後退したことが改めて材料視され、ドルは序盤から主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.591%から3.653%まで上昇したことも加わり、ドル/円はアジア時間に付けた132.42を上抜けると一段の上昇となり、一時132.90まで上昇した。ただ、上昇一服後は上値の重い動きとなり、ドル/円は132.45まで下落する場面もあった。一方、ユーロは対ドルで一時1.0710ドルまで下落して1/9以来の安値となった。
本日のトピックス
昨日は、日銀総裁の人事関連の報道で円売りとなった一方、米雇用統計の結果を受けてFRBの利上げ継続の思惑からドルは主要通貨に対して堅調な動きとなっており、ドルは引き続き対円を中心に底固い動きが続く可能性も考えられる。
特に、今後発表される米経済指標の結果が雇用統計同様に良好な結果が続く場合には、FRBの早期の利上げ停止期待が後退するとの思惑からドルが一段の上昇となる可能性もあり、指標の結果が注目される。本日の米国市場では、米国の貿易収支の発表が予定されており、マーケットの予想では前月と比べて赤字額の拡大が予想されており、結果が注目されている。
2/7の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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