前営業日トピックス
東京市場では、新規材料に乏しい中、前週末の軟調な流れが一服して序盤からドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、実需のドル買い・円売りが観測されたこともあり、仲値公示にかけて堅調な動きが続いた。しかし、仲値通過後は円買い戻しの動きに押されてドル円・クロス円は堅調な動きとなった。欧州時間では、ドル買いが優勢となる場面もあったが、上昇が限定的となり、その後はポジション調整に押されてドルは上値の重い動きとなった。
米国はPresident's Day(プレジデンツ・デー)の祝日で主要市場が休場となり、米国時間では市場参加者も少なく、全般的に値動きは限定的となった。ただ、終盤にはドル買いも入り、ドルは底固い動きも見られた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)週明けの東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、五・十日であり仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが観測されたこともあり、ドル/円は序盤の134.23から134.54まで上昇した。また、ドル/円の上昇に加え、下落して始まった日経平均株価がプラスに転じたことからクロス円も堅調な動きとなった。
(2)しかし、上昇一服後は、円買い戻しの動きが優勢となり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は133.95まで下落したが133円台では底固い動きとなった。欧州時間では、FRBによる利上げ長期化観測が改めて材料視されてドル買いとなる場面もあったが、上昇一服後は米国市場が休場であることからポジション調整の動きに押された。
(3)米国はPresident's Day(プレジデンツ・デー)の祝日で主要市場が休場となり、全般的に限定的な動きとなった。欧州市場からの調整の動きもあり、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。その後は買い戻しも入ったが、市場参加者も少なく値動きは限定的だった。
本日のトピックス
東京市場では、前日の米国市場が休場だったものの、終盤にドルが堅調な動きとなった流れを受けて、序盤からドルは堅調な動きとなった。先週発表された米経済指標の結果や、米当局者のタカ派発言などからFRBの利上げ長期化観測が根強いことが材料視されている。
本日の海外市場では、ドイツやユーロ圏などの製造業・非製造業のPMIの速報値の発表が予定されており、結果を受けて動きが出る可能性もあることから注目されている。また、3連休明けの米国市場でも、製造業PMIや中古住宅販売件数の発表が予定されており、結果が注目されている。また、米金利動向などを見極めながら、方向感を探る展開との見方もある。
2/21の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
1月中古住宅販売件数
中古住宅販売件数は、所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標の一つである。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い。
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410万件 | 402万件 |
前回は市場予想を上回ったものの、2010年11月以来の低水準となった。住宅ローン金利の上昇が引き続き圧迫要因となり、住宅市場の鈍化傾向が示された。ただ、ローン金利のピークが過ぎていることや、建設業者のセンチメントも改善が示されていることから、今回は増加が予想されており、住宅市場の改善傾向が示されるのか注目したい。 |